ケータイ刑事銭形雷17話[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]
「銭形雷」の第17話「ミステリー作家は二度死ぬ!? ~江戸川サンポ殺人事件」の「裏ネタ編・増補」は今回限りです。で、この物語ではここを巧みに利用していたと言うことで「バルコニー」について、岡野さんはここに凶器を隠したと考えた「井戸」について、鑑識メモに出てきた「ハタハタ」についてと「霹靂神(はたはたがみ)」について記します。
また、BS-iの本放送時に記した記事は2006/4/23付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。
「バルコニー」:建物の外部の壁面から外に張り出した手すりつきのスペースのことである。人が入ることが出来ず、鉢植えなどを置くだけという狭いものから、人がそこに立ち入ることが出来るだけのスペースがある物まである。また、屋根(軒下を含む)の有無は関係ないが、一般的には屋根(軒下を含む)のないものである。尚、人が入ることが出来るだけのスペースがある場合は、「バルコニー」と言うよりも「ベランダ」または「テラス」と呼ばれるのが一般的である。(「ベランダ」は、建物の母屋から外部に張り出した部分であって、柵で囲まれている部分のことを指し、「テラス」は母屋から突出した部分の中でも基本的に1階部分に作られたもの、若しくは屋上に作られたもののことを指す。)
法的(建築基準法施行令)には、100cm以上の幅があり、かつ、110cm以上の手すりが付いている部分ということになっている。(突出量については定められていないため、人が入ることが出来ないものも、人が出入り可能なものもある。)
尚、元々イタリア語であって「Balcone」という。英語では「Balcony」、ドイツ語とオランダ語では「Balkon」(但し、発音は異なる)、フランス語では「balcon」、スペイン語では「balcón」、ポルトガル語では「Varanda」、中国語では「露臺」と言う。
「井戸」:地下水を得るために地中に掘られた穴のことであり、地下水をくみ上げるための装置(ポンプ、つるべ、パイプなど、いくつかのバリュエーションがある。→時代劇では、つるべがあって、利用者が於けを引き上げて水を汲む井戸が定番である。)を備えた物である。尚、くみ上げる地下水は、普通の地下水だけでなく温泉であっても構わず、または水でなくて石油や天然ガなどの場合も含まれる。しかし、一般的な認識では温泉水を含む「水」を組み上げるものであり、エネルギー資源を汲み上げる物は「井」(「油井(ゆせい)」/「ガス井」)とは言うが「井戸」とは認識されていないことが多い。(これらも「井戸」なんですが...)
水は人間の生活に必要不可欠な物であり、人間は川辺や湖の側に集落を作って水を利用していた。しかし、町の発展や人口増加から、それらの水源だけでは水は不足するということで、水を得るために作られたのが井戸であり、世界各地で古くから存在している物である。歴史的にも紀元前7000年頃には既に井戸が存在したことが分かっている。
そこから、山の麓に横穴を開けて、地下水を溜め、その水を利用するようになり、川辺から離れた場所にも集落が作られるようになっていった。そして、更に地下水を幅広く利用するために、井戸は発展していくことになった。よって、井戸の発展は人類を川や湖の側では無いところにも居住可能にしたっても過言ではない。
また、地下水を得る要領で応用したものが石油を採掘する油井である。(更に、天然ガスを採掘するガス井が生まれている。)
英語では「Well」と言うが、汲み上げるものに応じて「Water Well」「Oil Well」「Gas Well」と言って区別されている。(普通に「Well」と言うと、「Water Well」を指している地方と「Oil Well」を指している地方とがあるので、省略しないで言った方が良い。)また、ドイツ語では「Brunne」、フランス語では「Puits à Eau」、イタリア語では「Pozzo」、スペイン語では「Pozo」、オランダ語では「Put」(水を汲む井戸を特に「Waterput」と言う)、ポルトガル語では「Poço」、中国語では「井」と言う。
「ハタハタ」:漢字で記すと「鰰」または「鱩」である。(当て字では「幡幡」と表記されることもある。)スズキ目ワニギス亜目ハタハタ科に分類される硬骨魚であり、深海魚として海にいる魚である。(水深500m程度までに生息している。)主に生息しているのは日本海、オホーツク海、太平洋北部、千島近海などである。日本では秋田県や山形県が有名であるが、日本海沿岸では広く漁獲される魚であり、山陰地方でも漁獲高が多い。
漢字表記の「鱩」が示すように「カミナリウオ」という別名がある。それ以外にも「カタハ」「シロハタ」「ハタ」などと呼ばれることもある。→主に11月から12月にかけて産卵のために沿岸部に群遊してくるが、その時に漁獲されるのだが、この時期によく雷鳴があることから「カミナリウオ」と呼ばれるようになった。また、漁獲される時期が11~12月頃ということで、俳句の世界では「冬」の季語になっている。(「はたはた」「雷魚」「カミナリウオ」のいずれもが冬の季語である。)
成魚は15~20cm程度であり、口が大きく、体に鱗がないのが特徴である。背部は黄白色であり、褐色の流紋がある。
塩焼きにしたり、田楽にしたりして食されるが、鱗がないことと小骨が少ないため、非常に食べやすい魚である。また、塩漬けや味噌漬けというように保存食に加工されることも多い。その他、ハタハタ汁、ハタハタ寿司も有名な食し方である。また、卵は「ぶりこ」と呼ばれている。
「霹靂神(はたはたがみ)」:激しく轟く雷(かみなり)のことである。「はたたく神」というところから来ていて、雷様(かみなりさま)のことを特にいう。当然、激しい雷は夏の時期に怒るため、俳句の世界では夏の季語である。
ちなみに、雷ちゃんが怒った場合は、霹靂神のようになっていると思っていいんでしょうね...(「私の稲妻でしびれなさい!」と言って稲妻を落として犯人を逮捕することを考えると、犯人にとったらまさに雷ちゃんは霹靂神と言って良いですね...)
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