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JOE JACKSON『LOOK SHARP!』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1979年に発表された彼のデビュー・アルバムである。彼のサウンドは、アルバムごとに全く違うものになっているということで、サウンドが変わっていくミュージシャンとして知られている。1982年に発表した彼の最大のヒット作「NIGHT AND DAY」がジャジーなアルバムであったこ、更にはその後にオーケストラ編成のアルバムを発表していることから、ロックとの繋がりが意外に思われている所があるが、本アルバムは完全にロック・アルバムである。(それだけ彼のサウンドが変わっていったと言うことでもある。)

いくつかのバンドを転々としていた彼がソロとして製作したということで、彼のやりたい通りのアルバムになっているということで、活き活きした彼の姿を感じることが出来るアルバムであって、アメリカではBillboardで最高位20位を記録して、1979年の年間アルバム・チャートでも50位にランクインし、彼の本国・イギリスでは最高位40位を記録するヒットになった。

オリジナル版では全11曲の収録であったが、2001年にリマスターされて再発された時、後ろに2曲のボーナス・トラックが追加されて、現在は全13曲の収録となっている。収録曲は以下の通りである。『One More Time』『Sunday Papers』『Is She Really Going Out With Him?』『Happy Loving Couples』『Throw It Away』『Baby Stick Around』『Look Sharp!』『Fools In Love』『(Do The) Instant Mash』『Pretty Girls』『Got The Time』。(以下、ボーナス・トラック)『Don't Ask Me』『You Got The Fever』。

この中からシングル・カットされたのは4曲である。デビュー・シングルでもある『Is She Really Going Out With Him?』はカナダで最高位9位を記録したのをはじめ、彼の本国・イギリスで13位、オーストラリアで15位、アメリカでも最高位21位を記録するヒットとなった。但し、2nd.シングル以降のシングル曲は各国でもチャートインしていない。2nd.シングル以降は、『Sunday Papers』『One More Time』『Fools In Love』の順でシングル・カットされている。

お薦め曲は、シングル曲からはスマッシュ・ヒットとなった『Is She Really Going Out With Him?』と『One More Time』『Fools In Love』を、それ以外からはアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Look Sharp!』と、後にヘビメタ・バンドのANTHRAXがカヴァーしたことで有名になった『Got The Time』をピックアップしておく。

後のサウンドから洗練されているというイメージのある彼であるが、本アルバムは'70's終盤のロックの世界の流れであるポスト・パンク/ニュー・ウェーブ系の雰囲気のあるロック・アルバムとして仕上げられている。音を聴くと、洗練されたデザインのアルバム・ジャケットが浮いているように感じるほどロックをしていて、そういうギャップもまた彼の魅力の一つでもある。

余りにもサウンドが変わっていく彼であるが、原点はロックであり、ここから始まっているので、彼を聴く場合はやはり外すことの出来ないアルバムである。

 

Look Sharp

Look Sharp

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: A&M
  • 発売日: 2001/08/14
  • メディア: CD

↑ ボーナス・トラックあり |ボーナス・トラックなし ↓

Look Sharp

Look Sharp

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: A & M
  • 発売日: 1992/10/01
  • メディア: CD

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