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とみたゆう子『PORTRAIT』 [音楽(特撮/邦楽)]

表題のアルバムは1985年にリリースされた彼女のベストアルバムである。尚、リリース闘志をの本アルバムはは、LP+EPという変形の2枚組ということになっていて、EPの方に後ろの2曲のライヴ・バージョンが収録されていた。(→現在ではこういうのを「ボーナス・トラック」と言うが、「ボーナス・EP」とでも言ったようなものとなっていました。)「とびっきりのミルキーボイス」というキャッチフレーズで、アイドル的な要素も持っていたシンガー・ソングライターである彼女は、その歌声と、扇子理誉差が評価されで、将来を期待されたシンガー・ソングライターであったが、1986年に交通事故に遭って長期の休養をせざるを得なくなったこともあって悲運のシンガーでもある。特に、デビューしてから一つのまとめという形で本アルバム(ベスト・アルバム)を発表してからま事故だっただけに、本アルバムが皮肉にも一つの集大成になってしまったのが残念な所であった。(復帰後、数枚のアルバムをリリースしているが、小さくなってしまったのが残念でした。)それだけに、本アルバムは彼女のベスト・トラックが集まっていて、構成もなかなか考えられている。

収録曲は以下の全13曲である。『セプテンバー・ガール』『海のキャトルセゾン』『振り向いた夏』『Funny Lady』『カシオペアのふたり』『Secret Lips』『VACATION』『シベールの日曜日(Time)』『愁雨』『オルフェの涙』『とどけ愛(インストゥルメンタル)』『Dance Dance Dance(ライブ)』『とどけ愛(ライブ)』。

選曲はシングルとしてリリースされたものに拘らずに彼女らしさが出ている曲が選ばれているだけに、彼女の魅力が詰まった構成となっている。ただ、2nd.シングルの『Bobby』が抜けているのが残念な所なんですが...

お薦め曲は、彼女のデビュー曲でもある『セプテンバー・ガール』、秀逸のバラード・ナンバーである『海のキャトルセゾン』『シベールの日曜日(Time)』『愁雨』、シンセサイザーを上手く使っている『カシオペアのふたり』、そして彼女のパワフルな所と繊細さを感じ取れる『Dance Dance Dance(ライブ)』と『とどけ愛(ライブ)』のライヴ・テイクをピックアップしておく。

LPではA面5曲の半分以上が「海」をテーマにしていて、この部分は夏になると聴きたくなる曲が集まっている。そして後半(LPではB面の6曲の部分)になると、大人の雰囲気とヨーロピアン・テイストのお洒落な構成は秀逸である。そしてブリッジのようにインスト・バージョンの『とどけ愛』が雰囲気を作り、CDでは一気にライヴ収録に突入というのも気持ちのいいところである。(LP/EPでは、ライヴは1曲ずつEPへの収録となっていたため、連続して聴くことが出来るというのはCDの嬉しい所である。)

'80'sの女性シンガーソングライターということでは、沢田聖子の存在が大きいが、彼女は沢田聖子と同じレーベルであり、アイドル的な部分では引けを取らなかっただけに、大きくブレイクしなかったのが残念な所である。曲の方は、海に対する拘りと、お洒落な独特のセンスが'80'sのポップなメロディとマッチしていて、芸術的な所があっただけに、'80'sサウンドを聴く上ではチェックしておきたい所である。それにしても、「あの事故がなかったら」とつくづく思ってしまう美人シンガーソングライターである。

 

PORTRAIT

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 日本クラウン株式会社
  • 発売日: 2002/11/21
  • メディア: CD


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