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STORMY WEATHER(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1943年のアメリカ映画「ストーミー・ウェザー」である。出演者は全て黒人というブラック映画であり、しかも第二次大戦に出征した黒人兵士の慰問のために製作されたという作品である。しかもミュージカル作品ということで、娯楽的な要素がたっぷりと詰まっている作品でもある。尚、製作時期が時期であるだけに、日本では長らく劇場未公開作品であったが、1988年になってようやく劇場公開されることになった作品でもある。

作品データを記しておくと、時間は78分、白黒作品である。原案はジュリー・ホーウィンとシーモア・ロビンソンの2人、監督はアンドリュー・L・ストーン、脚本はフレデリック・ジャクソンとテッド・ケーラーの2人、撮影はレオン・シャムロイ、音楽はエミール・ニューマンとベニー・カーターの2人である。そして出演は、ビル・ロビンソン、レナ・ホーン、キャブ・キャロウェイ、ファッツ・ウォーラー、キャサリン・ダナム、アダ・ブラウン、ドゥーリイ・ウィルソン、ベイブ・ウォーレス、たちである。

物語は第一次大戦のヨーロッパ戦線に参加したビル・ウィリアムスがフランスから帰国してから始まる。ナイトクラブでビルは戦友の妹・セリーナ・ロジャースと出会い、一目惚れする。しかし、自分は文無しと言うことで恋を諦めて、メンフィスのカフェで働く道を選んだ。そんな中、セリーナたちはシカゴのショウに向かうチック・ベイリーに連れられて、ビルが働くカフェに現れた。セリーナはビルをチャックに紹介し、ビルはチャックに雇われることになった。シカゴのショウで、ビルは太鼓の上でタップを踊り、人気を得ることになるが、それが面白くないチャックは直ぐにビルをクビにした。これに怒ったビルは、チャックを殴ると、セリーナを連れてニューヨークに向かい、自分のショウを始めた。様々な苦労があるものの、ビル、そしてセリーナは舞台活動を続ける。ビルはハリウッドでスターになり、セリーナはパリでスターの座を得ていた。第二次大戦が始まり、1943年にビルは出征兵士の慰問のための壮行興行に出演することになる。そして出演者の中にセリーナの姿を見つけた。それぞれの道をすすんでいた2人であったが、久しぶりの最下位で、2人の間の恋の炎は再び大きく燃え上がるのだった。

ストーリーの方は四半世紀を超えての愛が叶うというハッピーな展開であって、これという所は無いのだが、ミュージカルと言うことでそちらの方に多数の見せ場が用意されている。また、劇中には数多くのスタンダード・ナンバーになった曲が登場しているということもあって、聴き所が満載である。

よって、当然のことながらサントラ盤の方は要チェックである。本作品には、当時の黒人エンタテイナーたちが終結しているため、内容的にはとても充実したものになっている。現在から考えると、よくもまあこれだけのブラック・エンターテイナーたちが集っているものだと感心してしまうほど、当時の著名な黒人エンタテイナーたちが集っている。(それだけでもとても価値のあるものである。)

サントラ盤の収録曲は以下の全24曲である。『Twentieth Century Fox』『Overature/ Stormy Weather Ballet』『Walkin' The Dog』『Theres No Two Ways About It』『Cakewalk/ Camptown Races/ At A Georgia Meeting』『Linda Brown』『Moppin' And Boppin'』『That Ain't Right』『Ain't Misbehavin'』『Diga Diga Doo』『I Lost My Sugar In Salt Lake City』『Nobody's Sweetheart』『I Can't Give You Anything But Love』『Geechy Joe』『Stormy Weather』『There's No Two Ways About Love (Reprise)』『My, My, Ain't That Somethin'』『Jumpin' Jive』『My, My, Ain't That Somethin' (Reprise)』『Good For Nothin' Joe』『Ain't Misbehavin'(Alternate Ending)』『I Lost My Sugar In Salt Lake City』『Body And Soul』『Alfred The Moocher』。

尚、一部を省略した全20曲収録というものもリリースされているようであるが、それについての詳細は分かりません。(筆者が持っているものは24曲入りのものです。)また、現時点ではDVD化されていないようであるが、かつてはLDでリリースされていた作品である。現時点では映画の方を見る機会は限られたものになっているが、サントラ盤の方は入手しやすい状態であるため、サントラ盤だけでも聴いておくということをお薦めしたい作品である。

 

Stormy Weather

Stormy Weather

  • アーティスト: Cyril J. Mockridge
  • 出版社/メーカー: Soundtrack Factory
  • 発売日: 2001/01/16
  • メディア: CD

Stormy Weather

Stormy Weather

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Definitive
  • 発売日: 2005/06/07
  • メディア: CD
↓ビデオです。(しかも輸入版...)
Stormy Weather [VHS] [Import]

Stormy Weather [VHS] [Import]

  • 出版社/メーカー: 20th Century Fox
  • メディア: VHS

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