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MM-9 -MONSTER MAGNITUDE-#11 [ドラマ]

今回は、季節外れのクリスマスの物語。ただ、何処にでもありそうな普通の職場での物語に収まっていて、今一つ面白さはなかったですね。が、面白くなったのは、この夜、結構激しい雨が降っていたこともあって、気象情報のテロップが途中で出たのだが、そのタイミングが劇中のMの登場する所に面白いようにシンクロしていたため、「大雨」ということをMに置き換えれば、なんとも言えない緊張感を感じることにもなりました。(→これはBS-TBSでの放送や、DVDソフトになってからでは味わうことの出来ないところですね。ただ、やはり余計な字幕テロップであることに変わりは無いので、保存版にはしませんが...)→凡作では単に邪魔としか感じなくテロップが、傑作では何故か面白いものにする手助けになってしまうという不思議な巡り合わせでもある。

クリスマスイブ。気特対の仕事はいつもと同じであるが、クリスマスということで事務所には色々とクリスマスのデコレーションが飾られている。(こういうことをするのは、お役所としたら経費の無駄遣いとしてつるし上げられるべきで、異様さを感じてしまうところである。)さくらは、朏がトイレで泣いているのを見てしまい、灰田にそのことを告げ、イヴなのにふられたと思い込み、クリスマスの話をしないように頼む。が、朏の方から「ホワイトクリスマス、どうでもいい」と言われる。そんな所に、案野が買い物のついでに寄った、といって登場し、「クリスマスプレゼント」と言う言葉を口すると、大声を出し、「お茶を入れてきます」と誤魔化した。

さくらが席を外すと、案野が朏に、幼い頃にスカイウォーカーを体験していない?と尋ねた。(スカイウォーカーとは1999年のM1号のことであって、「SW」のアナキンやルークのことではありません。→ジェダイはフォースを使うが、これも味方によっては「M」と解釈出来ないこともないのが面白い所で、このネーミングはナイスです。)観測網の空白地域に突如現れ、早朝の淡路島と神戸に多大の被害を与え、気特対、防衛庁(1999年当時は「防衛省」ではなくて「防衛庁」であるが、こういうところはしっかりと言葉を選んでいますね。)、政府も何も出来ない内に姿を消したスカイウォーカー。(朏に)「その時あなた、淡路島にいなかった?」と尋ねる案野。これに「いました」と返した朏。で「話、聞かせて貰えないか」と案野。で、物語は、朏以外のメンバーのクリスマスイヴの暮らしぶりと、スカイウォーカーに対する幼い時の記憶がトラウマになっている朏の物語となる。

屋上に出た朏は、スカイウォーカーの襲撃の時のことを思い出していた。そんな所に、曽我部から、怪獣出現情報(ボルネオ島)を受け取った朏は、事務所に戻り、情報収集を開始する。曽我部が予報円を出したりして、2人だけの事務所に緊張が走る。情報収集を進めていく中、世界中のテレビが怪獣出現のことを語っていた。(この時、MBS気象速報のテロップが出る。(洪水警報、大雨警報に関するものでした。))可聴に知らせるか?という曽我部の問に、情報収集を進めることを指示した朏だった。

そんな中、世界気象機関からの通達が届いた。(ここにも「MBS気象速報」のテロップが再び出た。)怪獣警報は解除され、飛翔体目撃は誤報と伝えた。で、ホッとした朏は帰宅した。

家で食事を作っている田、灰田が訪ねてきた。灰田はさくらから聞いたことを口にする。すると朏は「あくび」と答えた。更に、灰田が訪ねてきたのは、さくらの話だけではないことを分かっていた朏は、それを訪ねる。すると「曽我部さんもやっぱり心配していたな」と言い、結果的には正解であっても一報無し、課長への報告無しは内務規定ギリギリアウト、と灰田。「分かっている」と言う朏だったが、灰田はスカイウォーカーのことで引きずっていることがあるのでは?と心配する。これに「それはない」と朏。すると灰田は「俺の場合はノストラダムスだ」と言って、1999年の古都を語り始める。スカイウォーカーが恐怖の大王になるものと思ったが、7の月ではなく1の月に出現してしまい、大王になり損ねた、と当時の灰田は考えた。で、スカイウォーカーの再来を期待していた自分がいたことを語り、朏もそうではないか?と言う灰田。朏はクリスマスが特別な日であり、それを否定する気はないと言う。一方、他の気特対のメンバーたちは、クリスマスイヴという特別の日を、それぞれ特別な過ごし方をしていた。で、そんなの特別な日を奪う気はないということで内務規定違反をしたと朏だった。

灰田は彼女を待たせていると言って、帰っていくが、その嫁は雪が降り始めていた。それぞれがホワイトクリスマスに成ろうとしていた夜を過ごしていた。そんな所に朏の携帯が鳴った。灰田からで、朏に「外、見て見ろ」と連絡を入れた。で、「メリークリスマス」と告げた灰田だったが「はいはい」と素っ気ない朏。「それだけ?」と灰田が言うと、朏も「メリークリスマス」と返した。

EDの所はいつもと違って『サイレント・ナイト』が流れ、EDの映像も、炎の色がいつもとは違う特別版となるが、ここでもまたまた「MBS気象速報」のテロップが出た。ということで、朏にもクリスマスをということになったのに、それを覆してしまうようなオチになってしまったと言って良いですね...

物語としたら、朏のスカイウォーカーに対する記憶の描写の部分がもっと欲しいところであって、トラウマになっているのは分かるが、表現不足でした。朏の心情をもっと深く描けただけに、ちょっと残念な物語であったが、その物足りなさを「MBS気象速報」が補ってくれた。但し、今回の物語が描こうとしている方向とは違った方角に進んでしまうことになるが、「気象速報」が思わぬ面白さを教えてくれたということで、内容を改変した方がより面白くなる物語でした。

 

 

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