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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その163) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「見えないものが見えるサングラス」です。言葉からすると、正に「007」の秘密兵器ということを匂わせるものであるが、ここでは本当に見えないものが見えるのか?という実現性までは問わないことにします。尚、「サングラス」については以前に(「その67」です)触れているが、今回はその時には触れなかった別の物語を取り上げます。で、今回取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・2nd.5話」、「007」からは「美しき獲物たち」です。

ケータイ刑事」:「・2nd.5話」。「盗まれた李の秘宝? ~銭形泪探偵団VS怪人十面相事件」という物語。銭形姉妹の宿敵となる怪人十面相がシリーズに初めて登場した物語である。

怪人十面相の犯行予告があって、ちゃんたちは警戒に当たるが、十面相の予告した通りに李の三宝の幻の絵画とダイヤモンドの原石が奪われてしまった。(もう一つの李の三宝である七宝焼は既に盗まれていた。)特に、2番目の犯行となったダイヤの原石については、天井から多くの金平糖が降ってきて、それと混じって床に転がってしまったため、一目ではどれがダイヤの原石なのかが分からなくなってしまった。(李の三宝のダイヤの原石の形は金平糖の様に角がある形をしている。)が、怪人十面相は、金平糖と原石が散らばっている床の所に走って行き、一瞬で本物を見抜いき、それを拾って逃走した。(実際は本物ではなかったのですが...)ということで、どうして一瞬で本物のダイヤの原石が分かったのかが謎ということで、それについてみんなは考えていた。

そんな時、ボームズが「謎は解けたよワトソンくん」といことで、一瞬でダイヤの原石を見分けた方法の推理を語る。ボームズに言わせると、「本物のダイヤには変な塗料が塗ってあったんです」と言い、「例えば、角度によって色が変わる、サングラスをすると光って見える、というような塗料を盗む前にダイヤモンドの原石に塗ってあったので、一瞬にして本物を見抜いた」と説明した。つまり、普通には見えないものが見えるサングラスを使ったというのである。で、謎を解いたことを誇らしげにするボームズだった。

が、ちゃんは「そんなものを事前に塗る暇があったら、その時にさっさと盗めば良いんじゃないですか」とあっさりと疑問を語って、ボームズの推理をあっさりと否定した。で、ボームズの推理は珍推理ということで笑いものになって撃沈してしまった。

高村さんは「神業と呼ばずして何と呼ぶ」と言って、さっぽり分からなかったが、ちゃんはまもなくその謎に気づくことになる。

ちゃんは、第一の事件(幻の絵画)の窃盗のトリックについて説明し、続いて第二の事件(ダイヤの原石)の窃盗トリックを「簡単クッキング」のコーナーで説明する。寸胴鍋でお湯を沸かし、その中に床に散らばった金平糖を(怪人十面相が奪い去った1個を除いて)全て回収して入れた。やがて、金平糖はお湯に溶けていき、ダイヤの原石だけはお湯にはとけず、鍋を漉すと、ダイヤの原石が出てきた。怪人十面相が口で「本物のダイヤの原石」と異ってのは適当に言っただけであって、後から金平糖の全てを回収して、ダイヤの原石も回収するつもりだったが、ちゃんに先を越されたため、ダイヤの原石は奪われることなく無事だった。(勝負は1勝1敗ということになった。)

007」:「美しき獲物たち」。1985年のシリーズ第14作で、3代目ボンドの最終作(7作目)である。東西冷戦下のICチップを巡っての物語であるが、現在でもICチップに関しては、競い合うライバル関係が変化しているものの、同じような状況があるということで、物語については実に先見の目があったということになる物語である。ただ、四半世紀前の作品ということになるため、当時の最新のICチップでも、現在では化石になっていますが...

ゾリンの屋敷では競走馬の入札が行われるということで、ボンドはジェームズ・スマイスと名乗り、莫大な遺産を受け継いで競走馬に興味を持った男に扮して、チベット卿を召使いに仕立てて参加する。で、ゾリンの屋敷で色々と調べていく。

競売が行われる前のガーデンパーティで、ボンドはゾリンと話す美女・ステイシー(=ボンドガール)と秘密の話をしているのを見かけ、何をしているのかを探る。その時取り出したのが、Qが開発して装備として支給された偏光角サングラスであった。これは、一見したところはごく普通のサングラスである。(が、Qが開発したものが普通のものというはずはない。)偏光レンズを使ったサングラスも実際に製品化されているが、こりサングラスは偏光板の角度を調節することで、窓の反射光を遮断して、その窓の透過光のみを見ることが出来るというものである。つまり、普通では窓の表面反射光があるため、窓の中の様子は見えないが、これを使うことで窓の中の様子を見ることが出来るというものである。

しかも、ボンドはガーデンパーティという場所にいるため、眩しいということでサングラスを使っていても怪しまれることはない。(ただ、レンズフレームの所に偏光レンズを回転させるための小さなつまみがあるため、サングラス自体をしっかりと観察すれば「何か怪しい...」ということにはなるかもしれませんね...)

で、ボンドは、ゾリンがステイシーに何かを渡しているのを目撃した。その後、ボンドはゾリンとステイシーが話していた部屋に潜り込み、ゾリンが渡したのは500万ドルの小切手だということを突き止めた。ボンドはその後でステイシーに接触しようとするが、ゾリンがメイ・デイ(=もう一人のボンドガール)を使って、ステイシーにボンドを近づけないようにして、まもなくヘリコプターで送っていった。(この時は殆ど話す機会がなかったボンドとステイシーだったが、小切手の線からステイシーのことを調べ、ステイシーの家に行くことになる。)

共通点は、普通には見えないものを、このサングラスを使うことで見ることが出来るということであり、そのアイデアが共通していると言うことである。(実現性と言うことには疑問点もあるものの)理論的には実現可能であるということも共通している。(但し、そのコストを考えると、費用対効果が現実離れしたものになるため、実際に開発される可能性は低いでしょうが...)

相違点は、「007」では実際にボンドが実践していて、この物語での任務に役に立ったが、「ケータイ刑事」では机上の空論として語られたことであって、劇中でも実践されておらず、単に(ボームズが)ヘッポコ探偵ということを証明することになっただけだったというところである。

次回はシチュエーションで記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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↓一応、いくつか拾っておきます。(「007」のようにはいきませんが...)
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