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ケータイ刑事銭形雷5話[裏ネタ編]PART 6 [ケータイ刑事]

銭形雷」の第5話「小学生検事vs銭形雷 ~大学教授殺人事件」の「裏ネタ編・増補」は今回限りです。で、今回は、岡野さんとドイル君との間で繰り広げられて事柄から「無能」について、「中傷」について、「ハンディ」について、更にドイルが容疑者にこれを求めた「自白」について、五代さんと同様に岡野さんもドイルに対して行った「不起訴」について記します。

尚、BS-iの本放送時に記した記事は2006/1/30付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。

無能」:能力がないこと、才能がないこと、役に立たないことを言う。また「能なし」と言う場合もある。この物語では、岡野さんと多摩川ドイルが相手を罵るために使っていたので、相手を罵倒する意味、則ち「役立たず」と言うことで使われている。

無能な人のことを「無能者」と言うことがあるが、「無能者」と「無能力者」とでは意味が異なる。「無能者」は「無能な人」という意味であるが、「無能力者」は法律用語であって、法律行為をなしえない人のことを言う。

例えば、未成年者は選挙権がないので、選挙に於いては未成年者は「無能力者」ということになる。(同様に、被選挙権の無い成人も、選挙に立候補すると言うことでは「無能力者」である。)また、心神喪失状態になっている人や、痴呆症によって正常な判断能力を失っている高齢者なども、法律行為をなしえることは出来ないとして「無能力者」に含まれる。

無能力者とされると、ローンで買い物をすることが出来ないというような制限を受けることになるが、これは本人を保護する目的のためであり、トラブルを回避するための保護である。

尚、英語では「Incapable」や「Incompetent」という単語があるが、人をバカにする場合には「No Good」という言い方もある。(「No Good」を頭に付けて、「No Good Person」(無能な人)という言い方が口語では使われる。また、「Person」の所を職業名にすると「無能な○○」という意味になる。)

中傷」:無実のこと、根拠のないことを言って、他人の名誉を傷つけることを言う。英語では「Slander」「Libel」「Defamation」「Scandal」「Smear」などという言い方がある。

尚、「誹謗中傷」という言い方があるが、これは「誹謗」と「中傷」の2つの類義語を並べた言葉である。「誹謗」と「中傷」は、共に「他人の名誉を傷つけること」「悪口を言うこと」という意味であるが、「誹謗」は根拠の有無に関係なく言われるものであるが、「中傷」は根拠のないものであるという違いがある。

ということで、岡野さんとドイルくんの貶し愛は、特に根拠のあるような悪口を言っているのではないだけに、まさに「中傷合戦」ということですね。(部分的には根拠がありそうに思えることも言っていますが...)

ハンディ」:「ハンディキャップ(Handicap)」の省略形である。(「ハンデキャップ」と表記されることもあるが、近年では英単語の発音により近い「ハンディキャップ」という表記が一般的に使われる。よって、省略形としても以前は「ハンデ」と記される場合もあったが、近年ではこれも「ハンディ」と表記するのが一般的になっている。)

競技などで、競技の参加者の間の実力差が明らかに大きい場合、その差を埋めるために、優秀な者に対して付加される負担条件のことである。または、そこから派生して「不利な条件」という意味にも使われる。更に、日常生活で不利な条件となることから、身体的な障害のことを「ハンディキャップ」と言うようにもなった。

競技では、これを設けることで能力に差がある者同士の対戦でも、能力が劣っている者に対しても勝てる可能性を大きくすることで、見る側にも面白くしている。

例えば、競馬の場合では、強い馬は負担重量(斤量)を重くするというハンデキャップ競走があったり、オートレースでは早い選手のスタート地点を後方に移動させることがあったり、ゴルフでは一定の打数のマイナスを実力に応じて付けるネットスコアでの競技を行うものがある。(アマチュアの場合に限られるが...)また、ボクシングでは2人の選手の体重が重い選手のグローブを重くするということがある。また、ゲームの場合では、それぞれに応じて様々なものがあって、将棋の「駒落ち」、囲碁の「置き碁」「逆コミ」などは広く知られているハンディキャップである。

この物語では、ちゃんとドイルの対決に於いて、ちゃんの足を引っ張る存在である岡野さんのことをドイルが言ったものであるが、ちゃんは岡野さんのことをパートナーと思っていて、ハンディとは全く思っていないでけに、これを言われたときの表情が良かったですね。

自白」:自分から白状することである。また、法的には、自己の犯罪事実を肯定する意思表示のこととされている。(また、憲法では、何人も自己に不利益な唯一の証拠が自白である場合は有罪とされない、と規定されている。→有罪とするには、他に犯罪を行ったという自白以外の(客観的な)証拠が必要ということである。)

尚、「白状」とは、自分の犯した罪を申し立てることを指す言葉である。また、そこから拡大されて、(犯罪行為とは関係なく)隠していた事柄を明らかにする、という意味もある。

類義語として「自供」という言葉がある。これも、犯人が自分の犯罪行為を自ら申し立てることであるが、微妙にニュアンスが違っていて、犯人が自ら進んで自分の犯した犯罪行為を述べる場合が「自供」であって、「自白」は相手(取調官)が言う通りに自分が犯した罪を認める場合のことである。よって、「自白」の場合には、事実とは違うことを認める場合も含まれていることになり、これが「冤罪事件」として後々まで尾を引くことになる場合がある。)また、「白状」には、隠していた事実を打ち明けることというニュアンスがあって、隠していた犯罪行為だけでなく、犯罪行為ではない隠していた事実を語る場合にも使われる。(「カミングアウト」は「白状」ということに対応することになる。)

英語では「Confession」と言うが、「Confession」を日本語に訳した場合、「自白」「白状」「告白」と言う意味もある。

不起訴」:検察官による控訴を提起しない処分のことを言う。普通は、控訴されて裁判に掛けられることになるが、不起訴となった場合はそこで終了ということになって、罪には問われない。(無罪ということが確定する。)

また、同様の処理に「起訴猶予」というものがあるが、これは「不起訴処分」の一つである。

不起訴処分とする場合にはいくつかの場合がある。まずは、その事件が訴訟条件を満たしていない場合がある。これには、被疑者死亡の場合、親告罪の場合に告訴が無い場合(告訴取り下げを含む)、公訴時効が成立している場合などがある。また、被疑事件が犯罪の構成要件を満たしていない場合、被疑者が14才未満の場合、被疑者が犯行時に心神喪失状態であったと認定された場合なども不起訴となる。

また、捜査段階でアリバイ成立や、真犯人が検挙されたことなどで、被疑者が犯罪を犯していないと明白になった場合や、犯罪を立証するだけの十分な証拠が得られなかった場合は「証拠不十分」として不起訴となる。

また、刑事訴訟法第248条の規定に従って、起訴猶予処分となった場合も「不起訴」ということになる。

刑事事件の場合、起訴を行うのは検察であるため、起訴/不起訴の判断は検察が行うことになる。よって、小学生検事正である多摩川ドイルも、検挙された犯人を不起訴にすることもある。(当然ながら、捜査資料から公判を維持できるだけの証拠の有無、事件内容などから判断することであるのは言うまでも無い。)単に、気分的なことでは不起訴とすることは出来ない。(そんなことは常識である。)よって、五代さんや岡野さんがドイルに「不起訴にするなよ」と言っているのは、まあ嫌みの一つということでもある。

 

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