JAMES HOUSE『JAMES HOUSE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1989年に発表された彼のデビュー・アルバムである。日本では特にということはなかったものの、'90's初頭のアメリカではカントリー・ミュージックの一大ブームが巻き起こることになったが、その下地として'80's終盤にはカントリー系の有望なミュージシャンたちが登場している。かれもそんな中の1人として登場下が、結果的にシンガーとして大成しなかったのが残念な所であった。(しかし、ソングライターとしてヒット曲を提供することになった。)本アルバムはそんな彼の記念すべきデビュー・アルバムである。しかし、Billboardのアルバム・チャートにもランクインせず、カントリー・チャートでもランクインしなかった。
収録曲は以下の全9曲である。『Don't Quit Me Now』『Its Cruel』『Hard Times For An Honest Man』『Under The Harvest Moon』『Never Until Now』『Oh What A Thrill』『That'll Be The Last Thing』『Call It In The Air』『Born Ready』。
この中からシングル・カットされたのは2曲である。デビュー曲である『Don't Quit Me Now』がBillboardのカントリー・チャートで最高位25位を記録するという小さなヒットに留まった。2nd.シングルの『That'll Be The Last Thing』は、Billboardのカントリー・チャートでは最高位52位と伸び悩んだが、カナダのカントリー・チャートでは78位だったものの、カナダのカントリー・シーンで認知されることになった。
お薦め曲は、シングル曲でもある『Don't Quit Me Now』と『That'll Be The Last Thing』、そして『Its Cruel』と『Call It In The Air』をピックアップしておく。
カントリー・ミュージックということではオーソドックスなものであるが、オーソドックスだからこそ安心して聴くことが出来るということでもある。
彼自身としては大きなヒット曲が生まれることなく、'91年と'95年にもアルバムを発表している彼であるが、その後はソングライターとしての活動をメインにすることになったため、ある意味では貴重なアルバムである。(一応、'95年の3rd.アルバムはカントリー・チャートにランクインして、彼のアルバムの中では最もヒットしたアルバムになっている。)ソングライターとしては、カントリー界ではビッグネームであるDWIGHT YOAKAMやDIAMOND RIO、MARTINA McBRIDEといったところに曲を提供しているので、シンガーとしては無名に近くても、ソングライターとしては十分な知名度がある。(日本ではカントリーが弱いために知名度は殆ど無いですが...)
カントリーがお好きな方には、一度は聴いておいて損のないアルバムとしてお勧めするアルバムである。(マニアックなアルバムと言うことになりますが...)
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