ケータイ刑事銭形零4話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]
今回からの「銭形零・裏ネタ編」の増補作業は第4話の「露の秘宝を守れ! ~銭形零探偵団VS怪人八面相事件」に突入です。今回はサブタイトルにある言葉から「秘宝」について、「探偵団」について、そしてこの物語は「銭形泪・2nd.5話」の惟人言うことが出来ることから「リメイク」について記します。尚、「秘宝」については「泪・18話(2nd.5話)[裏ネタ編]PART 8」で記したものをベースにして加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/2/10日付です。)
「秘宝」:「宝」とほぼ同じ意味であるが、一応、宝の中でも特に大切にしていて、みだりに他人に見せないようにしている大事な宝のことを、「宝」と区別して「秘宝」と言う。→博物館では、基本的には、一般展示はされておらず、大事に保管されているか、特別な期間にのみ公開するという特別なものが該当し、常時展示されているものは該当しない。
尚、英語では「宝」と同じで「Treasure」と言うが、「宝」と「秘宝」との区別は言葉上は行っていない。(但し、「Secret Treasure」という場合はある。)また、ドイツ語では「Schatz」、フランス語では「Trésor」と言って、英語と同様である。
「秘宝」の「秘」という文字は「秘密」という意味であって、他人に対しては隠して見せないもの、というのが言葉上の正しい意味である。(冒険映画などでは秘密に隠された宝を探しに行く、という物語が定番のストーリーとなっているが、その宝は「隠した宝」になるので、「秘密」と言う意味の「秘」という正しい使い方をしていることになって、「秘宝」と言う言い方は言葉上も正しいことになる。)
博物館では、常設展示しない特別な宝物と言うことになるが、常設展示していて、他のものよりも一段と厳重に管理展示しているものも中にはある。それを考えたら、「泪・18話(2nd.5話)」の茶澤美術館も、この物語に登場した赤坂美術館も、「秘宝」を展示しているにしては、警備体制がお粗末であって、「秘宝」という特別なものという感じがしないですね。(一応、常設展示ではなくて、期間限定での展示物というように解釈しておきますが...)→「泪・18話(2nd.5話)」では、サブタイトルに「李の秘宝?」と言うように疑問符が付いていたため、お宝自体に疑義があるため、盗もうとするような人はいないと考えて、保安体勢も手を抜いているのかも?という考えも成り立たないではないが、この物語では疑問符が無いだけに、警備体制に問題がありすぎますね...
「探偵団」:「団」とは、人の集まりに対して呼ばれるものであって、その中でも組織だって集まった仲間のことである。「○○団」という言い方をするが、この場合は「○○」という人たちが集まった集団と言うことになる。
また、「探偵」とは、密かに他人の事情や犯罪の事実などを探ること、若しくはそれを職業としている人のことである。(業界で言うと、調査業ということになる。)興信所が行う調査とは別物とされているが、調査内容によっては重なる場合がある。主な調査は、素行調査、浮気調査、人捜し、信用調査などである。
また、数多くの探偵小説などでは、警察に変わって、(刑事)事件を調査して真犯人を割り出すというのが定番になっている。また「名探偵」と呼ばれる敏腕、辣腕の探偵がフィクションの世界では数多く生まれている。シャーロック・ホームズ、エルキュール・ポアロ、金田一耕助、明智小五郎は余りにも有名な名探偵であるが、そういう名探偵を元ネタにしている今回の物語は、ある意味では爽快な物語であるということにもなる。
が、実際の探偵は、小説や映画、ドラマに登場する探偵とは異なって、刑事事件について関わることは希であって、主に民事事件に対応する。(探偵小説や映画、ドラマの世界はあくまでもフィクションである。それにしても、フィクションの世界と現実世界との間の乖離がこれほど大きい世界というのも、他にあまりないものである。)
アメリカでは元警官、元CIA、元FBIという人が退職後に探偵となる場合が珍しくなく、日本でも元警察官が探偵になるというのも珍しくない。しかし、日本では探偵と言ってもあくまでも民間人なので、警察官のように銃の携行は認められない。(所持していたら「銃刀法違反」で逮捕されます。)
「探偵団」とは、そういう探偵が複数人集まった一団のことである。泪お姉ちゃまの時もそうで、今回の零ちゃん、更には雷ちゃんの時もそうであるが、複数の探偵がいるので「探偵団」と言うのは間違いではないが、銭形姉妹は探偵ではない(泪ちゃんも言っていましたね。)ので、「銭形○探偵団」というのはどうなんですかね... ただ、探偵ではない銭形姉妹であるが、集まっているメンバーをみたら、銭形が最も優秀であって、リーダーと言うのは疑う余地がないため、間違っているとは言い難いですが...
尚、「探偵団」として有名な作品としては、江戸川乱歩の生み出した「少年探偵団」が余りにも有名である。(映画化、テレビドラマ化も複数回おる人気作品である。)
「リメイク」:過去に製作された作品を新たに作り直すことである。映画ではこれが行われることが多く、「再映画化」と言うことも多い。(当然のことながら、映画をテレビドラマとして、またはテレビドラマを映画としてリメイクする場合もある。)
リメイクが行われるのにはいくつかのパターンがある。映画の世界では、サイレントからトーキーへと変わり、更にカラー化され、シネスコサイズなどのワイド画面化したことで、過去のヒット作品を新しい形にするということでのリメイクというのが昔は多かった。(サイレント映画のヒット作はリメイクされたものが多い。)しかし、最近多いリメイクは、他国で制作された作品を自国で作り直すというもの(特に、非英語作品を英語で作るということが多い。→ハリウッドではこういう作品が毎年必ずありますね...)
それ以外のリメイクとしては、過去のヒット作品を作ることで話題性とヒットを狙うということがある。しかし、これを狙ったリメイク作品は前作の呪縛もあって、話題性だけで内容的にはどうしようもない凡作が多い。途中で製作中止になるのはこのパターンが最も多い。
ただ、リメイクされる作品には、ヒット作、傑作という共通点があって、興行的に失敗した作品がリメイクされることは、特別な理由がない限りはあり得ない。(元作の監督や特定の出演者に対するオマージュということで作られることぐらいですかね...)
そういうことを考えたら、今回の物語は「泪・18話(2nd.5話)」のリメイクという部分もあるだけに、「泪・18話(2nd.5話)」は傑作である証でもある。(製作サイドでも認めていると言うことでもある。)
ハリウッド リメイク映画物語―Filmography since 1910
- 作者: 児玉 数夫
- 出版社/メーカー: 研究社出版
- 発売日: 1995/04
- メディア: 単行本
↓「泪・2nd.5話」はこれに収録されています。
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