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名曲探偵アマデウス#76 ショパン「舟歌」 [ドラマ]

今月は「ショパン月間」ということで、今週もショパンの曲が取り上げられました。これによって、ショパンの曲は6曲目となって、単独トップに躍り出ました。また、今回の曲の方は「舟歌」でした。(八代亜紀の同名曲がチラッと出てくるのではないかと思っていたが、やっぱり所長が歌ってくれて、ホッとしました。→ベタであるが、そういう所も本作の楽しい所ですし...)

また、今回の依頼人は、こちらも登場回数でダントツ・トップにいるディープ内藤で、5度目の登場でした。(作曲家と依頼人が登場回数トップであり、更にディープ内藤でショパンというのもこれが2曲目です。(以前はファイルNo.014がそうでした。))ファイルNo.055以来ということになったが、ほぼ半年に1回のペースでの登場ですね。

ディープ内藤が登場すると、いつもペースを乱される所長であって、こちらは今回もそうだったが、カノンさんに対してはバカにする時と味方になる時との両方があるが、今回も楽しませてくれました。

冒頭、バナナを食べながら読書をしている所長。そんな所にカノンさんが出社してくるが機嫌が悪い。「何かあった?」と所長が尋ねると「電車で立っていたら、おばあさんに席を譲られたんです」と言う。カノンさんは妊婦と間違えられたということで、しかも最近はダイエットの効果が出てきていると自負しているカノンさんに取ってはショックだった。で、その矛先は所長に向けられて「無神経に人の前でぱくぱく食べて...」と、バナナを食べている所長に八つ当たり。で「全部所長のせいです」と言い切った。所長は「そんな無茶な...」と呟いた。

が、「そう、全部臼夫ちゃんのせい」と行って、両手に買い物袋を提げたディープ内藤が現れた。「お久しぶり」と言ったディープ内藤は「お嬢さん、荷物」と言って荷物をカノンさんに任せた。で、荷物を受け取ったカノンさんは、その時、ディープ内藤のお腹が大きいこと、更にバッグには「おなかに赤ちゃんがいます」というバッヂがあるのに気づいた。

で、カノンさんの「ディープ内藤」に対する説明が入る。(今回は「Season 5」です。が、今回のカノンさんは敵対することなく語っていました。)

ディープ内藤は「この子が生まれるまでにどうしてもベストセラーが欲しい」ということだった。で、生まれたら働けなくなり、「この子を一人で育てる」と言ったことから「父親は誰?」と言うことになる。が「ひ・み・つ」と言って語らない。で、生誕200年のショパンが世界中でブームになっているということで、ショパン・ブームの波に乗れ、ということで、相談に来たのだった。所長は「波」という所に反応して「あの曲しかないな」と言った。ヒントとして「波に揺られるものは?」と言った所長に「クラゲ」と答えたカノンさん。が「違うわ、舟ね」とディープ内藤。で、ショパンの晩年の作品である『舟歌』ということになった。で、所長は「♪沖のかもめに~」と、八代亜紀の『舟歌』を少しだけ歌ってから、「じゃない、ショパンの『舟歌』で…」で、いつもの決め台詞を口にした。

まずは曲の解説で、元々はヴェネツィアのゴンドラ乗りたちが船を漕ぐときに口ずさんだ歌と語る所長。が、「早速、船旅に」とディープ内藤に仕切られて曲へ。(ここはディープ内藤の時のいつものパターンですね。)

冒頭部で波を表現している、という話が語られる。冒頭部では伴奏と旋律がそれぞれ異なる波を表現していて、更に中間部では3つの波で、伴奏が奏でるものと、右手の親指から中指のグループと、中指から小指のグループでそれぞれの波を、異なる旋律で描き、これに左手の伴奏の波が加わって3つの波を同時に奏でているのはスゴイですね。(右手の中指が八面六臂の活躍となる。)

波のリズムが消えるとシンプルな旋律になり、これを橋渡しに中間部へと突入し、情景の変化と心の揺れを表現しているとの説明があるが、ここでは調を微妙に変化させるという転調を繰り返すことで微妙な心の変化を描いているというのはスゴイ考えですね。

