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「与太郎戦記」(その4) [映画(邦画)]

今回は1969年12月に劇場公開となったシリーズ第3作について記します。

シリーズ第3作新・与太郎戦記
作品データを記しておくと、1969年の大映作品で、時間は86分、原作は春風亭柳昇、監督は田中重雄、脚本は舟橋和郎、撮影は喜多見晃、美術は後藤岱二郎、音楽は北村和夫である。そして出演は、フランキー堺、伴淳三郎、船越英二、川口英樹、南美川洋子、春風亭柳昇、笠原玲子、竹里光子、都家かつ江、早川雄三、田武謙三、梅津栄、三遊亭金馬、柳家金語楼、原田玄、北城寿太郎、三遊亭小円遊、源大作、飛田喜佐夫、夏木章、仲村隆、柳家つばめ、九段吾郎、小山内淳、桂伸治、佐伯勇、関敬六、三夏伸、橋本力、喜多大八、春風亭柳橋、春風亭柳好、春風亭橋之助、春風亭扇枝、春風亭栄橋、春風亭柏葉、柳家小さん、渡辺鉄弥、桂米丸、三遊亭歌奴、世志凡太、谷謙一、石田俊介、遠藤哲平、河島尚真、稲妻竜二、森田健二、中田勉、螢雪太朗、志保京助、井上大吾、荒木康夫、たちである。

与太郎も一等兵に昇格した。しかし、一等兵になっても相変らずのドジぶりは変わらない。古株と言うことで補充兵の水沢の面倒をみる与太郎だったが、ヘマの連続で、どっちが一等兵なのか分からないという有様だった。見かねた坂上班長は、与太郎にラッパ手の特訓を受けさせることにした。で、真剣にラッパの練習をする与太郎は真剣だったが、とんでもないヘマをしたことで、ラッパ手としても失格の烙印を押されてしまい、炊事当番に廻されることになった。

ある日、班の中で最も古参である村松上等兵が自慢のヒゲを剃られたことで落ち込み、与太郎は村松に同情して、炊事場にあった酒と牛肉を頂戴して、村松を励まそうとして村松の家を訪ねた。が、そこで出された酢蛸が原因で食あたりとなって陸軍病院に運ばれた。病院では更に腸チフスと診断されて伝染病棟へ強制収容されることになった。しかし、悪いことが重なったものの、病院の看護婦がなんと、与太郎が思いを寄せていた千恵子とさくらだったということで、与太郎は天国に来た思いとなる。で、早速同文の恋文を出して2人にアタックを開始する。しかし、2人とも断られてしまう。更に、検査の結果が出て、腸チフスというのは誤りであって、単なる下痢と下されたことで、病院から追い出されてしまい、元の部隊に戻って来た。そして与太郎は表門歩哨になった。ある日、与太郎が門番として立っていたら、水沢二等兵の一人息子の正太が、父に会いたいということで営門から侵び込もうとしているのを発見した。で、何とかして親子を対面させてやろうとする与太郎だったが、失敗してしまう。

正太の肉親は父親しかいないということで、与太郎は師匠の柳橋に相談をして、水沢が除隊になるまで、正太を師匠に預けることにしたのだった。

この物語では、主人公・与太郎が一等兵に昇進しているものの、昇進しても人間としては同じであって、そう簡単に変わる訳ではないので、展開はこれまでと同じである。但し、過去2作以上に、主人公にとって都合の良い展開で物語が進んで行っているので、もう一ひねり欲しいと感じるところでもある。

とは言っても、何も考えずに楽しむということではこういうノリでも良いのかも知れませんね。(何せ、主人公に都合がよすぎるように進んで行くからこそ、コメディとして面白おかしくなるのですから...)

 

新・与太郎戦記 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 大映
  • メディア: VHS

与太郎戦記 (ちくま文庫)

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  • 作者: 春風亭 柳昇
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2005/02/09
  • メディア: 文庫

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