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ケータイ刑事銭形雷3話[裏ネタ編]PART 6 [ケータイ刑事]

銭形雷」の第3話「考古学者VS銭形雷 ~縄文人の変死体事件」の「裏ネタ編・増補」の5回目(この物語としては通算6回目)となる今回は、教授は縄文人と言ったが、それが嘘であることを証明することになった事柄から「BCG接種」について、「カップラーメン」について、「指紋」について、そして被害者がこの常習者だったことから指紋があったということだったので「万引き」について記すことにします。尚、「指紋」については「・7話[裏ネタ編]PART 5」で記したものをベースにして加筆しました。

尚、BS-iの本放送時に記した記事は2006/1/16付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。

BCG接種」:「BCG」とはフランス語の「Bacille de Calmette et Guérin」の頭文字を取った省略語であって、「カルメット・ゲラン菌」のことである。これは牛型結核菌の一つであるが、実験室で人工培養を繰り返し行って無害化したものである。結核の初感染に際して発病を防止するのに役立つものであり、これを摂取した人は生涯結核菌に対する免疫を有することになって、結核の予防に役立っているものである。

国によって多少の対応の違いがあるが、現在の日本では生後6ヶ月以内(推奨しているのは生後三ヶ月以内である。)にツベルクリン反応検査を受けること成しに1回の摂取を受けることになっている。尚、2005年以前は幼児期、小学生の時、中学生の時の3回の摂取となっていたが、これは法改正によるものである。

国によってはツベルクリン反応検査を行って、陰性だった場合にのみ受けるように指定していたり、この予防接種を受けるのは(親の)自由としている国ある。(また、日本のように特定年令の者に対して摂取を義務づけている国もある。)

日本では管針法ということで摂取が行われるが、普通の注射と同じ形で摂取するようにしている国もある。管針法は直径が20mm程度の円の中に9本の針を設けたスタンプ状に構成された接種器を用いて行われるものであって、これを上腕部に2回押しつけることで行われる。接種を受けた上腕部にはその跡が残り、しばらくは腫れ上がった状態からかさぶたになり、針の跡が残ることになる。(年を重ねていくと、薄くなっていくとは言っても、完全に消えることはない。)また、管針法は1960年代から行われている方法であるため、現在では50歳ぐらいの人であれば誰でも経験しているものである。(それよりも年令が上の人でも、1921年にパリで行われるようになり、1920年代には行われるようになっているため、殆どの人が(形は違っても)接種を受けていることになる。→19世紀以前にはなかったものであるため、縄文人を含めて19世紀以前の人間ではBCGを摂氏しているということはありえないことになる。)

この物語では八代真吾(=被害者)は30歳ぐらいであるため、当然のことながら管針法によるBCG接種を受けていることになる。

カップラーメン」:カップに入った即席ラーメンのことであって、基本的にお湯を注ぐだけで食することが出来る即席食品である。

同じようなものとして、「カップうどん」「カップそば」「カップ焼きそば」などがある(少数というものでは、スパゲッティ、そうめんなどもあり、春雨やベトナムのフォーなどもある。また麺のある国に於いては、その国の麺を使ったものもある。)が、これらを含めた言い方としては「カップ麺」と言う。

最初に登場したのは1971年のことであって、日清食品が開発した「カップヌードル」である。かやくと味付けされた麺が容器に入っているため、お湯を注いで3分待つだけで食べられるということで注目されたが、発売当初は価格が高いこともあって今一つ売れなかったが、1972年2月のあさま山荘事件の際、機動隊員がこれを食べている姿がテレビ画面を通して何度も映されたことから普及するようになったとされている。

現在では、粉末スープやかやくが独立した袋に入っていて、お湯を注ぐ前にスープとかやくを麺の上に乗せ、それからお湯を注ぐもの、また生麺を使っていて、それを袋から出す必要があるもの、粉末スープではなくて液体(濃縮)スープを使っているものなどもあって、幅広い製品が登場している。

日本生まれの食品であるが、現在では世界中に広がっていて、袋入りの即席麺と並んで、大きな市場を生み出している。また、それまでは欧米では馴染みの無かった「ラーメン」が現在では浸透しているが、それはカップラーメンが普及したためでもある。

