INDIGO GIRLS『SWAMP OPHELIA』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1994年に発表された彼女たちの5枚目のスタジオ・アルバム(メジャー・デビュー後は4枚目のアルバム)である。彼女たちの発表したアルバムの中では最高傑作という声の多いアルバムであってセールスも最も良かったアルバムとなった。(チャート成績はイギリスでは最高であるがアメリカでは最高ではない。→チャートは相対的なものであるため、最高位が下であってもセールスは上回っているというのは良くあることである。)イギリスでは最高位66位、アメリカではBillboardで最高位9位を記録している。(しかし、年間アルバム・チャートのTOP 100にはランクインしていない。)
収録曲は以下の全11曲である。『Fugitive』『Least Complicated』『Language Or The Kiss』『Reunion』『Power Of Two』『Touch Me Fall』『Wood Song』『Mystery』『Dead Man's Hill』『Fare Thee Well』『This Train Revised』。
この中からシングル・カットされたのは『Least Complicated』の1曲である。しかし、BillboardのHOT 100にはチャートインせず、モダン・ロック・チャートで最高位28位を記録しただけという寂しいヒットであった。
お薦め曲は『Fugitive』『Reunion』『Touch Me Fall』『Dead Man's Hill』『This Train Revised』と言う所をピックアップしておいて、シングル曲はあえて外すことにする。(本アルバムはアルバムとして聴くべき作品でもあるためでもある。)
内容的には結構重くなるテーマを取り上げていて、曲が進むにつれて暗くなっていくというところがあって、この部分が嫌われたということがあるのは否定できない。(嫌われたことでチャート成績が伸びなかったのもまた事実である。)しかし、テーマがはっきりしているだけに、好き嫌いがはっきりとしてしまうものの、内容的には高く評価できる作品となっている。(これがセールスに繋がった。)
内容的には悪い者ではなく、時代のベクトルが合致したら更に高く評価されるであろうアルバムである。(但し、時代のベクトルが真逆になると、徹底的に叩かれて消されてしまう可能性もある。)そういう難しい所があるアルバムであるのだが、メロディ・ラインの美しさなどもあるので、一度は耳を傾けておいたら如何かと...
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