HEADPINS『TURN IT LOUD』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1982に発表された彼らの1st.アルバムである。カナダ出身のハードロック・バンドということで、知名度としては今一つであるが、本国カナダではそれなりのヒットを放ったバンドである。また、特徴的なのはリードボーカルが女性(DARBY MILLS)であることである。女性ならではのボーカルがハイトーン・ボーカルとなっているが、これがシャウト・ボーカルでもあって、なかなかエネルギッシュでパワフルなボーカルを聴かせてくれている。また、当時としては女性ロッカーが市民権を得るようになっていった時期でもあって、彼らもその役割の一翼を担ったことでも知られている。
収録曲は以下の全8曲である。『Turn It Loud』『Keep Walkin' Away』『Don't Ya Ever Leave Me』『People』『Don't It Make Ya Feel』『Winnin'』『You Can't Have Me』『Breakin' Down』。
お薦め曲は、『Turn It Loud』『Don't Ya Ever Leave Me』『People』『Don't It Make Ya Feel』『Breakin' Down』という所をピックアップしておくが、いずれの曲も水準が高く、デビュー・アルバムとしては完成度の高いアルバムとなっている。(デビュー・アルバムらしい荒々しく完成していない魅力もありますが...)
バンドとしては、紅一点のDARBYのボーカルも魅力的であるが、リーダーであってバンドのまとめ役であり、プロデューサーであり、ギターのBRIAN MaCLEODの存在を忘れては成らない。(彼が亡くなったことでバンドは解散することになる。)ヒットの規模と言うことでは大きなものにならなかったが、彼らのサウンドは'80'sのHRシーンに於いては一つの道になっていくだけに、時代を一歩リードしていたと言うことが言える。(そのため、音楽シーンが彼らについて行けないところがあって、ヒットが小規模に収まったということも出来る。)彼らが「一歩」ではなくて「半歩」だけ時代の先を行っていたら、と思ってしまうバンドである。
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