ケータイ刑事銭形雷2話[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]
「銭形雷」の第2話「JホラーVS SAYURI ~ニッポンの幽霊は怖いョ!殺人事件」の「裏ネタ編・増補」の4回目となる今回は、この事件の原因となった事柄から「リフォーム」について、そしてそれぞれ対比されるものとして「和室」と「洋室」について、「畳」と「フローリング」について記します。
尚、BS-iの本放送時に記した記事は2006/1/9付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。
「リフォーム」:英単語の「Reform」の本来の意味は「改良すること」「作り直すこと」と言う意味であるが、一般的に(日本語で)「リフォーム」と言うと、住居の改築や改装を行うこと、または衣服の仕立て直しをすることを言う。前者の意味の英単語としては「Renovate」、後者の意味では「Make Over」という言葉がある。尚、住居を建て替えるという場合は「Remodel」という言葉がある。
この物語での「リフォーム」はマンションのリフォームであるため、住居の改築や改装のことであるのは言うまでも無い。
住宅のリフォームは、大きなリフォームとしては外壁を含めたものや、キッチンや浴室などの水回りの改造または修理を含むもの、部屋の間取りを変えるようなものがあり、小さなものは窓やドアを変える、壁紙を変える、というような小さなものがある。また、この物語では和室を洋室にするということだったが、間取りを変えずに部屋の内装を変えるということで、中規模のリフォームと言うことが出来る。
尚、床面積を増やすというリフォーム(一般的には「増築」と言う)や、床面積を減らすというリフォーム(一般的には「減築」と言う)もリフォームの一つである。
「和室」:古来の日本風の作りの部屋のことである。「日本間」と言う場合もある。(特に西洋風の部屋である「洋室」の対になる言葉でもある。)部屋の床に畳を敷き詰めたことが特徴であり、障子や襖を間仕切りに使っている。尚、障子は開放すると隣室と繋がった空間の部屋となるため、部屋を完全に独立した閉ざされた空間にするものではなく、閉ざすことで独立した空間(部屋)とすることで、幅広い使い方が出来るという特徴がある。
和室は夏は涼しく、冬は暖かいという特性を持っている。尚、部屋の広さは、そこに敷かれている畳の枚数で測る。(6枚敷いてあれば「六畳」、4枚と半分の大きさの畳1枚の合計5枚だと「四畳半」という。→1枚であっても大きさが通常の半分ということで「半畳」というのも和室ならではである。)
尚、英語では「Japanese-style Room」と言う。
「洋室」:西洋風の作りの部屋のことである。「洋間」と言う場合もある。(特に日本風の部屋である「和室」の対になる言葉でもある。)
和室との違いは、出入り口となる扉以外は固定された壁で囲まれていて、独立した閉空間となっていることである。また、床は板張りが基本であって、絨毯やカーペットを敷くというのが一般的である。また、板張りのままということもあるが、その場合は「フローリング」と呼ぶのが普通である。
基本的に室内でも靴を履いたままという使い方がされる。(日本では家の中では靴を履かないのでスリッパを用いるのが一般的となっている。これを考えると「西洋の部屋」ではなくて「西洋風」というのは実に上手いところを点いた言い方である。)これは古くからのヨーロッパでの一般的なスタイルの部屋である。
元々の欧州での部屋は、現在では減少しているが、冬場は床から冷え込むために暖炉が備えられているのが特徴であった。(近年ではエアコンなどの暖房器具が一般的になっていて、暖炉はインテリアの一つとして備えられていることはあっても、全体では減少している。)
尚、英語では「European-style Room」と言う。(「European」と言っているが、アメリカでも一般的な部屋である。)
「畳」:敷物の総称という意味もあるが、一般的にはい草の茎で織ったもので表面を覆った日本式の床材のことである。昔は藁を糸で差し固めた床が使われていたが、最近ではインシュレーション・ボードやポリエスチレンのボードを床としているものが主流になっている。(従来のものよりも軽いのが特徴である。)