尚、お湯を注ぐだけで食べられるため、災害時の非常食として用意しておくというのは常識になっている。(但し、長期保存食であるしはいっても、賞味期限があるため、保存食として備蓄していても、定期的に新しいものと入れ替えることを忘れないようにしましょう。→定期的に消費しなさい、ということである。)

世の中に登場したのが1971年であるため、それ以前は世の中には無いものである。普通の麺類であれば、もう少し遡っても世の中にあったが、5000年前の縄文時代にまで遡ったら、当然のことながら麺類でさえ存在していない。それだけに、貝塚教授の嘘を突き崩すということではこれ以上のものはないという現代の食品でした。

指紋」:指の端部の腹部にある皮膚のしわのこと、もしくは、そのしわによって作られる模様が物体の表面に付いた跡のことである。刑事ドラマでは必ず出てくる言葉であるが、刑事ドラマでは主に後者の意味で使われることが多い。この物語では(珍しく)前者の意味での指紋ということで語られている。

英語では「Fingerprint」、ドイツ語では「Fingerabdruck」、フランス語では「Empreinte Digitale」、イタリア語では「Impronta Digitale」、スペイン語では「Huella Dactilar」と言う。

指紋は、手指の第一関節の腹面の隆起した線によって出来る紋様であり、大別して3種類のものがある。その3つとは、弓状紋、渦状紋、蹄状紋であって、順に、弓の形のような紋様、渦状の紋様、蹄状の紋様ということに分類される。また、この3つに属さない形状のものは「変体紋」と呼ばれることになって、別物とされるが、「変体紋」になることが極めて珍しいことである。

指紋の形状は人によって異なり、例え一卵性双生児であっても異なっている。また、同じ人であっても、指の1本1本の紋様は全て異なっている。(当然、左右の手の指10本の指紋だけでなく、左右両脚の10本の指の指紋も異なっている。)また、指紋はその人の一生において不変であるという特徴がある。よって、同じ模様の指紋が内ことから、個人識別の根拠として利用されている。

個人識別ということでは、犯罪捜査において広く利用されているが、日本で犯罪捜査に採用されたのは1911年からである。歴史を紐解くと、1908年に「指紋は一人一人異なること」「個人識別に有用である」ということが報告されたのを受けて、犯罪捜査に利用する体制を整え、1911年に警視庁が最初に指紋制度を採用した。しかし、日本に於いては、江戸時代には拇印が署名・捺印として使用されていたが、これは拇印が個人識別のために利用できると経験上知られていたことになる。1911年の警視庁での採用は経験上ではなくて科学的に信頼できるということが明らかになったため採用されたが、「経験上」と「科学的」ではそれだけ重みが違うということでもある。

尚、指紋は遺伝形質である(親子それぞれの紋様は異なるが、紋様の特徴は遺伝されるため、似ることになる。)ことから、親子鑑定を行う場合にも利用されている。(但し、親子鑑定の場合は、指紋だけでの判定は行わず、参考資料の一つでしかない。)

万引き」:営業中の店舗に於いて、買い物をするふりをして、店頭に販売のために陳列されている商品を店員のめをかすめて窃盗する行為のこと、またはそういう行為を行う人のことを指す。言うまでも無く「窃盗罪」が成立して検挙される犯罪行為である。

尚、「窃盗」と「万引き」の違いは、「窃盗」は上位概念の言葉であって、どういう方法であるのか、または状況に関係なく、他人のものである物品を黙って盗むことである。「万引き」は「窃盗」の中の一つであって、「営業中の店舗」で、「客を装って店内に入り」、「店員の目をかすめて商品を隠して」、「会計をせずに店外に出る」という行為のことである。(よって、閉店後の店舗に忍び込んだり、強盗のように脅して物品を奪い取ったりした場合は「万引き」とは言わない。)

しかし、「万引き」でも「強盗」でも、他人のものを盗むと「窃盗罪」が適用されることになる。(「万引き罪」というものは無い。)また、万引きは罪が軽いと考えて、ゲーム感覚で行う輩がいるが、「罪が軽い」というのは誤った認識であって、「窃盗罪」ということでは同じである。(逃げる時に別の罪を重ねることで、より重くなっていくこともある。)

尚、英語では「Shoplifting」、ドイツ語では「Ladendiebstahl」という。

 

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