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「日本女侠伝」(その3) [映画(邦画)]

今回は1970年に製作されたシリーズ第2作についてです。任侠映画のはずが西部劇のような感じになって、50年代から60年代に賭けて一世を風靡した無国籍アクション作品のようなものになっている作品である。

シリーズ第2作日本女侠伝・真赤な度胸花
作品データを記しておくと、1970年の東映京都の作品で、時間は94分、監督は降旗康男、脚本は笠原和夫、撮影は古谷伸、美術は井川徳道、音楽は八木正生である。そして出演は、藤純子、高倉健、山城新伍、三島ゆり子、橘ますみ、小沢栄太郎、小松方正、紅かおる、山本麟一、石山健二郎、五十嵐義弘、浅松三紀子、香川雅人、牧淳子、丸平峰子、清水元、高野真二、小田真士、那須伸太朗、世羅豊、唐沢民賢、森敏光、椿竜之介、中村錦司、天津敏、林彰太郎、名和宏、三国一太郎、笹木俊志、宍戸大全、遠藤辰雄、矢奈木邦二郎、蓑和田良太、大城泰、大河内広太郎、高森和子、徳大寺伸、村居京之輔、たちである。

開拓期の北海道・札幌。馬市の利権を巡って博労総代の松尾兼之助が博徒・大野金次郎の子分に射殺される。それを目撃していた飼子頭・源次は大金に捕らえられ、脅迫されて博労総代となる。一方、松尾の番頭・七兵衛は、兼之助の遺言に従って、松尾の一人娘・雪を九州から呼び、後継者になるように説得する。話を聞いた雪はこれを断わったが、父の遺書を見ると、後を継ぐ決心をした。理事会では評決が割れて、決議をするには行方不明となっている理事・風見五郎の一票が必要となり、互いの陣営は風見を捜すのにやっけになる。そんな頃、木島牧場が大金一家によって放火される。暴走した馬を追った雪は底なし沼に落ちてしまうが、それを救ったのが風見五郎だった。五郎の父・周平は、昔、兼之助と広大な土地をめぐって争って敗れ、自殺していた。この話を七兵衛から聞いた雪は茫然となるだけだった。そんな時、源次が大金一家から逃れて来たが、松尾は源次を証人に立て、理事会開催を進める。一方、大金一家も松尾に負けじとして子分を集めていた。そして源次が大金一家に殺される。大金は警察署を占領し、意のままに理事会を進めていこうとする。これに、遂に風見も業を煮やして立ち上がった。雪の正義感に心を打たれた風見は、父の恨みを水に流し、雪の助太刀を買って出る。そして雪や風見は銃を持って大金が選挙する警察に殴りこみをかけ、激しい戦いが始まる。やがて、雪は激闘の末に大金を倒した。

任侠映画というよりは、日活が得意とした無国籍ヒーロー作品のような雰囲気に満ちた作品であり、何処かで見たような西部劇のようなストーリー運びとなっている。また、そういうストーリーもあってか、今一つ、藤純子が冴えていないと感じられる。こういう物語の場合は、やはり日活が得意とした若手男優を主役に据えた方が良いですね。

また、本作は1970年の作品であるが、何かと60年代の作品の雰囲気が見られる。ということで、今一つさえない作品であったが、藤純子を見るための作品と言うことでは、こういうものもありかということで...

 

日本女侠伝 真赤な度胸花 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: VHS


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