ディープ内藤は、この旅って現実の旅なのか?と疑問を口にして、心の内側を見ている気がする、と言う。で、実際、ショパンはヴェネツィアに言ったことが無いので、イメージの中の船旅だと所長は言う。すると「妄想殺人事件」と言って、ディープ内藤の目の色が変わった。で「続きを聴いてみましょう」と、股もディープ内藤に仕切られて続きへ。

再現部の説明で、冒頭の旋律が再現されるが、ここでは冒頭部の旋律が音数が増えて再現されている。伴奏は、冒頭部は1音だったがこれがオクターブの2音で奏でられるようになり、旋律は、冒頭ぶては2角夫との重ね合わせだったのが3つの音になって奏でられている。更に、クレッシェンドによって音が徐々に大きくなっていく。そしてクライマックスになるとフォルテッシモと共に終結部へということで、実にドラマチックですね。

ディープ内藤は「舟歌」が素晴らしい曲ということは分かったが、ミステリーは何処にあるの?と問う。所長は、ショパンがどういう目的で作曲したか、いつ完成したか正確に分かっていないということで、音楽から想像を膨らませる必要がある、と語った。

ディープ内藤は「この舟って誰が乗ってるの?」と尋ねると「ショパンじゃないんですか」とカノンさん。すると「ショパン一人では事件が起こらないじゃない」とダメ出しをするディープ内藤。これに「だめって言われても...ねぇ、所長」とカノンさん。(タダでは転ばないですね。)所長は楽譜を開いて目を移すと、冒頭は2つの音が重ね合わされている、ということで、歌にすると二重唱になり、それが三度音程で進行している、という。すると「さんど」という所にディープ内藤が気づき、「旅のパートナーはショパンの恋人・ジョルジュ・サンド」と言った。これにカノンさんは「そんなデタラメな...」と切り捨てる。が、所長は「その答えはあながち間違っていない」と言った。で、この曲はショパンとジョルジュ・サンドの愛の船旅で、そこで何かが起こった、とディープ内藤の構想が出来上がった。

カノンさんに資料を渡して曲が完成した時期を確かめると、「1845年から46年にかけて」とカノンさん。「この前後にショパンとサンドに何があったのか?」と更に問うディープ内藤。本のページをめくったカノンさんは「あった」と言って「1847年、ジョルジュ・サンドとの破局」と答えた。すると所長は「この曲に感じるのは2人の愛の終わりの予感」と言った。

ここからはショパンとジョルジュ・サンドとの関係についてが語られる。(ショパンの方が6歳年下という関係でもある。)

ディープ内藤は「この曲はまるで誰かと誰かみたい」と言うと「臼夫ちゃん、覚えてる?5月に行った長良川の旅」と行った。これにどきっとした所長。カノンさんは「そう言えば出張だと言ってましたよね」と突っ込む。所長は「先輩から呼び出され、何故かそのまま長良川の鵜飼いに付き合わされた」と言う。その時、舟で寄ってしまったと言うが、所長にはその記憶がなかった。ということから、カノンさんは「ディープ内藤の父親=所長」と思い「嘘でしょう」ともらす。所長は所長で怯えるように否定する。すると「臼夫ちゃん、許してあげる」とディープ内藤。「何をですか?」と所長が尋ねるが「それはもういいわ」と言って、「この曲のミステリー」の話題に戻してしまう。(これに所長とカノンさんはズッコケていた。)

最大のミステリーは「この船旅の行き着く先」と言って、またまたディープ内藤が指揮って、曲の続きへ。で、目的地は何処?ということで、「果てに消えていく」「愛に満ちた国」「(ヴェネチアの沖合に出来た)墓地の島」という考えが取り上げられるが、その答えが1つではなくて色々と考えられるというのは奥の深い所であり、想像力を働かさせてくれるところで面白い所ですね。

