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ケータイ刑事銭形雷3話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]

銭形雷」の第3話「考古学者VS銭形雷 ~縄文人の変死体事件」の「裏ネタ編・増補」の2回目となる今回は、教授が何とかして絡ませようととてした「氷河期」について、ちゃんはこれを見たかったということから「マンモス」についてと、そのマンモスが発見されたのがここということから「シベリア」についてと「永久凍土」について記します。尚、「氷河期」については「・18話[裏ネタ編]」で、「シベリア」については「・35話(2nd.22話)[裏ネタ編]PART 5」で記したものをベースにして加筆しました。

尚、BS-iの本放送時に記した記事は2006/1/16付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。

氷河期」:地球の気温が寒冷であって、広大な地域にわたって大陸氷河が拡大発達していた時期のことである。地球の歴史を振り返ると、過去に氷河期は少なくとも4回の大きな氷河期があったとされている。(氷河期と氷河期の間は「間氷期」と呼ばれる温暖な時期があった。)

証拠があるものとしては、原生代末期の7億5千万年前から始まって7億年前ごろまで続いた「スターティアン氷期」と6億4千万年ごろまで続いた「マリノア氷期」である。この時は赤道付近までも氷が覆い尽くしたとされている。更に、古生代の4億6千万年前から4億3千万年前にかけて「アンデス-サハラ氷期」という小さな氷河期があり、3億6千万年前から2億6千万年前にかけては「カルー氷期」という生物の大量絶滅を引き起こした氷河期がある。

尚、現在の氷河期は約4000万年前に南極の氷床の成長が始まったことから突入していている。4万年と10万年の周期で氷床の拡大と後退が繰り返されていて、最も現在に近い氷期は約1万年前に終わっている。(4万年と10万年の周期からすると、現在は温暖化している時期でもあり、「氷河期は終わっておらず、間氷期である」という考えが一般常識となっている。)→地球が誕生してから約46億年とされているが、その46億年の僅か1万年前と言うと、本の少し前ということであるため、「氷河期が終わった」と考えるのはどうかと...

また、証拠が無く、仮説としては、24億年~21億年前頃の原生代初期の「ヒューロニアン氷期」があったとされている。

尚、英語では「Ice Age」、ドイツ語では「Eiszeitalter」、フランス語では「Glaciation」、イタリア語では「Glaciazione」、スペイン語では「Glaciación」という。

マンモス」:化石ゾウの一つであって、現在のゾウの祖先とされている動物である。(但し、直接の祖先ではない。)また、長鼻目ゾウ科マンモス属に属する大型の哺乳類の総称でもある。狭義では毛長マンモスのことである。現在では全ての種が絶滅している。英語では「Mammoth」、ドイツ語では「Mammuts」、フランス語では「Mammouth」、イタリア語とスペイン語では「Mammuthus」(但し、発音は異なる)という。

ユーラシア大陸北部と北米大陸に生息したことが知られているが、アフリカ大陸な南米大陸にも生息していたことが分かっている。特にシベリアに生息した毛長マンモスは現在のインド象と同じぐらいの大きさで、ヨーロッパに生息したアルメニアゾウは現在のアフリカ象と同じくらいの大きさであった。また、南北アメリカ大陸に生息したコロンビアマンモスが最後まで生きていたマンモスとして知られている。

発見された氷漬けのマンモスを調べたところ、草食であったことが分かっている。また、氷の中から発見されているが、氷河期末期の気候変動によって植生に激変が起こり、それによって餌となった草木が絶滅したことによりマンモスは絶滅したと考えられている。

現在のゾウの祖先とされているが、現存種と違っている所としては、指が4本(現存種は5本)、牙が大きく半円状に曲がっていること(現存種よりもはるかに大きい。)、肩から腰の部分の体の傾きが大きいことがある。また、皮下脂肪の厚さがたっぷりとあって、10cm近くにも達している。(皮下脂肪が厚いと寒さに対して強いということになる。)

尚、マンモスは体が大きいということで、そこから転じて「巨大な」という形容詞とて「マンモス」という言葉が使われるようになった。(例えば「マンモス・タンカー」「マンモス大学」「マンモス団地」などは比較的耳にする言葉でもある。)

シベリア」:英語では「Siberia」、現地語であるロシア語では「Сибирь」と表記する。(発音は「シビーリ」)また、漢字表記する際は「西比利亜」と記される。(尚、カタカナ表記の場合、「シベリヤ」という表記もあるが、現在では「シベリア」が一般的な表記となっている。)

地理的には、ユーラシア大陸の北西部のウラル山脈から、東のベーリング海にまでわたる広大な地域のことを言う。(シベリアはヨーロッパではなくて全てアジアに入る地域である。(ウラル山脈がヨーロッパとアジアの境である。))この土地は世界最大の国土を持つロシア連邦に属する地域である。

