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「与太郎戦記」(その3) [映画(邦画)]

今回は1969年9月に劇場公開となったシリーズ第2作について記します。

シリーズ第2作続・与太郎戦記
作品データを記しておくと、1969年の大映作品で、時間は88分、原作は春風亭柳昇、監督は臼坂礼次郎、脚本は舟橋和郎、撮影は上原明、美術は間野重雄、音楽は山内正である。そして出演は、フランキー堺、伴淳三郎、若水ヤエ子、長谷川待子、南美川洋子、成田三樹夫、春風亭柳橋、春風亭柳昇、三遊亭小円馬、春風亭柳好、春風亭小柳枝、春風亭柏枝、江戸家猫八、柳亭芝楽、長沢純、三夏伸、飛田喜佐夫、中原健、井上大吾、梅津栄、早川雄三、小山内淳、たちである。

前作からの続きで、与太郎が野戦病院で鼻の下を伸ばしていたのもつかの間で、鬼婦長惚れられてしまったことから、与太郎は野戦病院にいるのが嫌になる。で、野戦病院から元の中退に戻って来た。与太郎の前に憲兵たちが現れて、与太郎を連れて行った。で、与太郎はスパイ訓練生として陸軍中野学校に入学させられた。で、スパイになるための訓練が始まった。しかし、その訓練は与太郎の耐えられるものではなく、落ちこぼれていくだけだった。で、どうして彼が陸軍中野学校に入れられたのかを調べ直してみると、彼は履歴書の特技の欄に「落語」と記していたのだが、それを「露語」と誤読されたのだった。余りにも失敗ばかりを繰り返す与太郎は、結局、陸軍中野学校を追い出されて元の部隊に戻された。やれやれという与太郎だったが、部隊長の当番兵を命じられたことからまたも頭の痛いことが起こる。なんと彼は部隊長の二号と祝言をあげることになってしまったのだった。しかも与太郎は、部隊の方では「軍人の本分を忘れるな」とさんざんしごかれ、夜は夜で部隊長の二号夫人が色気で迫ってくるということで、休まる暇がなかった。更に、与太郎が憧れている愛しの千恵子、そして気味の悪いオカマの田熊六年兵が与太郎に絡んできて...

コメディらしいハチャメチャな展開は面白いのだが、いくら何でもそこまでは?と思ってしまうほどの災難(?)が立て続けに与太郎を襲うとなると、もはや笑って楽しむだけとなってしまう。(余計なことを考えていると、ストーリーについて行けなくなってしまう。)コメディ作品でも、中途半端なことをやっていると、そこからボロがでてしまって白けてしまうのだが、次から次へとあり得ないような展開が続くことで徹底しているからこそ面白いところである。ということで、古き良き時代のコメディ作品の要素がたっぷりという作品である。(真面目に考えないで、笑って楽しむ作品である。)

 

続・与太郎戦記 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 大映
  • メディア: VHS

与太郎戦記 (ちくま文庫)

与太郎戦記 (ちくま文庫)

  • 作者: 春風亭 柳昇
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2005/02/09
  • メディア: 文庫

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