HERBIE HANCOCK『SOUND-SYSTEM』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1984年に発表されたアルバムであって、エレクトリック・ジャズ路線のアルバムとしては前作の「FUTURE SHOCK」に続くものである。また、ROCKIT BANDと共に録音したアルバムと言うことでは2nd.アルバムと言っても良いものである。また、本アルバムによって彼は前作「FUTURE SHOCK」に続いて2年連続でグラミー賞のR&B・インストゥルメンタル・パフォーマンス賞を受賞している。
収録曲は、オリジナル盤では全6曲であったが、2000年にリマスターされて再発されたものには1曲のボーナス・トラックが(ラストに)追加収録されていて、全7曲になっている。収録曲は以下の通りである。『Hardrock』『Metal Beat』『Karabali』『Junku』『People Are Changing』『Sound System』『Metal Beat (Extended Version)』。
オリジナル盤では収録時間が34分弱ということで、やや短めであったというのが唯一の欠点だったのだが、ボーナス・トラックの追加で40分を超えることになり、充実したものとなった。内容としては前作の続編といったものであって、シンセサイザーを前面に出したサウンドが繰り広げられていて、'80'sの売れ線の曲らしいものが詰まっている。
お薦め曲としては全部と言いたいところであるが、『Hardrock』と『Metal Beat』は前作の続編という位置づけとして聴いても、全く別の視点から聴いても、それぞれ面白く解釈出来る曲でもあるので、特にお薦め曲ということにしておく。
発表から四半世紀以上が経過したことで、シンセサイザーの技術も大きく進歩したこともあって、確かに古臭いという印象があるのもまた事実であるが、ブラック・ミュージックとジャズとを融合させて、それらをエレクトリック・サウンドとしてまとめ上げ、しかもそれぞれが持っていた特徴を余すことなく出しているというのはやはり凄い所である。やはり、じっくりと聴いておきたいアルバムである。
↑ ボーナストラックあり | ボーナス・トラックなし ↓
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