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DEBBIE GIBSON『THINK WITH YOUR HEART』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1995年に発表された彼女の5枚目のアルバムである。'80's終盤(1987年)に彗星の如く現れて、大ヒットを連発した彼女であるが、アルバムを発表する毎にセールスは下降線を辿って行き、遂に本アルバムではアメリカでもチャートインせずに終わってしまい、セールスも散々たる結果になったアルバムである。(前作はアメリカで109位と日本で13位を記録している。)一応、最後の砦として日本では46位を記録したが、これが本アルバムの唯一のチャートイン記録となった。(本アルバムのリリースから2ヶ月後にベストアルバムをリリースしたが、それも日本でじり貧のチャートインを記録しただけだった。)ということで、その後も何枚かのアルバムを発表している彼女であるが、完全に過去の人として忘れ去られる時代に突入した最初のアルバムである。

収録曲は以下の全12曲である。『For Better Or Worse』『Didn't Have The Heart』『Will You Love Me Tomorrow?』『Dancin' In My Mind』『Dontcha Want Me Now?』『Can't Do It Alone』『Think With Your Heart』『Too Fancy』『You Don't Have To See』『Two Young Kids』『Interlude/Tony's Rehearsal』『Let's Run Away』。

尚、日本盤にのみ、以下の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されていた。『Call Yourself A Lover』『You Know Me』。

この中からシングル・カットされたのは次の2曲である。『For Better Or Worse』『Didn't Have The Heart』。が、全くの鳴かず飛ばずということで、'80's終盤のヒット曲を連発していた時代の面影も完全に消えてしまった。また、アルバムが唯一チャートインを記録した日本でもさっぱりでした。

お薦め曲としては、シングル・カットされた『For Better Or Worse』を、それ以外では『Dancin' In My Mind』『Can't Do It Alone』『Think With Your Heart』をピックアップしておく。

本アルバム発表時、彼女はまだ25歳であり、シンガーとしては十分な若さがあったのだが、ティーンの時の大きなヒットを引きずっていて、そこからの脱却が出来ず、基本的には同じ路線でいたことが敗因であるのは誰が診ても明らかであった。シンガーとしての頑固さを持ち合わせているということでは、面白いのだが、結局はティーン・アイドルとして花開いたことが仇になったというのは皮肉なところでした。

サウンドは以前の彼女と大きく違っていることが無いだけに、ヒットを連発していた頃の彼女に馴染んでいればすんなりと入っていくことが出来るアルバムである。(が、何処かで疲れていて、冴が感じられないのもまた事実ですけど...)

 

Think With Your Heart

Think With Your Heart

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1995/07/03
  • メディア: CD


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