SSブログ

「THE RAVEN」(1963) [映画(洋画)]

表題の作品は1963年のアメリカ映画「大鴉」である。(ビデオ化された時に「忍者と悪女」というタイトル(邦題)に変更された。)1935年に「大鴉(原題は「THE RAVEN」)」という作品があるが、別作品(どちらもポーの小説の影響を受けている作品ですが...)である。エドガー・アラン・ポー原作小説の映画化であるが、大胆な脚色が行われていて、別作品と言って良い内容である。また、若き杰克・ニコルソンが出演しているというのも今となってはポイントの一つである。

作品データを記しておくと、時間は86分、原作はエドガー・アラン・ポー、製作と監督はロジャー・コーマン、脚本はリチャード・マシスン、撮影はフロイド・クロスビー、音楽はレス・バクスターである。そして出演は、ヴィンセント・プライス、ピーター・ローレ、ボリス・カーロフ、ジャック・ニコルソン、デブラ・パジェット、ヘイゼル・コート、コニー・ウォーレス、ウィリアム・バスキン、アーロン・サクソン、たちである。

クレーヴン博士が書斎の暖炉の前でウトウトしていると、1羽の烏が舞い降りてきた。その烏は、スカラバス博士に術競べで負けたために烏に姿を変えられたベドロ博士だった。で、クレーヴン博士は直ぐに元の姿に戻してやった。で、話をすると、ベドロはスカラバス邸で数年前に死んだというクレーヴンの妻・レノーアを見たという。ということで、スカラバスの屋敷に行くことにした。その夜のスカラバス邸。クレーヴンはペドロの話した様に、レノーアに再会した。彼女はスカラバスの金と魔力に魅せられて、仮死状態のまま連れてこられたのだと告げた。が、クレーヴンがやってきたのはレノーアを探しに来たことだと知ったスカラバスは激怒した。というのは、彼はペドロを使ってクレーヴンを誘い出して、クレーヴンの術を盗み出そうと企んでいたのだった。で、スカラバスとクレーヴンは術を競い合うことになる。両者は様々な術を使い、バトルは進んで行く。最終的にはクレーヴンが勝負に勝った。その時、雷鳴が轟き、一同は屋鋪から脱出したが、スカラバスとレノーアは燃え上がった紅蓮の炎の中に姿を消してしまった...

原作小説の世界とは違った別のものになっていることから、ポーの小説のことは気にする必要はない。それよりも、本作は50年近くも昔、則ち、CGというものが存在しない時代に、特撮技術を駆使して描いた魔術合戦が見所となっている。現在ではCGを使うことで簡単に表現できるが、そういうものが無いだけに、正に職人技の映像を見ることが出来る。確かに、近年のCG全盛の映像と比べると、リアルさという天では劣ってしまうが、本作にはCGでは描くことの出来ない職人の魂を垣間見られるということで、手作りの暖かさを感じられる。

特撮技術に職人技が輝いていた時代の作品として見ると言うことも面白い見方が出来る所である。そういう見方をするということでもよろしいかと...

 

忍者と悪女 [DVD]

忍者と悪女 [DVD]

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • メディア: DVD

↓輸入版のビデオはこちら

Raven (1963) [VHS] [Import]

Raven (1963) [VHS] [Import]

  • 出版社/メーカー: Good Times Video
  • メディア: VHS


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。