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ケータイ刑事銭形雷14話[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]

銭形雷」の第14話「わたしの色気でとろけなさい! ~新人女優殺人事件」の「裏ネタ編・増補」の4回目となる今回は、冒頭でちゃんが口にした「パクリ」について、小銭形パイが手にしているということで「黒電話」について、大林しのぶが思わず口にした「入水自殺」について、ちゃんはこれが悪いと言われた「滑舌」について、岡野さんが自慢げにこれをスラスラと言っていたことから「早口言葉」について記します。

また、BS-iの本放送時に記した記事は2006/4/2付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。

パクリ」:元々は「大口を開けて食いつくさま」「煙草を吸うさま」「割れ目や傷口が大きく広がるさま」「店先にある商品を素早く盗み取ること」という異なる意味があったが、現在ではこの中から4つ目の「盗み」という意味での拡張が進み、「万引き」「窃盗」「詐欺」によって物品を略取すること、更には「剽窃」「盗作」というアイデアの盗用についても使われるようになった。

また、警察隠語では「犯人を逮捕する」という意味もある。

この物語でちゃんが言ったのは「盗作」と言う意味での使用であって、他人の著作物の全部、またはその一部分のアイデアや表現方法などを、その権利者に無断で使って自分が生み出したものとして新たな著作物を生み出す行為のことをさしている。

よく誤解されることとして、「パロディ」「オマージュ」というものがあるが、これは「盗作」「剽窃」には含まれない。但し、「パロディ」は先人の生んだ芸術作品などを揶揄したり、風刺したり、批判したりする目的があって滑稽化して模倣したものであり、「オマージュ」とは先人の作品に影響を受けたことから尊敬の気持ちがあって、敬意を示して行われるものであるということを満たす必要がある。これがナイト、言葉上は「パロディだ」、「オマージュだ」と言っても、それは単なる誤魔化しの言い訳でしかなく、「パロディ」「オマージュ」と言えば許されることにはならない。(パロディやオマージュ作品を作る場合も、元著作権者に対して断りを入れるのが礼儀である。)よって、雷ちゃんが怒るのも無理はないことである。

しかし、「盗作」かどうかを判断するのは視聴者でも、元著作者でもなく、最終的には裁判で決着を付けることになって、司法判断に委ねることになる。(裁判にならない限りは「盗作」というものは存在せず、全て「盗作疑惑」の範囲である。)尚、裁判で「盗作」を立証するには、当然のことながら客観的な証拠が必要であって、なかなか難しいことでもある。(この辺りは、更なる法改正も必要であろうが、余りにも緩くしてしまうと、「オマージュ」までも「盗作」と判断されてしまう可能性が高くなってしまうこともあって、難しいところである。)

黒電話」:従来からある黒い筺体であって、送話器と受話器が一体となった有線方式の電話機のことである。これは、電電公社の時代に一般加入者向けに提供された電話機であって、その一般的な言い方である。(電電公社としては「○○型電話機」といって、数字が○○の部分に入る言い方となる。→3号電話機、4号電話機、600形電話機、601形電話機が該当する。)そのため、以前は電話というとこれのことを指していて、どこの家庭にもあったものである。

この電話機はダイヤルパルス方式の電話機であるため、プッシュ回線では使用できないが、ダイヤル回線であれば現在でも使用することが可能である。番号はダイヤルを回転させることで、電気的にはパルス信号を発生させる。また、ダイヤルの回転角に応じたパルス数が発生するため、そのパルス数をカウントすることで1から10(10は「0」に対応する。)の数字を判断する。(「110」や「119」は緊急性の高いものであり、パルス数を少なくしたものである。しかし「111」にするとパルス数は最小で済むが、ノイズによって勝手に電話が繋がってしまったりする可能性があるため、それを防止するために3つ目はパルス数が多くなる「0」や「9」が選ばれたという経緯がある。尚、ダイヤル回線の電話機のフックを3回、ポンポンポンと押すと、「111」に電話を掛けたことになり、新規回線のテスト用として電話局に繋がった。)

現在では、端末の自由化、多機能化によって、通話機能しか有していない黒電話の使用者の数は大きく減っているものの、高齢者の間では昔ながらの電話機ということで、需要があって、現役機種としても使用されている。尚、多機能電話機と違って機能がシンプルであり、電源不要である(電力は電話線から供給されている。)ため、壊れにくいというのも大きな特徴であり、家が停電しても電話局がダウンしていなければ通話可能である。

また、現在では昭和の香りが漂うレトロなもの(家庭にある機器)としての代表的なものと捕らえられていて、デザインを真似た多機能型(プッシュ回線/ダイヤル回線の両方に使えるのが一般的)も登場している。(デザインを黒電話としているが、機能としては色々と搭載している。)

入水自殺」:「じゅすいじさつ」と読むが、これは難読漢字の一つとして知られている。(「入水」を「にゅうすい」と読む誤りが非常に多い。)

水に入って自殺することである。「入水」だけで「自殺をする」という意味があるため、「入水自殺」という言い方は「馬から落馬した」と言うのと同様の回りくどい言い方になる。しかし、最近では「入水」というのは文字通り水に入ることだけを指しているという考えが広がっていることで、「入水自殺」という言葉も一般的になりつつある。→そのため、海水浴で海に入ることを「入水」と言う人もいるが、これは大騒ぎになってしまうということをお忘れないように...(「自殺する」という意味で解釈されますから...)

英語では「Commit Suicide by throwing oneself」または「Drown Oneself」と言うが、「Into the Water」または「Into the River」という言い方もある。

滑舌」:舞台用語であって、アナウンサーや俳優などが、口の動きを滑らかにするために行う発音練習のこと、若しくはなめらかに発声することを言う。また「活舌」という表記もある。

現在では、TVの一般出演者の発音がまずいこと、なめらかな喋りが出来ていないということを「滑舌が悪い」と業界人が話したことが一般に広がり、発声が悪いこと、口の動きが悪いことに対して「滑舌が悪い」と言われるようになった。但し、まだ業界用語という認識が強く、一般的な言葉にはなっていないとされている。(特に国学者の間では、この言葉はまだ一般的な言葉にはなっていないという認識で一致している。そのため、国語辞典には掲載されていない言葉の一つとなっている。が、最近では一般的にも使われるようになっていることから、そう遠くない内に、国語辞典にも追加収録される言葉になるものと思われる。)

早口言葉」:同音、または類似した音が重複していて発音しにくい言葉を、通常に話すよりも早口で言うこと、またはその遊びのこと、若しくはその言葉のことである。基本的には言葉遊びの一つであるが、アナウンサーなどのように喋ることを仕事にしている人はこれを発声練習をするのに利用していて、なめらかに早く言葉を話すことが出来るように練習を行っている。

どの言語にもこのような言葉があるもので、たいていの言語では言葉遊びとして、または発声練習のために使われる。但し、他の言語に翻訳すると、全く意味を成さない文章になったり、ごく普通に簡単に(早口で)言うことが出来る言葉になるのが普通である。

英語では「Tongue Twister」、ドイツ語では「Zungenbrecher」、フランス語では「Virelangue」、イタリア語では「Scioglilingua」、スペイン語では「Trabalenguas」という。

 

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