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GARY MOORE『GRINDING STONE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1973年に発表された彼の1st.ソロ・アルバムである。SKID ROWを脱退して自らのバンドTHE GARY MOORE BANDを結成したが、ヒットせずに自然消滅した後に、ソロ名義としてリリースしたのが本アルバムである。1974年にはTHIN LIZZYに参加することになったため、彼の次のソロ・アルバムは1979年まで空くことになる。よって、本アルバムは20代前半の若々しい彼の味が出ているアルバムとしては唯一ということになる貴重なものである。

収録曲は以下の全6曲である。『Grinding Stone』『Time To Heal』『Sail Across The Mountain』『The Energy Dance』『Spirit』『Boogie My Way Back Home』。

お薦め曲は、17分を超える超大作である『Spirit』、インスト・ナンバーであり、かつ、10分弱という大作の『Grinding Stone』、そして『Time To Heal』をピックアップしておく。

曲数は少ないものの、1曲は2分半であるもののそれ以外の5曲は5分を超えていて、1曲は17分超、1曲は10分弱という構成である。それだけ彼のギターをたっぷりと堪能することが出来るが、同時に、当時二十歳だったという若さも出ている。バンドに参加した時とはまた違って、水を得た魚のようにはつらつとした彼のギターを堪能することが出来る。

本アルバムの後、彼はTHIN LIZZYに参加、ソロとして、ブルースへの転向、打込への転向、ブルースへの回帰というように、ある程度のスパンでサウンドはどんどん変化していくことになる。そのため、キャリアの上では本アルバムというのは初期のものということになるが、ここにも彼のベースとなるブルースの魂はしっかりとある。若さが前面に出ていて、'70'sらしいハードなロック路線であって、熟成度は無いが、聴きやすいハードロックである。それだけに、後の彼のプレイと聴き比べてみねというのもまた面白い所である。発表から40年近くになろうとしているが、聴いておいて損のないアルバムである。

 

Grinding Stone (Dig)

Grinding Stone (Dig)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Repertoire
  • 発売日: 2005/11/22
  • メディア: CD

グラインディング・ストーン(紙ジャケット仕様)

グラインディング・ストーン(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
  • 発売日: 2008/10/29
  • メディア: CD

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