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FOREIGNER『UNUSUAL HEAT』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1991年に発表された彼らの7枚目のアルバムである。メンバー・チェンジによってこれまでの彼らのサウンドとは変わり、彼らのキャリアでも信じられないような不評で大コケした問題作である。(彼らは1st.から5枚目までは全て全米TOP 5入りし、前作は伸び悩んだものの、それでもUS15位を記録していた。)本アルバムはイギリスでこそ前作(最高位64位)を上回る最高位56位を記録したものの、アメリカではBillboardで最高位117位に終わっている。'90'sに入ってからは彼らの初めてのアルバムであったが、本作の不評さから、「('70'sから'80'sの)FOREIGNERは終わった」と言われることになってしまった。(解散せず、現在も現役バンドとして活動は続いているのはご存知の通りでありますが...)

収録曲は以下の全11曲である。『Only Heaven Knows』『Lowdown And Dirty』『I'll Fight For You』『Moment Of Truth』『Mountain Of Love』『Ready For The Rain』『When The Night Comes Down』『Safe In My Heart』『No Hiding Place』『Flesh Wound』『Unusual Heat』。

この中からシングル・カットされたのは2曲であって、『Lowdown And Dirty』と『I'll Fight For You』であるが、共に散々たる結果で、Billboardのメインストリーム・ロック・チャートに辛うじてチャートインしただけで、BillboardのHOT 100やUKではチャートインし無かった。

お薦め曲ということでは、シングル・カットされた『Lowdown And Dirty』と『I'll Fight For You』、そしてアルバム・タイトル・ナンバーの『Unusual Heat』をピックアップしておく。(但し、「お薦め度」ということでは低いのは言うまでもない。)

本アルバムのサウンドは、'80's後半に音楽シーンを席巻したパワーバラード、LAメタルの流を意識したものになっているのだが、彼らの持ち味が影を潜めてしまい、何処にでもいるようなLAメタルを意識したバンドになってしまったのが残念なところである。が、これは裏を返すと、ルー・グラハムの存在の大きさを改めて教えていることになる。結局、本作はミック・ジョーンズのワンマン的な内容となり、時流に乗れなかったということであるのだが、「'80'sは終わった」と言うことを感じさせることになったアルバムということでよろしいかと...

尚、本アルバムは内容的にはどうでも良いよう語られているが、時代の変化について行けなかったアルバムということでは、歴史に残る(コケた)アルバムということになるだけに、ゲテモノ趣味で聴いてみるのも悪くなかろうと...

 

Unusual Heat

Unusual Heat

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Atlantic / Wea
  • 発売日: 2003/12/11
  • メディア: CD


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