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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その174) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「大会議室での会議」です。取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは劇場版の第1作(「ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状」(以下、「M1」と記す。)を、「007」からは「サンダーボール作戦」です。

ケータイ刑事」:「M1」。2006/2/4に劇場公開されたシリーズ初の劇場作品である。TVシリーズの劇場版ということで、お祭りといった内容の作品となったが、TVシリーズで使われていたアイキャッチが途中に登場するというように、テレビシリーズの延長線上で楽しめる作品である。

この作品に登場する大会議室とは「コントロールルーム」とも呼ばれている警視庁の大会議室である。(尚、劇場版第2作の「M2」でも、コントロールルームは登場していて、「M1」と同様の役割を果たす部屋として使用されている。但し、シチュエーションに関しては「M1」とは少し異なっているため、今回は取り上げないこととします。)お姉ちゃまが誘拐されたという連絡を受けて警視庁に出頭したちゃん、ちゃん、ちゃんがやってきたその部屋には難波副総監が陣頭指揮を執っていて、事件を担当する多くの人たちがいた。で、ちゃんたちに佐藤公安警部補が挨拶をして、難波副総監にバトンタッチして、難波副総監が事件の説明を行った。(銭形警視総監は海外視察に出ていたため、不在であった。)

簡単な説明が行われると、ちゃんが「犯人からの要求はあったのですか?」と問い、「さっき、届いた」ということで、犯人であるキング・アンドリウからのメッセージ・ビデオが再生された。で、キング・アンドリウは銭形家への挑戦を宣言した。これは警視庁に対する挑戦でもあると言う難波副総監。そして、ちゃん、ちゃん、ちゃんのそれぞれに、担当する事件が届き、3人はそれぞれの事件現場に向かった。

尚、その事件は3人とも簡単に解決する。で、警視庁に戻ってきて合流することになるが、この時の作戦会議は、この大会議室ではなくて別の会議室で行われた。しかし、三姉妹が合流した後の捜査に当たっているところ(と言っても三姉妹が分担しているため、姉妹が複数同時にということは無かった。)では、難波副総監たちはこの大会議室からその様子を見ていた。特に、バベルの塔に辿り着いたちゃんとキング・アンドリウとの対決については、五代さん、高村さん、柴田さんたちも一緒になって、ちゃんの様子を見守っていた。

が、最後にちゃんの爆弾処理が失敗して爆発する映像が映り、ちゃんが殉職?と思った所で、ちゃん、ちゃん、ちゃんが現れて、難波副総監をはじめ、五代さん、高村さん、柴田太郎さんたちを捕らえた。そして、事件は全て仕組まれたお芝居だったとことを見抜き、その証拠を三姉妹が示した。ということで、事件は解決した。(お芝居だった。)ちゃんはその説明を求め、難波副総監が、銭形警視総監とお姉ちゃまの命令で、ちゃん、ちゃん、ちゃんを試したということを説明し、その試練を乗り越えたちゃんたち3人は、それぞれ2階級特進で警視監に昇進し、北海道・東北/関西/九州方面本部長に就任した。

007」:「サンダーボール作戦」。1965年のシリーズ第4作である。(初代ボンドの第4作でもある。)シリーズスタート時は、本作を最初に映画化する予定であったが、権利関係の問題があって、ようやく映画化されることになった。しかし、本作の原作は権利は他の作品とは別になっていたことから、1983年にシリーズ番外編である「ネバーセイ・ネバーアゲイン」としてイオン・プロ以外の製作でリメイクされることになったでもある。(尚、6代目ボンドのデビュー作「カジノ・ロワイヤル」も権利関係で番外編としてイオン・プロ以外で映画化されていて、権利問題をクリアしてからようやくイオン・プロでシリーズ第21作として映画化されている。)

スペクターはNATO軍から原爆を奪うことに成功し、それを種にして恐喝してきた。これに対応するため、緊急召集された00要員たちは、大会議室でMや内務大臣たちから説明を受ける。ボンドはMI-6に出頭してくる途中でちょっとした事件の目撃者となっていたこともあって、遅刻して出頭し、マネーペニーから「会議室」と言われて、会議室に向かった。

ボンドが会議室に入り、00要員9人が勢揃いし、Mが語り、首相代理として内務大臣が来ていて、内務大臣が事件について説明をする。まずは、今朝首相官邸に届けられたというテープを再生する。それはスペクターからで、ブロフェルドが原爆を強奪したこと、要求を飲まなければ英米の主要都市の何処かが原爆で破壊される、と脅した。で、首相はMに対応策の指揮権を与えたと語り、退席する。で、作戦「サンダーボール作戦」が開始されることになった。

00要員それぞれに対しては、この後、Mが個別に命令を与える。ボンドは、カナダの調査を命じられるが、自らナッソーに変更出来ないか、と言う。そして、その根拠として資料にあった1枚の写真を示し、そこには昨日殺されたダーヴァル少佐と妹・ドミニク・ダーヴァル(愛称ドミノ、本作のボンドガールです。)が写っていた。で、ドミノが鍵になることを説明する。Mはそれを受け入れ、ボンドはナッソーに向かった。

共通点は、それぞれの物語での作戦会議が行われたということであるが、作戦の説明に組織のNo.2(「ケータイ刑事」では難波副総監、「007」ではイギリス政府の内務大臣)が行っているということ主要メンバーの全員(「ケータイ刑事」では誘拐されたちゃん以外の銭形三姉妹の3人が、「007」では00要員の9人)が集まったということ犯人からの脅迫状が「挑戦状」として届いていて、その再生(「ケータイ刑事」ではビデオ映像であって、その再生をプロジェクターを用いて、「007」では音声テープ(時代が時代であるだけに、オープンリールのテープでした)の再生)がその場で行われていること、そして、後から別室で更に作戦会議が(「ケータイ刑事」では1つずつ解決したあとに、「007」では出動前に)行われているということ、である。

一方、相違点は、「ケータイ刑事」では事件の説明だけでなく、全てが説明されて、銭形姉妹は直ちに現場に向かったが、「007」では全体説明が行われたものの、00要員の個別司令は別の場所でMから個別に命令が出され、それから任務に当たって現地に向かっているという所と、「007」では全員が集まったのはこの時の1回のみであったが、「ケータイ刑事」では物語の最後にも(結果的に)全員集まることになって、銭形姉妹が事件(=お芝居だった)を解決しているという所、「ケータイ刑事」ではお芝居であって実際には事件は起きていなかったが、「007」ではあわや原爆が使用される(目標とされたのはアメリカのマイアミだった)という状況になったということ、がある。また、犯人からの脅迫状についてであるが、「ケータイ刑事」では誘拐に対する内容のものであったが、「007」では窃盗と脅迫に対する内容のものであった。

次回からはこの連載が41ヶ月目に入るが、「ケータイ刑事」から取り上げる物語を再びTVシリーズの物語に戻して記していきます。(「ケー刑事・劇場版」に関するネタはまだ残っていますけど...)何が登場するのかはお楽しみに。

 

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