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GREG KIHN『KIHNSOLIDATION: GREATEST HITS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1989年にリリースされたベスト盤である。一応、アルバムの名義はGREG KIHNの個人名になっているが、収録曲はGREG KIHN BANDとしての曲ということになる。'70's後半から活動している彼であるが、GREG KIHNと言うと、やはり彼のバンドを率いて放った1983年の大ヒット曲である『Jeopardy』でしょう。(全米2位となる大ヒットとなったこの曲は、結果的に彼ら「一発屋」というイメージを定着させることになりましたが...)内容としては'80'sに於ける彼の足跡という構成である。

収録曲は以下の全18曲である。『The Breakup Song (They Don't Write 'Em)』『Jeopardy』『Someday』『Lucky』『Reunited』『Small Change』『Can't Stop Hurtin' Myself』『Any Other Woman』『Happy Man』『Testify』『Sorry』『Remember』『For You』『Madison Avenue』『Rendezvous』『In The Naked Eye』『Anna Belle Lee』『Love And Rock And Roll』。

彼らの代表曲『Jeopardy』をはじめ、主だったシングル曲は収録されているのだが、『Jeopardy』に続いてシングル・カットされた『Love Never Fails』(Billboard最高位59位を記録した曲である。)が抜けているというように、何曲かのシングル曲が抜けている。そのため、GREG KIHNの足跡を辿る資料にはなるものの、音楽キュリアの資料ということらは不十分であるのが残念な所である。

また、'80'sにGREG KIHN BANDが発表したアルバムは7枚あるが、その内の3枚のアルバムのタイトルは「KIHNTINUED」(1982年)、「KIHNSPIRACY」(1983年)、「KIHNTAGIOUS」(1984年)と言うように「KIHN…」という造語になっている。(この時期が彼らの全盛期である。)本ベスト盤もそれに合わせたタイトルになっているということで、'80'sの全盛期の曲を集めた構成にしようという意図が感じられるのに、その3枚のアルバムからのシングル曲の一部が収録されていないというのだから、選曲にミスがあるとしか言いようのないベスト・アルバムである。

普通は、こうなると「ベスト盤としての価値も無い」と言うことになるのだが、GREG KIHNのアルバムはバンド時代の作品を合わせても、大ヒットを記録したアルバム(「KIHNSPIRACY」)以外は殆ど入手出来ない状況になっていることを考えると、貴重なアルバムということになる。

ただ、こういうベスト盤のリリースに留めておかないで、'80'sの全盛期のアルバムをはじめ、彼と彼のバンドのアルバム全てをリマスターした再発盤を望みたい所である。(当然、ボーナス・トラックの方も期待しますが...)

ということで、現状ではそれなりに存在価値のあるベスト盤であるが、本ベスト盤が全く価値のないものになる日(=旧作全てのリマスターによる再発)が来てくれることを望むところである。

 

Kihnsolidation: Greatest Hits

Kihnsolidation: Greatest Hits

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wea Int'l
  • 発売日: 1989/07/14
  • メディア: CD


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