畳の大きさは縦6尺(約180cm)、横3尺(約90cm)である。この大きさを「一畳」とした大きさを標準にして、複数枚の畳を和室の床に敷く。とはいっても、畳の大きさは地域によって異なっていることが知られている。現在では主に4つのサイズがある。
最も広いのは「京間」または「関西間」(「本間」と言うこともある。)と呼ばれるもので、関西から中国、四国、九州で使用されているものである。これは6尺3寸×3尺1寸5分という大きさであり、1910mm×955mmという大きさになる。そして「中京間」または「三六間」と呼ばれるもの(中京、北陸、東北の一部で使用されている。)が6尺×3尺(=1820mm×910mm)である。「江戸間」または「田舎間」「関東間」と呼ばれる大きさは5尺8寸×2尺9寸(=1760mm×880mm)の大きさで、関東、東北、北海道で使用されている。最も小さいのは「団地間」と呼ばれるものであって、これは5尺6寸×2尺8寸(=1700mm×850mm)であり、地域を問わずに公団住宅で採用され、現在ではマンションでもこれが多く使われている。→同じ一畳でも、京間と団地間では、縦で210mm、横で105mmのサイズの差があることになる。これは京間の六畳は団地間では約七畳半に、京間の四畳半は団地間の約五畳半ということになる。
畳の大きさに差があるのは、基準とする長さが一間(いっけん)であることから来ている。京間は一間を6尺3寸とした太閤検地の時の長さを用いたものであるが、江戸間は一間を6尺としていることから来ている。(同じ長さでも一間を6尺とした方が数字上はより大きな間数となるが、これは水田からの増税のために一間を短くしたためとされている。)
よって、和室の広さは、単に畳の枚数から何畳ということだけではなく、何間なのかを確認しておく必要がある。(例えば、京間の六畳と団地間の六畳ではかなり大きさが違うため、大型家具が入らないということもあり得る。)
尚、3尺四方の大きさの畳も一般的に使用されているが、これもそれぞれのサイズによって異なっている。共通しているのは一畳の短辺側の長さ四方となっていることである。
一般的に、畳の大きさで部屋の大きさを表すことが慣習となっているが、これは慣習であって正確なものではない。それは畳の大きさが何種類かあるということもあるが、本来はそこに強いてある畳の枚数を言っているだけである。よって、六畳間に半畳の畳を12枚敷いて、それを「12畳」と言っても間違いではないのである。(ただ、トラブルになることだけは確実ですが...)よって、あくまでも目安の一つということにしておきましょう。
「フローリング」:英語では「Flooring」、カタカナ表記をする場合は「フロアリング」と表記されることもある。表面に木材を使った床材のこと、またはその木製の床材を用いた床のことである。
日本では、1980年代になって増加したワンルーム・マンションを中心にこれを用いた部屋が増加して人気が定着した。見た目が綺麗であること、掃除がしやすい、というメリットがあることが人気に繋がっているが、集合住宅(マンション)の場合は、床の衝撃音が階下に響くことから、騒音問題となってトラブルになることがあるので、注意が必要である。但し、これが問題になったことから、近年ではゴムなどの振動吸収剤を下に敷いて音が伝わりにくくしたり、防音効果のある床材が開発されている。(と言って、100%の防音が達成できるものではない。)そのため、マンションの中にはフローリングを禁止している所も実際にある。(新築時のフローリングは大作が施されているが、リフォームでフローリングにするということが困難なマンションもある。)
この物語に登場したマンションは、比較的新しいマンションであるため、フローリングにした場合でもそれなりの防音対策は行われていると思われる。とは言ってもフローリングの騒音はマンションではよくあるトラブルであるだけに、アッハーンは死体があることがバレてしまうためにリフォームに反対していたが、騒音問題があるとして反対するという方法もあったのですがね...(管理規約にフローリング禁止としているマンションも実際にあるため、管理人のアッハーンは入居時にそういう条項を入れておけば良かったのですけど...)
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