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「RABID」 [映画(洋画)]

表題の作品は1977年のカナダ映画「ラビッド」である。後にビデオ化された時に「デビッド・クローネンバーグのラビット」というようにクローネンバーグの名前もタイトルに追加されている。1975年に「シーバース」で商業長編映画で監督デビューしたクローネンバーグ監督であるが、それに続く代2作が本作である。また、70年代の伝説のポルノ女優であるM・チェンバースが主演ということから誤解がある作品でもある。(モンスターが登場するホラー作品である。)

作品データを記しておくと、時間は91分、監督と脚本はデヴィッド・クローネンバーグ、撮影はルネ・ヴェルジェル、特殊メイクはバード・ホランド、音楽はアイヴァン・ライトマンである。そして出演は、マリリン・チェンバース、フランク・ムーア、ジョー・シルヴァー、パトリシア・ゲイジ、スーザン・ローマン、ハワード・リシュパン、ジュリー・アナ、たちである。

恋人同士であるローズとハートはバイクでツーリングを楽しんでいたが、交通事故に遭って病院に運ばれる。ハートは軽い骨折であったが、ローズは腹部に重傷を負っていて、皮膚の移植手術を受けることになる。で、移植された皮膚は中性化処理が施されたものだった。院長のケロイドはその手術を終え、一ヶ月後、ローズは昏睡から脱して回復した。が、ローズは体質に変化が起きていて、通りかかった人間に抱きつくことを繰り返した。抱きつかれた人は次の瞬間には激痛を感じ、その月には狂犬病のように暴れ出すのだった。ローズは移植を受けた皮膚によって、彼女は血を求める体質となり、傷の下には突起状のものが出来ていて、人に抱きついた時にそれが相手を刺して血を吸っていたのだった。そしてケロイド院長もローズに襲われた。更に、ローズに襲われた人たちもローズと同じように血を求めて暴れるようになり、その数は増えていき、町は恐怖のどん底に突き落とされる。で、まもなく戒厳令が発令された。奇病は「ラピッド」と名付けられ、その感染者は発見され次第射殺されるということになる。ローズはモントリオールの友人・ミンディのアパートに身を寄せていたが、血を求めるローズはミンディも襲っていた。そんな所にハートが戻って来てローズの変わり果てた姿を目にしたことから、ローズは飛び出していってしまう。まもなくローズから電話が入り、自分がラピッドの原因なのか確かめようとしているということだった。まもなくローズは自分が病源だったことを自覚することになり、助けを求めるが、特殊部隊に発見されてしまったことで射殺されてしまった...

色々と狙っている所があるのか、かなり際どいものをモンスターにしてしまっているが、凶器の博士がモンスターを生み出し、そのモンスターによって殺されて、というパターンは昔からあるものであって、ストーリー自体には新鮮な所は無いのだが、教科書に従って作られていると言った感じである。

それにしても、'70年代とはいうものの、よくぞこんなとんでもない作品が生まれたものですね。ということで、鬼才・クローネンバーグ監督らしい作品である。

 

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