「地帯(ライン)」(その1) [映画(邦画)]
懐かしの邦画ヒーローシリーズの第48弾として取り上げる作品は、新東宝が製作したセミ・ドキュメンタリー・タッチの作品群である「地帯(ライン)」シリーズです。1958年に第1作が製作され、1961年までの間に全5作品が製作された作品である。また、監督に昇格して間もない石井輝男監督が、第5作を除く4作で監督を務めており、脚本も第1作を除く4作が石井監督によるものである。ということで、石井監督の名前を広く知らしめることになったシリーズでもある。(第5作が石井監督では無いのは、新東宝を退社したためである。→第5作の評価はボロボロとなっている...)
内容の方は、犯罪組織が暗躍する中、それを暴こうとして必死に戦う姿をセミ・ドキュメンタリー・タッチで描いたものである。尚、同じ俳優が複数の作品に出演しているが、全て異なる役であって、別人であって、互いの作品は関係したものではない。(内容と構成ということでシリーズになっている作品群である。)
また、現在では大物俳優として知られているスターが思わぬ役を演じているという所もある作品でもあり、半世紀前後昔の作品ということもあって、雰囲気が全く違うという人もいて、時間の流を大いに感じさせるところでもあるが、それがまた物語とは離れたところにあるお楽しみにもなっている。
尚、本シリーズは、シリーズ第3作はカラー作品となっているが、それ以外の4作品は白黒作品という面白いことになっているのも注目点である。
今回は初回ということで、各シリーズ作品のおさらいということで、各シリーズ作品のタイトルを記しておく。
シリーズ第1作「白線秘密地帯」(1958年)、シリーズ第2作「黒線地帯」(1960年)、シリーズ第3作「黄線地帯(イエローライン)」(1960年)、シリーズ第4作「セクシー地帯(ライン)」(1961年)、シリーズ第5作「火線地帯」(1961年)。
次回からは、年代順に、それぞれの作品について記していくことにします。
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