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「RUNAWAY」 [映画(洋画)]

表題の作品は1985年のアメリカ映画「未来警察」である。本作はSF作家として知られていて、小説が何本か映画化されていることでも知られているM・クライトンが自ら監督を務めた作品である。そのため、現在ではマニアックなB級作品として知られている。(確かに、A級作品とは言い難いような展開と演出が見られる。)物語はロボットが氾濫している近未来社会である。

作品データを記しておくと、時間は95分、監督と脚本はマイケル・クライトン、撮影はジョン・A・アロンゾ、美術はマイケル・S・ボルトン、音楽はジェリー・ゴールドスミスである。そして出演は、トム・セレック、ジーン・シモンズ、シンシア・ローズ、カースティ・アレイ、G・W・ベイリー、スタン・ショウ、ジョーイ・クレイマー、クリス・マルキー、アン・マリー・マーティン、マイケル・ポール・チャン、たちである。

近未来のある都市。ロボットのトラブル処理を行う部署であるランナウェイ・スカッドのチーフであるジャック・ラムゼー警部補は、農業ロボットが突然狂いだした農場に、交通課から転任してきたカレン・トンプソンと共に向かい、簡単に解決する。更に、制御不能になった家事ロボットが家人を殺すという事件現場に向かうと、防弾チョッキを着て家の中へ入り込み、赤ん坊を無事に救出するということで、仕事をこなしていた。で、ジャックが解決した事件のロボットを調べた鑑識課のマーヴィンは、それらのロボットから特殊な回路が埋めこまれていることを発見した。また、ロボットの持主はコンピューター技師のジョンソンということで、何かがあると感じたジャックはジョンソンをマークすることにした。

で、ジョンソンたちはロボットの機能を変えてしまうという特殊なチップを開発し、その実験を農業ロボットや家事ロボットでテストしていたのだった。が、ルーサーがジョンソンを熱誘導ミサイルを使って殺害してしまう。ジャックはルーサーの愛人・ジャッキーを問い詰めて、特殊チップの取り引きが行われるという場所を聞き出し、その現場を踏み込んだ。しかし、ルーサーには逃げられてしまい、トンプソンは体内に熱誘導ミサイルをぶちこまれてしまう。幸にもミサイルは不発だったことで、トンプソンは無事だった。

逃亡したルーサーは、電話を入れてきて、自分を裏切ったジャッキーを抹殺するために、ジャッキーと特殊チップの原版の文換を要求してきた。で、ジャックとトンプソンはジャッキーを移送することにする。が、ジャッキーの移送を織ってきたルーサーはジャッキーを殺し、特使チップの原版の半分を奪い去った。更に、ルーサーはジャックのことを調べていて、ジャックの息子・ボビーを誘拐して、ボビーと残っている半分の原版との交換を要求してきた。で、取引現場である高層ビル工事現場にジャックは向かった。が、ジャックは高所恐怖症だった。しかし、息子を助けるためにルーサーと死闘を繰り広げ、ルーサーを倒して息子を助け出した。

ロボットが当たり前のように生活に溶け込んでいる近未来というのは、SF作品ではよくある設定である。また、そのロボットが氾濫するというのも良くある展開である。が、本作では、特殊なチップを使ってロボットを狂わせて犯罪を企む男ということで、それらのありふれた設定の物語を料理して、それなりのアクション作品にしている。しかし、近未来のロボットと言うのに結構しょぼいロボットであったり、ロボットを留方法が原始的なものだったりということで、「近未来」という設定を十分に使いこなしていない。また、それなりの制度があると思われるものが正しく動作しないというようなことが多くて、本当に「近未来」なの?と思えてしまう。

ということで、数多くの傑作を生み出しているM・クライトンも映画監督としてはダメだということを広めてしまうことになったB級作品で終わってしまった。

ただ、アイデアは悪くないだけに、現在の水準で「ロボットが氾濫する近未来」というものを考え直して、何らかの科学的な検証を加えたストーリーにすると、リメイクと言うこともあり得るかもしれないですね...

 

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