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堀江美都子『ミッチの独言倶楽部』 [音楽(特撮/邦楽)]

「ま」行のアーティストに移るつもりでいたが、本年もあと少しであるので、年内は「は」行のアーティスト(と言っても実はミッチですが...)を続けることにしました。


表題のアルバムは1981年12月にリリースされたミッチのオリジナル・アルバムのオリジナル・アルバムである。(2009年に「ミッチの独言倶楽部2009」というタイトルのアルバムがリリースされているが、それとは全く別物である。)といっても、本アルバムは普通のアルバムではなく、ドラマ仕立てになっているものであって、そこに「挿入曲」という形で6曲(内1曲は「リプライズ」ですが...)が収録されているものである。で、ミッチは「ナレーション・歌」と記されているが、ミッチ一人だけのラジオドラマとでも言ってもいいものである。

内容が内容であるだけに、本アルバムは音楽アルバムとしては別扱いとされている場合もあって、扱いも低いのだが、2009年のミッチのデビュー40周年ほ記念しての「歌のあゆみ8」に、オリジナル・アルバムの紙ジャケ仕様で、忘れずに復刻されているのは嬉しいところである。
尚、収録時間はトータルで約33分半であり、曲の部分は約16分、ドラマ部分が約17分半ということで、曲の方が(時間的に)半分に達していない。→これも本アルバムが別扱いされることになる一因でもある。

収録内容は、CDでは通して収録されているが、LPではA/B面に1つずつの物語が収録されている。A面は「陽だまりの中の日曜日」というドラマになっていて、『Morning Rain』『Dream Dream』『バイオリンのおけいこ』の3曲が「挿入曲」という扱いで収録されている。そしてB面は「あなたが好き」というドラマになっていて、『Never Rainy Day』『いつもそばにいて…』『Morning Rain』の3曲がやはり「挿入曲」という扱いで収録されている。

本アルバムは音楽アルバムと言うよりも実験的なアルバムであるため、忘れられたアルバムでもある。(実際、'80'sには他のアーティストたちも、本アルバムに似たような実験的なアルバムを発表した人がいるが、本アルバムと同様に忘れられているのが現状である。→例えば、写真集、詩集などとセットにしてドラマ仕立てにしたものなどがあった。)

収録曲からのお薦め曲としては、『Morning Rain』と『Never Rainy Day』をピックアップしておく。しかし、本アルバムは曲のみを取り出して聴くというのではなく、ミッチの語りを含めた作品として、ラジオドラマを聴くということで聴くべきである。

尚、本アルバムの発表時には、ミッチは既に声優としての活動も始めている(それ以前に実写ドラマへの出演も既にありましたけど...)こともあって、台詞にしても歌と同様に豊かな表現力があって、安心して聴くことが出来るものになっている。

アニソンの女王として知られているミッチであるが、歌をメインとしたものではないこういうアルバムがあるのも面白いところである。また、こういうアルバムがあるからこそ、やっぱり「女王」なんですね。

 

↓これに復刻版が付いています。

堀江美都子デビュー40周年記念BOX「歌のあゆみ」

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↓これとは完全に別物です。
ミッチの独言倶楽部2009 (DVD付)

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