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「遊戯」(その3) [映画(邦画)]

今回はシリーズ第2作について記します。

シリーズ第2作殺人遊戯
作品データを記しておくと、1978年の東映(東映セントラル)作品であって、時間は92分、監督は村川透、脚本は播磨幸治と佐治乾の2人、撮影は仙元誠三、美術は入野達弥、音楽は大野雄二、助監督として崔洋一の名前がある。そして出演は、松田優作、中島ゆたか、佐藤蛾次郎、阿藤海、草薙幸二郎、竹田かほり、桑原大輔、大前均、松村克巳、岡尚美、榎木兵衛、団巌、今井健二、草野大悟、絵沢萠子、長谷川弘、佐藤慶、たちである。

5年前に、頭山会会長を仕留めた鳴海は、その時、目撃者となった秘書・美沙子を殺さず、ほとぼりが冷めるまで日本を離れていた。その鳴海が日本に戻ってきた。で、鳴海を迎えた舎弟・文太と共に銀座のホステスの貸し金の取り立て屋を始めた。で、鳴海は5年前の目撃者・美沙子と会った。彼女は、今では銀座の一流クラブ・アラビカのママになっていて、更に暴力団・勝田組組長の愛人でもあった。また、勝田は、背後に関西の大組織を控えた愚連隊花井組と抗争中であり、勝田に会った鳴海は、勝田から花井を2000万円で消すように依頼し、それを受けた。一方、花井も勝田を消したくて仕方がなく、殺し屋を雇っていた。で、クラブ・アラビカに来ていた勝田が、花井の雇った殺し屋に襲われる。怪我をしただけで済んだものの、組員の二宮が激怒して、花井組に殴り込んだ。また、鳴海も乗り込むが、彼は花井に、2000万以上出せば勝田を殺すと持ちかけた。そんな時、二宮の恋人・照子が花井組のものに強姦されて殺され、二宮も殺された。起こった鳴海は花井を射殺するが、その前に勝田を殺す契約をしていた。鳴海は勝田を追い求め、晴海埠頭の倉庫に辿り着くが、そこには縛り上げられた文太がいた。これに鳴海はマグナムを捨てたことで、袋叩きにされるも、夜になって2人は何とか脱出した。で、美沙子のマンションに転がり込んだ。美沙子は2人を手当てをする。傷の癒えた鳴海は勝田を殺すために勝田組の事務所に向かった。で、激しい銃撃戦の数に勝田を倒す。そして目撃者である美沙子にくちづけをすると、始末をするために殺してしまった。で、手紙と2000万円を文太に残して、羽田空港から飛び立っていった。

本シリーズはB級作品の範疇であるものの、本作はその中でも頑張っている作品である。(3作の中では一番出来の良い作品である。)予算の関係もあってか、部分的にはショボい所もあるのだが、そう言う所は割り切ってしまえば良い。

前作よりも主人公・鳴海のキャラクタが掘り下げられたことによって、人間描写が出来るようになったのがポイントである。また、ロバート・デ・ニーロの「タクシー・ドライバー」を意識した所があるのも映画ファンをニヤッとさせてくれるところでもある。

シリーズ3作品の中では、本作だけでも見ておいた方が宜しいかと...ただ、大作志向の方は、B級作品の楽しみ方を学ぶために見るというのも悪くないでしょうね...

 

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