ケータイ刑事銭形零6話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]
「銭形零」の第6話「百年に一度の瞬間移動 ~ハロウィンの動く城殺人事件」の裏ネタ編・増補の2回目となる今回は、この物語のメインイベントはこれだったということで「仮装」について、零ちゃんの仮装がこれだったことから「赤ずきん」について、高村さんの仮装がこれだったことから「ドラキュラ」について、柴田さんの仮装がこれだったことから「ライオン」についてと「オズの魔法使い」について記します。尚、「赤ずきん」については「零・6話[裏ネタ編]」で「あかずきん」として記したものを、「ドラキュラ」については「雷・9話[裏ネタ編]PART 3」で記した物をベースとして加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/2/17日付です。)
「仮装」:他のものの姿を装うことである。類義語として「変装」「コスプレ」と言う言葉がある。(これらはあくまでも類義語である。→「変装」は容姿や服装を変えて別人のように繕うことであり、「コスプレ」は漫画やアニメなどの登場人物の扮装をして楽しむことであり、「仮装」の方が上位概念の言葉である。)
尚、「変装」というと、身元や正体を隠すために行われるものがあり、「身元を隠す」ということがイメージとして、逃亡中の犯罪者(指名手配されている状況)が身元を隠すと言うイメージに繋がることもあって、悪いイメージがあるのもまた事実である。→そのため、趣味で楽しむ場合は「仮装」または「コスプレ」と言うのが一般的である。
中世のヨーロッパでは、貴族の間で「仮面舞踏会」と呼ばれる仮装パーティが行われるようになり、ここではいつもとは違う姿になることで新たな楽しみを得るということで、今世知の「コスプレ」の原形が生まれている。更に「娯楽」という要素を強くしたものが、ケルト民族の間で始まったハロウィン・パーティの仮装であって、現在では西欧諸国全体に「ハロウィン・パーティの仮装」は広がって定着している。(日本にも入ってきているものの、今一つ盛り上がり方が足りないのも現状である。)
また、1960年代のアメリカのヒットTVドラマ「スター・トレック」(日本では、当時は「宇宙大作戦」というタイトルだった。)で、ファンが集まったイベントで登場人物の仮装が行われたことが現代の「コスプレ」の走りとされている。(その後、映画「スターウォーズ」によってその人気は拡大し、'80'sには定着した。)
英語では「Disguise」、ドイツ語では「Verkleidung」、フランス語では「Déguisement」、イタリア語では「Travestimento」、スペイン語では「Fingimiento」、ポルトガル語では「Disfarce」と言う。
「赤ずきん」:有名な童話の一つであるため、ストーリーは誰もが知っているものである。有名な物はグリム童話の一編と、ペローの童話集にある一編であるが、それ以前からもこの物語は存在していて、少しずつ内容に違いも見られる。(各地の民話という形で語り継がれていた物語の一つである。)
現在ではグリム童話が最も有名になっている。グリム童話では、狼に食べられたあかずきんとおばあさんを、猟師が狼を撃ち殺して助けだし、道草をして言いつけを守らなかったあかずきんが反省する、というストーリーになっている。それ以前からの物語では、猟師は登場せず、あかずきんが反省するというくだりも無かったが、「教訓」が加わったことで有名になった。
グリム童話以前の物語として有名なペローの童話集では、狼があかずきんを食べてしまう所で物語は終わっていた。(それ以前の各地の民話も同じである。)しかし、ペローの童話では、少女に赤い頭巾を被せたということが加わり、ここから「あかずきん」というタイトルになって広く知られていくことになった。
尚、「赤ずきん」の物語は、あかずきんが狼に食べられるという展開は当たり前の用に思われているが、中には、おばあさんに化けた狼にあかずきんが気づき、狼を撃ち殺してしまうため、狼に食べられないという展開の物語もある。→民話ということで、同じようなストーリーの物語があるものの、微妙に違いがあるということでもありますね。ただ、あかずきんが狼を撃ち殺してしまうという展開では、危険を感じたら攻撃をするということで、「過剰防衛」ということで問題になるだけだと思いますが...
