ケータイ刑事銭形泪28話(2nd.15話)[裏ネタ編]PART 9 [ケータイ刑事]
「銭形泪」の2nd.第15話(通算では第28話)「BS初のミュージカル!! ~歌って踊って殺人事件(後編)」の裏ネタ編・増補は今回が2回目(この物語では通算9回目)となるが、今回は劇中で高村さんが口にした言葉から「コロンボ」について、「不可解」について、川尻と石亀の死について高村さんの考えで出てきて泪ちゃんに否定された「握力」についてと「タイミング」について記します。
また、この物語について過去に記した記事については「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての「裏ネタ編」は、2009/7/30、8/1、2、3、5、6、8日付けで記しています。)
「コロンボ」:地理に詳しいと、スリランカの最大の都市であるコロンボ市(以前はスリランカの首都であったが、1985年にスリジャヤワルダナプラコッテに遷都したので、現在は首都ではない。→「泪・1st.10話」のクイズで出てきましたね。)のことが浮かぶでしょうが、「コロンボのかみさん」と高村さんが言っていたことから、「刑事コロンボ」のことである。
「刑事コロンボ」はアメリカで製作されたTVの刑事ドラマである。アメリカでのタイトルは「Columbo」である。1968年から1978年までのシリーズ(「刑事コロンボ」)と、1989年から2003年のでのシリーズ(「新刑事コロンボ」)とがある。前者はNBCで放送された全45話で、後者はABCで放送された全24話である。(日本ではいずれもが放送されている。)
1話完結のミステリー・ドラマであって、ロサンゼルス市警察殺人課の警察官・コロンボを主人公として、彼が事件を解いていく、という内容である。主演はピーター・フォークであり、彼の代表作でもある。実際、「刑事コロンボ」のシリーズで4回のエミー賞主演男優賞を受賞している。(映画出演も多数あるが、日本では刑事コロンボの印象が強いのか、「刑事コロンボ」以外は今一つ知られていない。→1976年の「名探偵登場」はコロンボを意識した探偵を演じているが、傑作である。)
作品の特徴は、最初に犯人の犯行が描かれて事件が発生し、コロンボが捜査を開始して、手掛かりから事件を解いていくというものである。また、謎を解いていく段階は倒叙物の形が採られているのが特徴である。
犯人が分かっていて、トリックを見破っていくところが見所という作品ということでは、「ケータイ刑事」トリーズは部分的に「刑事コロンボ」のパターンを踏襲していると言うことが出来る。
一見したところは草臥れて鈍そうな暗域のコロンボが、かすかな手掛かりから鋭い推理を進めていき、犯人との心理的な攻防を行っていき、独特の口調で語って行くという所が見所である。
コロンボという人物は、ロサンゼルス市警察の殺人課に所属する警察官である。肩書き(階級)は「Lieutenant」である。日本語版では「警部」として知られているが、「Lieutenant」という英語は実は「警部補」である。つまり、雷ちゃんとコンビを組んでいるときの岡野さんと々階級ということになる。しかし、日本語版では「警部」と訳されていてそれが定着している。ということで、岡野さんが「警部補」の「補」の字を(指で)隠して「警部 補」と言っているのに繋がるように感じる所である。
また、お馴染みの「うちのかみさん」として名前が出てくるコロンボの奥さんだが、実は劇中ではその姿を現していない。あくまでもコロンボが口にするだけである。
尚、「007」シリーズの第12作「ユア・アイズ・オンリー」にもコロンボという男が登場するが、毛筋コロンボとは関係ない。(ギリシャの暗黒街の大物で密輸業者であるが、ボンドに協力してクリスタトスを倒した。)
「不可解」:物事が複雑であったり神秘的過ぎて理解できない様子のことである。または、怪しいこと、訳が分からないさまのことでもある。
よく言われる言葉として「人生は不可解だ」という言葉があるが、なるほどという上手い言葉である。この物語では高村さんが「女ってのは、実に不可解な生き物だ...」と言っていたが、この言葉もしばしば耳にする言葉である。ただ、高村さんは普通の人とは少し違った感覚を持っているだけに、高村さんに言われても...と言う気もしますが...
尚、英語では「Mysterious」と言う場合と「Incomprehensible」もしくは「Unaccountable」と言う。(それぞれのニュアンスは、「Mysterious」は「不思議な」「謎めいた」と場合で、「Incomprehensible」は「理解できない」場合、「Unaccountable」は「説明できない」場合に使われる。)
「握力」:物を握りしめる手の力のことである。人間の場合、成人男性では50kg程度、成人女性の場合は30kg程度が標準的な数値である。英語では「Grip」と言う。
物を握ることの出来る動物(例えば、猿、チンパンジー、ゴリラなど)は握力を持っていることになる。(→物を握ることの出来ない動物(犬、猫、昆虫、魚類、他)は握力が0ということになる。)尚、人間以外の動物の握力は、ゴリラが数百kg、ニホンザルが30kg程度と推定されているが、実際に測定された訳ではない。(測定するには握力計を用いることになるが、動物に握力計を握らせて測定することは実質的に不可能ですからね...)
尚、「握力」には4つの種類がある。物を握りつぶす力である「クラッシュ力」、物を摘む力である「ピンチ力」、握った物を保持する力である「ホールド力」、そしてそれらとは逆の向きの力となる物を開く力「解放力」とがある。握力計を使って測定するのはクラッシュ力である。
それぞれの力は異なる筋肉を使っているものであるため、それぞれを鍛えるには異なった方法が用いられる。が、「握力」と言うと一般的にはクラッシュ力という認識が強く、「握力を鍛える」方法は、ハンドグリッパーを使って鍛えるのが一般的である。(ゴムボールを握って鍛える、という方法もある。印この物語にはゴムボールが登場しているだけに、余計にそのように思ってしまいますね...)
「タイミング」:英語では「Timing」。ある瞬間的な時間を指場合に用いられる言葉であり、その意味は様々で幅が広いが、基本的には様々な「ある瞬間」という短時間のことを指す。(指すものは幅広い。)よく使われるのは「都合の良い瞬間的な時間」のことであり、「好機」という日本語と同義語として使用される。
この物語では、2人の人が互いの首を絞め合ったという仮定上の話で、その瞬間のことを指している。尚、このようにマクロ的な時間の見方をしている場合にはよく使われる言葉でもある。
瞬間的な時間のこと以外では、テレビ放送のように番組の時間が決まっているものに於いて、時間を一致させるための時間割を書き込んだ台本のことを意味している。(放送業界の専門用語であるので、一般的には知られていない言葉ですけど...)
また、デジタル回路ではクロック信号に合わせて回路が動作をすることになるが、動作検討や設計はクロック信号に同期した瞬間ので考え、「タイミング」(=クロック信号の同期する瞬間)が重要となるが、回路設計する場合には信号の遅延やスレッショルド・レベルのマージンを考えて設計しなければならなくなる。その場合に用いられる「タイミング」と言う意味では、ナノセカンド単位での時間的な検討が必要になることもあって、通常の言葉として使われる「タイミング」という言葉が指し示す瞬間的な時間よりもより短時間の微少瞬間時間を指すことが一般的である。→ICやLSIの設計を含むデジタル回路の設計という専門分野に於いてのことですけど...
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