JOHN FOGERTY『THE BLUE RIDGE RANGERS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1973年に発表された彼のソロ・デビュー・アルバムである。クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(以下、CCRと記す。)のリーダーとして活躍した彼であるが、1972年にCCRの解散でソロに転向し、その最初のアルバムである。CCRでの活躍を考えたら、ヒットの規模は今一つであったが、彼のキャリアに於いては重要な位置を占めるアルバムであるのは言うまでもない。尚、本アルバムはカナダで最高位59位、アメリカではBillboardで最高位47位を記録している。
収録曲は以下の全12曲である。『Blue Ridge Mountain Blues』『Somewhere Listening (For My Name)』『You're The Reason』『Jambalaya (On The Bayou)』『She Thinks I Still Care』『California Blues (Blue Yodel #4)』『Workin' On A Building』『Please Help Me, I'm Falling』『Have Thine Own Way, Lord』『I Ain't Never』『Hearts Of Stone』『Today I Started Loving You Again』。
この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルはアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Blue Ridge Mountain Blues』であったが、チャートには全く入らなかった。続く2nd.シングルの『Jambalaya (On The Bayou)』がカナダで最高位5位、アメリカではBillboardで最高位16位を記録するスマッシュ・ヒットとなった。3rd.シングルの『Hearts Of Stone』はカナダで35位、アメリカでは最高位37位であった。
お薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『Jambalaya』と『Hearts Of Stone』、そして『California Blues (Blue Yodel #4)』『Workin' On A Building』と、シングル・ヒットこそ記録しなかったもののアルバム・タイトル・ナンバーである『Blue Ridge Mountain Blues』をピックアップしておく。
本アルバムは、内容的には完全にカントリーと言ってよいものである。そのため、CCRのサウンドとは随分とかけ離れたものとなったことで、アルバム・セールスが伸び悩むことになったが、CCRとソロとしての彼とは別物であるという証でもあって、これはこれで良い。全体的には派手な所が無く、丸く収まって地味な印象を強く感じるが、オーソドックスなカントリー・アルバムと言うことでは、これは一つの方向であって悪いものではない。ちなみに、収録時間は約36分ということで、カントリー・アルバムと思ったら長い方である。
尚、彼は2009年に本アルバムの続編となる「THE BLUE RIDGE RANGERS RIDES AGAIN」を発表しているが、それを聴くにはやはり本作も聴いておくべきでしょう。
カントリーというと、日本ではどうしても地味であって今一つ指示されないでいるが、時にはこういうサウンドをじっくりと堪能するというのも宜しいかと...
↓2009年リリースの続編はこちら
Blue Ridge Rangers Rides Again
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Verve Forecast
- 発売日: 2009/08/31
- メディア: CD
↓DVD付き
Blue Ridge Rangers Rides Again (W/Dvd) (Dlx)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Verve Forecast
- 発売日: 2009/08/31
- メディア: CD
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