尚、「シベリア」と言っても広義と狭義で呼ばれるものがある。狭義のシベリアは、ロシア連邦を構成する7つの管区の中のシベリア連邦管区だけのことを指し、広義のシベリアはウラル連邦管区、シベリア連邦管区、極東連邦管区の3つを指して言う。(一般的には、広義のシベリアから、極東分水嶺よりも東の極東地域を除いた地域(=極東連邦管区の中でサハ共和国だけがシベリアに含まれる。この地域は「極東地方」とされている。)を「シベリア」と呼ぶ。)

広義のシベリアでは、これだけで世界一広い面積を有することになる。東西で約7000km、南北で約3500kmにも及んでいて、その面積は約1380万平方キロもあって、国土面積が世界第2位のカナダの国土の約1.4倍にもなっている。(ロシアの面積の約80%にも達している。)また、日本の国土の約36倍の面積にもなる。その広大な土地に済んでいる人(人口)は約4000万人ということで、日本の約1/3である。ただし、広大な土地の大部分はタイガと呼ばれる亜寒帯の森林地帯である。

旧石器時代から人類が住んでいた土地であるのだが、人間が住んでいるのは中央アジアに位置することになるシベリアの南部である。青銅器時代には牧畜や農耕が行われるようになり、この民族が後の時代に名を残す民族の祖先である。(1556年に西シベリアのイルティシ川の中流域に成立したシビル・ハーン国の名前が「シベリア」の語源になった。尚、シビル・ハーン国は1598年に滅亡している。その後、ロシア人が東に侵攻していって、シベリア全土を植民地とした。)

数多くの先住民族が住んでいることでも知られていて、ロシア共和国の中に自治共和国を形成している民族もある。

シベリアの中心都市は、地理的には南部に位置するノヴォシビルスクであり、人口は140万人程度(ロシアでは第3の都市である。日本の都市では福岡市と同じぐらいの人口規模である。但し、面積は福岡市の1.5倍ほどになる。)ノヴォシビルスク州の州都でもあり、中央アジアの中心都市である。尚、ハバロフスクやウラジオストクは、広義ではシベリアの都市と言うことになるが、一般的には極東の都市として扱われ、シベリアの都市とは見なさない。(この2つの年は人口は共に60万人弱である。)

鉱物資源が豊富な土地でもあって、石炭、石油、天然ガスなどのエネルギー資源や、各種鉄鉱石や各種非鉄金属なども豊かである。また、産出する場所は限られているが、ダイヤモンドの産出する地域もある。(ロシアは世界一のダイヤモンドの産出国である。)特に西シベリアのクズネツク炭田を中心とした鉱工業は代表的な産業となっている。(その中心となるのはノヴォクズネツクである。(1961年まで「クズネツク」という名前であり、この時の都市名が炭田の名前となっている。)また、東シベリアの方では近年、開発が盛んに行われている。イルクーツクやチタでは化学工業、機械工業が盛んになっている。

とは言っても、経済規模は大きくなく、気候的にも厳しい冬があるため、広大な土地全体の開発までは行われていない。先住民族も、他の所であれば独立運動を繰り広げていているが、シベリアの先住民族はそこまでの経済力が無く、ロシア共和国内の自治共和国となっていて、独立運動は皆無に等しい。(黒海やカスピ海周辺では、独立運動が盛んですが...)

尚、「シベリア」と言うと、タイガと呼ばれる針葉樹を中心とした広大な森林地帯や、ツンドラと呼ばれる永久凍土層の土地であって、「極寒の地」というイメージがある。が、これは広大なシベリアの中でも緯度の高い北部地域のことである。中央シベリアや西シベリアの発展した地域は、特に普通の地域である。ただ、シベリアは全体が大陸性気候のため、冬は寒くて夏は暑いというのが特徴であり、特に「冬の極寒」のイメージが定着している。(1月と7月の平均気温の差は最も差がある所では70゜C近くにまで達する。(→冬の平均気温は零下40゜Cよりも下がる所もあり、夏は30゜Cに近い所まで上昇する。))

永久凍土」:地中の温度が年間を通して0゜C以下であって、常に凍結している土壌のこと、またはそういう地表の岩石のことを指す。また、そういう土地の層のことを「永久凍土層」と言う。北半球ではシベリア、カナダ、グリーンランドに広く存在しており、日本にも富士山頂上付近と北海道の大雪山頂上付近に存在していることが確認されている。南半球では南極大陸にあり、アルゼンチン(パタゴニア)やニュージーランドにもかつて遭ったことが分かっている。で、地球上の全陸地の約14%の土地がこれに該当している。

普通の永久凍土は数十mから100mほどの深さであるが、深い所では数百mにも及んでいて、600mにも達している所も確認されている。

これはウルム氷期の周氷河現象の遺物と考えられている。夏季には地表に近い表面部分だけが解け、冬になると地表までが凍る。(表面の解けたり凍ったりする部分を「活動層」と言う。)活動層は含水比率が高いため軟弱であり、地挽に関する災害が多く起こる土地としても知られている。

尚、「永久凍土層」のことを英語では「Permafrost」、ドイツ語では「Permafrostboden」と言う。

 

 

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