で、ショパンがこの曲について語った言葉「この曲は2人以上の前で弾いてはなりません。私は『私自身』をあなたに弾いてあげましょう」が紹介された。

で、カノンさんは「ショパンが自分自身の溜めに書いた曲、それが『舟歌』」と言い、所長は「ショパンは名声やベストセラーを狙ってこの曲を書いたのではない」と言い「この曲にはショパンの人生の全てが刻まれているのです」と語った。すると「分かってるの」とディープ内藤。で、「私はショパンにはなれない。いつまでも世界中の人に愛されるそんな作品、私には書けない」と言った。カノンさんは「まあ、それはショパンと比べたらねぇ...」と漏らした。これに所長は「こら」と窘めた。ディープ内藤は「その代わり、私にはこの新しい命がある」と言った。で、これまで何度か引退の相談をしたが、踏ん切りが付いたとして、「私、筆を置きます」と言って、万年筆をテーブルの上に置いた。そして立ち上がると「お腹の子と2人、故郷の美しい河岸で心安らかに生きていくわ」と決意を語った。

床にスモークが焚かれた中、出航の際の別れの紙テープを所長とカノンさんとの間で手にしたディープ内藤は手を振りながら去っていこうとしていた。扉の前で振り返ると「あのね、臼夫ちゃん。この子の父親はね...」と言ってそれを語ろうとするが、汽笛が鳴り響き、その声は伝わってこない。で、所長は「何ですか?」、カノンさんは「聞こえない!」と言ったが、ディープ内藤はそのまま扉の外に出ていって、扉が閉まった。
今回は、ドラマ部分は約34分半、曲が8分半強、ラストのオチの所が50秒弱という構成で、曲を全て聴かせてくれたのは久しぶりでした。

ラストのオチは、カノンさんが、ディープ内藤から何か届いたということで、小包を持って戻って来る。で、開けてみると、ディープ内藤の新刊で(しかも6冊も入っていた。)「ローズヒップな赤ちゃんは舟に乗った」というタイトルの本だった。カノンさんがその本の謳い文句(「実践!子育てミステリー」)を語り、本の帯に記されている言葉を読み上げて、「そして子供の父親の謎が明かされる」と全てを読み上げた。所長は「引退したんじゃなかったのか」と漏らすが、カノンさんは「読んでみたいかも」と行って、本を開いて読み始めた。所長は「また来るな、ディープ内藤」とカメラ目線で漏らしていた。

最初に、曲の説明で「ヴェネツィアのゴンドラ乗り」という言葉が出てきた時、筆者は映画「007/ムーンレイカー」を思い出しました。ヴェネツィアの運河で敵に追われるボンドは、ゴンドラでチェイスをしており、さりに、ホバークラフトになったゴンドラで、有名なサン・マルコ広場を走っていましたし...

ディープ内藤が登場すると、所長の狼狽えるところがお約束として出てくるが、今回もそれはしっかりと出ていて、楽しいところでした。また、カノンさんには「出張」と言っていたのがディープ内藤とだったということで、カノンさんの反応はいつも以上で面白い所でした。

ただ、今回はディープ内藤にいじられてはいたものの、比較的軽度であったため、カノンさんがディープ内藤に対する対抗心というのも控え目だったのはちょっと寂しい所でした。(それでも、何かと攻撃的な態度を見せていたのは今まで通りでしたけど...)でも、今回は色々と見せた表情が派手だったということで、魅せてくれるところはしっかりと魅せてくれていたカノンさんでした。

今回はサブタイトルに「女流作家最後の事件!」とあったが、最後に所長が言ったように「また来るな」でしょうね。が、その時は子供と共に登場ということになるのでしょうか?(ファイルNo.029がシングルマザーのCAといたずらっ子のその息子という親子が登場したが、ディープ内藤もシングルマザーになるということですし...)が、そうなると次の登場はかなり先ということになってしまう。それよりも、出産前にもう一度登場するかも...???

来週(11/1)は、ファイルNo.077のシューマン「詩人の恋」の登場です。その後は、11/8がファイルNo.078のモーリス・ラヴェル「ピアノ協奏曲ト長調」です。また、11/15はお休み、11/22はファイルNo.079で、モーツァルトだが、曲の方は現時点では不明です。更に11/29は何かの再放送ということで、11月の新作は3本ということになります。

 

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