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ケータイ刑事銭形雷15話[裏ネタ編]PART 6 [ケータイ刑事]

銭形雷」の第15話「幻の女子高生刑事と共に追う謎! ~スカイフィッシュは実在した殺人事件」の「裏ネタ編・増補」は今回で打ち止めです。で、今回はこの事件のトリックに使われた「ハーフミラー」について、「セーフティネット」について、そしてこれを利用していたと言うことから「アレルギー」についてと「蕎麦粉」について記します。

また、BS-iの本放送時に記した記事は2006/4/9付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。

ハーフミラー」:「Half Mirror」、半透明の鏡のことである。通常の鏡は光を反射するものであって、透過することはないが、ハーフミラーは光を透過させるが可能であり、また一部の光を反射させることが出来るものである。(基本的に「ハーフミラー」と呼ばれるものは、反射率と透過率が等しいもののことを言う。)

製品化されているものは、アクリル板を基材に用いたものが多く、通常の鏡と同様にアルミを蒸着したものであるが、通常の鏡よりも蒸着膜の厚さが薄いものである。(薄いため、光が全反射せずに、一部が透過することになる。また、ガラスを基材に使ったものも当然のことながらある。)

また、ビルなどの外装材として使用されている「ハーフミラー」もあるが、これは先に記したものとは全く別のものである。主に、熱線反射の低下を狙ったものであって、各種光線の中でも熱になりやすい赤外線領域を中心に反射させることで、室内の温度上昇の低減を狙ったものである。建物の外装材として使用されるため、丈夫なものであることが必要であって、硬化ガラスを基材として用いられる。で、ガラス基材の両面に反射膜を形成したものである。高層ビルではビルの外装が鏡のように見えるが、そこで用いられているガラスはこれである。

また、この原理を応用したものが「ビームスプリッター」と呼ばれるものである。(一眼レフのカメラでは、入射光をこれを用いて2つに分けて、1つは受光面に、もう1つをファインダーの方に導いている。)また、刑事ドラマではお馴染みであるが、取調室にある鏡はこれであって、取調室側からは反射光しか見えないため、普通の鏡に見えるが、反対側からは透過した光を見ることが出来て、被疑者の面通しなどが行われる。また、メガネ(サングラスなど)やバイクのヘルメットなどにもこれが用いられているものがある。但し、これらの応用製品は、光の透過率と反射率が等しいとは限らず、「マジックミラー」と呼ばれることもある。(「マジックミラー」であっても、光を2つに分けることができるものであり、「ビームスプリッター」の仲間であることに変わりない。)→どんなガラスであっても透過率が100%と言うものは存在せず、表面反射率も0%ではないため、特にビームスプリッターに加工していないガラスであっても原理上はビームスプリッターと同じ働きをするのだが、通常のガラスは「ビームスプリッター」とは言わない。

セーフティネット」:「Safety Net」。この物語に登場した「転落防止用の安全網」と言う意味と、社会の仕組みに於いて、網の目のように様々な救済策を張っておくことで、社会システム全体に対しての安全を提供する仕組みのことを言う。

前者は、文字通り、例え転落してもこれで受け止めることで、転がり落ちて負傷することを防ぐという安全器具である。(文字通りの物なので、説明は必要ないですよね。)

一方、後者は「社会保障システム」の一つであって、例えば雇用に対する社会保障制度(失業保険もこの一つと言うことになる。)、金融機関破綻時に対する預金保証制度、生活保護制度、などが該当する。

アレルギー」:特定の抗原(アレルゲン)に対して、抗原抗体反応が過剰に起こる現象のことを言う。これは生体が持っている防衛本能によって起こるものであるが、通常の反応よりも過剰になった場合に起こることである。よって、全ての生体に於いて起こりうる可能性のあるものである。

抗原として働く物質が体内に入ると、それに対する抗体を生ずることになり、その抗体が抗原抗体反応を起こす。この反応は生体を守るために働くものであるため、大なり小なりは生体に何らかの影響を与えることになる。通常の範囲の抗原抗体反応であれば、特にダメージを受けることなく、問題は無いのだが、過剰になった場合は生体に悪影響を生ずることになる。それがアナフィラキシー・ショックと呼ばれるものである。

様々なものが抗原となり得るが、この物語に出てきたような特定の食物に対するものはよくあるものである。また、近年患者が増加している「花粉症」もこの一つである。

生活環境が起こす原因の一つとされているが、最近では幼少時の生活環境が清潔すぎるとアレルギー疾患になりやすいと言う仮説を裏付けることが明らかになった。(花粉症とぜんそくについて。)→だからと言って、不衛生の方が良いというものではないですが...(完璧すぎると問題があるということです。)

近年では、この分野の研究も進んできていることから、医学の方でも進歩が著しい分野である。専門医療も進んできているため、何かある場合は受診してみるのが宜しいでしょう。

尚、この言葉は元々はドイツ語(「Allergie」)である。英語では「Allergy」、フランス語とオランダ語では「Allergie」(ドイツ語と同じ綴りであるが発音は異なる。)、イタリア語では「Allergia」、スペイン語とポルトガル語では「Alergia」(但し、発音は異なる)という。

蕎麦粉」:、タデ科ソバ属の一年草であるソバ(蕎麦)の実(種子)を挽いた粉のことである。これを用いて麺の蕎麦が作られたり、小麦粉とブレンドされて様々な食品に加工される。(西欧ではパンやパンケーキなどに加工されることが多く、小麦粉を使った料理に使用されることが多い。また、イタリアではパスタに小麦粉とブレンドされて志宇されることね珍しくない。)尚、粉にしないで消費するものとしては、そば茶にされたり、焼酎の原料としても利用されている。また、家畜の飼料としての消費もある。

蕎麦粉に含まれている成分は、蛋白質が10~13%、脂質が2~3%、粗繊維が1.2~2.0%、灰分が0.7~1.5%程度である。また、日本ではアレルゲンの特定原材料5品目の一つに指定されているため、これを使った食品はその表示が義務付けられている。(食品衛生法によって定められている。)そのため、アレルギー食品の代表的なものの一つとしても有名である。

尚、英語では「Buckwheat」と言う。

 

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