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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その180) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「縛り上げられた主人公」です。(ここで言う主人公とは、当然のことながら主役である銭形/ボンドのことである。)取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・2nd.10話」、「007」からは「カジノ・ロワイヤル」です。(大抵は「007」の方が時間的に先で、「ケータイ刑事」が後に製作されているのだが、今回の2本の時間的関係は「ケータイ刑事」の方が先であって「007」の方が後である。)

ケータイ刑事」:「・2nd.10話」。「ケータイ刑事百回記念特別企画 ウマと呼ばれた男! ~織田信長殺人事件(後編)」という物語である。この物語は「ケータイ刑事」シリーズでは第101話ということになる。(その前の「前編」と合わせての100回記念である。尚、シリーズに於いては二度目の前後編の物語である。)

前編で、戦国時代の桶狭間の戦い前夜にタイムスリップしたちゃんたちは、織田信長の家臣になった五代さんと共に、信長に気に入られて客人となる。信長暗殺が企てられたが、ちゃんの機転によって未遂に終わって信長は無事だったが、犯人だったニセの木下藤吉郎には逃げられてしまう。また、ニセの木下藤吉郎が五代さんの警察手帳を落として逃げたことから、ニセの木下藤吉郎は五代さんの仲間と思われることになった。

で、後編の物語は、翌朝を戦国時代で迎えたちゃんたちだったが、明智光秀は信長に、五代さんたちは南蛮からの密使だと告げて、処刑するべきと進言した。で、信長は五代さんたちを処刑することにして、五代さんを含めてちゃんが捕らえられてしまう。

で、ちゃんたちは信長が自ら首をはねるということで、処刑されることになる。白装束で後ろ手に縛り上げられたちゃんたちは信長の前に引き出される。五代さんが、ちゃんはまだ13歳の子供であるので、何とか助けて欲しいと助命を嘆願するが、信長は、それならばちゃんを真っ先に処刑する、と言って、木下藤吉郎に抑えられたちゃんは、信長の刀で首をはねられそうになる。

その時、ちゃんが突然笑い出した。柴田さんは「壊れちゃった」と言う。ちゃんは笑いながら「織田信長!」(呼び捨てにした。)と叫び「わらわを斬れば、必ずや汝の身に天罰が下るであろう」と言った。更に「みるがいい、わらわの力を。織田信長に天罰を!」と続け、更に五代さんと柴田さんにも続いて言うように言った。で、3人は「織田信長に天罰を」と繰り返しハモった。

すると、その時、太陽が欠け始めて、昼間なのに薄暗くなっていき、まもなく太陽は消えてしまった。これに信長は恐れおののき、伴天連娘(=ちゃん)の妖術のなせる術としてひれ伏し、ちゃんの処刑を即座に中止して許しを請う。

ちゃんは「織田信長を許し給え」と唱えた。すると太陽が元の姿に戻っていき、まもなく完全に元の状態の太陽に戻った。で、ちゃんは口癖である「レレレ」を極めた。

実は、この日は(皆既)日食ということで、ちゃんはそれを知っていて、利用しただけであって、(南蛮の)妖術が使える訳ではない。後からそれを知った五代さんは「よくやるよ」とちゃんの度胸の良さに感心していた。

007」:「カジノ・ロワイヤル」。2006年のシリーズ第21作であって、6代目ボンドのデビュー作である。I・フレミングの原作小説では最初の作品であり、ボンドが6代目になることで、これまでの設定をリセットして、00要員に昇格した若きボンドの活躍する物語である。

カジノ・ロワイヤルでのポーカー勝負でボンドは勝った。(ル・シッフルは敗れた。)が、ル・シッフルはどうしても金が必要ということで、ボンドが得ることになる大金を得るために、その金が振り込まれる口座番号を知っていて、ボンドのパートナーのヴェスパー(=ボンドガール)と、暗証番号を知っているボンドを捕らえることを企んだ。

ヴェスパーが拉致され、ボンドは直ぐに後を追った。が、夜の道で、途中の道(大きなカーブの手前)にヴェスパーを寝かせて起き、それに気づいたボンドが急ハンドルを切り、ボンドの車は数回転してクラッシュしてしまう。で、ボンドも拉致していったル・シッフル。

ボンドとヴェスパーをそれぞれ別に拷問して、口座番号と暗証番号を喋らせようとする。ル・シッフルは座面をくり抜いた椅子にボンドを裸にして縛り付けると、暗証番号を履かせようとして、玉結びにしたロープを鞭のように使って、椅子の座面の下からボンドの急所を攻撃した。

ル・シッフルは、この拷問は、早く口を割らないと、男性としての機能を失ってしまうと語り、ボンドに早く喋らせようとする。が、ボンドは口を割るどころか、痛みに耐えながら笑い始めた。そして、拷問が全く苦ではなく、気持ちの良いものとばかりに、「もう少し右だ」「そこだ」と繰り返し叫ぶように言っていた。

ル・シッフルは拷問を続けるが、ボンドは笑いながら叫ぶだけだった。そんな所に、突然組織の人間がやってきた。それによってル・シッフルのボンドの拷問の手が止まった。ル・シッフルは「明日には必ず金を返す」と言うが、組織の人間はそれを拒み、ル・シッフルは信用を失い、信用できない人間は生かしておかない、として、ル・シッフルを射殺した。

意識を取り戻したボンドは病院にいた。そしてマティスの話によると、組織の人間はル・シッフルの一味全員を殺したが、ボンドとヴェスパーだけは殺さなかったということで、重傷を負ったボンドは病院に運ばれたと言うことだった。ということで、結果的には、ボンドは組織の人間にボ助けられた形になったのだった。(ボンドはカジノ・ロワイヤルで、組織の金を集め、その運用に失敗したル・シッフルが金を取り戻すのを防ぐためにポーカー勝負を行ったのだった。(ボンドが負けていたら、イギリス政府の金がル・シッフルを経由して世界の犯罪組織に流れるところだった。))組織にしたら、ボンドとヴェスパーは全く無関係の人間だったということですね。

共通点は、主人公が後ろ手に縛られていることその時の主人公は普段着る服以外(「ケータイ刑事」では和服・白装束、「007」では裸)の姿にさせられていたこと危うく殺されるところだったこと、そしてその状況で突然笑い出しているところである。

一方、相違点としては、「ケータイ刑事」では銭形の機転によって絶体絶命の窮地を脱出したが、「007」ではボンドとは無関係の人間の突然の乱入によって結果的に助かったということ、そして「ケータイ刑事」ではその時に縛られていたのは銭形と五代さん、柴田さんの合わせて3人であって、3人ともが処刑されようとしていたが、「007」ではその時に縛られていたのはボンド1人であったということである。(ヴェスパーも拉致されているが、ボンドとは別室で拷問されているとル・シッフルが語っていた。(この時のヴェスパーの拷問については全く描かれておらず、拷問されたのかは「?」である。))

今月末でこの連載は満14クール(=3年半)に達するが、まだまだネタはあります。で、次回も「シチュエーション」ということで記す予定です。何が登場するかはお楽しみに。

 

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