西崎みどり『ベストアルバム ~みどりに逢いたい~』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは2003年にリリースされたベスト盤である。ベスト盤と言うことでは普通の構成であって、不合格というものではないのだが、「これぞお宝」という曲が抜けているため、物足りなさを感じてしまうベスト盤である。彼女の代表曲である「暗闇仕留人」の主題歌であり、「必殺シリーズ」の代表的な曲でもある『旅愁』が中心になっているのは納得できるのですけどね...
収録曲は以下の全18曲である。『はまなすの旅』『あなたたずねて』『おもかげ』『さみしさにほろ酔い』『銀河平野』『小雨のルンバ』『小指のきず』『いつの日もいつの日も』『冬は悲しい夢を』『さざなみ』『花散る頃に』『笹舟』『流星』『旅愁』『ねんねん船唄』『親星子星』『旅愁(TV用MONO・1コーラス)』『旅愁(ライブ版)』。
尚、『ねんねん船唄』と『親星子星』は田端義夫とのデュエット曲であるが、当時の彼女は8歳であったということで、レア・トラックということにはなりますね。
お薦め曲は「必殺シリーズ」関係の『旅愁』『さざなみ』『流星』と、『はまなすの旅』『小雨のルンバ』『おもかげ』と、田端義夫とのデュエットである『ねんねん船唄』という所をピックアップしておく。
ただ、7歳の時のデビュー曲である『ちいさなプリンセス』、アイドル路線の『恋のパイナップルサマー』、「必殺橋掛人」の挿入歌『もどり道』など、これぞ、というレア度の高い曲が抜けているのが残念な所でもある。(時間的には十分収録出来るのですがね...)
彼女の代表曲である『旅愁』は、彼女が14歳の時に歌った曲でもある。これと8歳の時の『ねんねん船唄』などを聴くと、年令のことが信じられないような歌の上手さがある。アイドル的な要素も持ち合わせているが、アイドル路線に進まず、演歌路線に進んだのも高い歌唱力があることを考えれば納得できる所である。(それだけに、アイドル路線の曲である『恋のパイナップルサマー』を収録しておいてくれたら、伝説的な内容になったのですがね...)
サウンドの方は'70'sらしいものであって、「歌謡曲」という言葉がピッタリである。現在の音楽とは完全に別世界というサウンドであるが、歌唱力があるだけに安心して聴くことが出来る。そして'70'sという独特の雰囲気に浸ることが出来る。時にはこういうサウンドに浸るのも宜しいかと...
それにしても『旅愁』はいつ聴いても本当に良い曲ですね。
↓これは名曲です。
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