尚、「赤ずきん」の物語の英語でのタイトルは「Little Red Riding Hood」といい、ドイツ語では「Rotkäppchen」、フランス語では「Le Petit Chaperon rouge」、イタリア語では「Cappuccetto Rosso」、スペイン語では「Caperucita Roja」、オランダ語では「Roodkapje」、ポルトガル語では「Chapeuzinho Vermelho」、中国語では「小紅帽」という。
「ドラキュラ」:アイルランドの作家であるブラム・ストーカーの小説「吸血鬼ドラキュラ」(1897年に発表された作品である。)の主人公であり、吸血鬼のことである。この小説が余りにも有名になったことから、吸血鬼の代名詞もなっている。(狼男、フランケンシュタインと共に3大モンスターの1つとして知られている。)
物語では、トランシルバニアの伯爵という設定であって、生き血を求めてロンドンに現れ、多くの人々を襲った。そしてバン・ヘルシング教授によって退治された。
モデルは15世紀のルーマニアのトランシルバニア地方出身のワラキア公ヴラド3世とされている。但し、モデルと言っても名前と出身地であって、彼の生涯や人生までモデルにしている訳ではない。(ちなみに、「ドラキュラ」というのはヴラド3世のあだ名であった。)
また、吸血鬼伝説は、古代ギリシャやスラブ伝説に見られるが、欧州各地にこの伝説はある。そんな中、B・ストーカーの「ドラキュラ」が余りにも有名になったため、「吸血鬼=ドラキュラ」というイメージが定着することになったが、元々ドラキュラは数多くの吸血鬼伝説の1つに過ぎなかった。(尚、「ドラキュラ=吸血鬼」というのは正しいことである。)
吸血鬼はバンパイア(Vampire)と呼ばれ、生ける死者(ノスフェラトゥ)、または死者の霊であり、夜に墓場から抜け出して人の生き血を吸う。また、吸血鬼に血を吸われた人も吸血鬼になる。弱点は日光、ニンニク、十字架である。(日光を受けると灰になって死んでしまう。)また、鏡にその姿が映らないとされている。
B・ストーカーのドラキュラも、その他の吸血鬼も、数多くの作品が映画化されているが、1930年代のモンスター映画ブームの時に製作された「魔人ドラキュラ」(1931年)がB・ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」の映画化作品であるが、これが大ヒットしたことから、「吸血鬼=ドラキュラ」という認識が一般的となった。
この作品のデータを記しておくと、1931年のアメリカ映画であって、日本公開も1931年、時間は74分の白黒作品であって、原作はブラム・ストーカー、監督はトッド・ブラウニング、脚本はギャレット・フォート、撮影はカール・フロイントである。出演は、ベラ・ルゴシ、ヘレン・チャンドラー、デヴィッド・マナーズ、エドワード・ヴァン・スローン、ドワイト・フライ、ハーバート・ブンストン、フランセス・デード、チャールズ・ジェラード、ジョーン・スタンディング、たちである。
ドラキュラ映画の古典中の古典として余りにも有名な作品であり、この作品でドラキュラを演じたベラ・ルゴシは怪奇スターとしてその名前が知られる様になった。
その後もドラキュラ映画は製作され続けて、1950年代のイギリスのハマー・フィルムがドラキュラ映画を中心としたモンスター映画を多数制作して、こちらもブームとなっているが、この時期にドラキュラを演じた俳優というと、何と言ってもクリストファー・リーである。この時代の作品では、1957年製作、1958年に公開された「吸血鬼ドラキュラ」が余りにも有名である。この作品もB・ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」を原作にした作品であるが、ドラキュラの初のカラー作品でもある。ドラキュラ映画を見るのであれば、この作品を見ていなければモグリであるとされる作品でもある。
この作品のデータを記しておくと、1957年のイギリス映画で、日本公開は1958年、時間は82分のカラー作品である。原作はブラム・ストーカー、監督はテレンス・フィッシャー、脚本はジミー・サングスター、撮影はジャック・アッシャー、美術はバーナード・ロビンソン、音楽はジェームズ・バーナードである。出演は、クリストファー・リー、ピーター・カッシング、マイケル・ガフ、メリッサ・ストリブリング、キャロル・マーシュ、ジョン・ヴァン・アイゼン、ヴァレリー・ゴーント、マイルズ・メイルソン、オルガ・ディッキー、チャールズ・ロイド・パック、ジョージ・メリット、たちである。
この作品のヒットによってハマー・プロはドラキュラ・シリーズを製作していくことになったが、本作はその記念すべき第1作である。(シリーズの方は1973年の第9作まで続いた。)
それ以外でも、1992年の「ドラキュラ」などが映画作品として知られていて、TVドラマでも多数製作されている。
作品の数が多いため、誰もが何らかのドラキャラ映画を見ていることでしょうね。
「ライオン」:ネコ目ネコ科ヒョウ属の哺乳動物である。日本語では「獅子」と言うこともある。雄は体長が3m程度にまで達し、体重も250kgを越えるまで成長する。たてがみを持っているのが特徴である。一方、雌は雄よりも小さく、たてがみは無い。
アフリカとインド西部から中近東にかけて分布しているが、アジアに分布している種は絶滅危惧種となっていて数が少なく、既に絶滅した種もある。(アフリカに生息している種も数が減っている。)また、以前は西ヨーロッパや北米にも生息していたが、現在ではそられの場所には生息していない。
「百獣の王」と呼ばれていて、アフリカでは食物ピラミッドの頂点に君臨する動物である。大型の動物でも補食する。夜行性であって、夜に狩りを行うことで知られているが、茂みでは昼間でも狩りを行う。休むときは木陰や木の上で休む。
動物園では必ず飼育されている動物でもあるため、お馴染みの動物として知られている。尚、動物園では15年から20年程度生きるが、野生のライオンの寿命は10年程度と言われている。これは、野生のライオンは、縄張り争いが常に行われており、群を乗っ取ることが当たり前の様に繰り返されるためである。→野生は「弱肉強食」であるが、百獣の王と言われているライオンでも、ライオン同士の争いがあって、やはり「弱肉強食」ということである。
英語とフランス語では「Lion」(但し、発音は異なる)、ドイツ語では「Löwe」、イタリア語では「leone」、スペイン語では「león」、オランダ語では「leeuw」、ポルトガル語では「leão」、中国語では「獅」という。
「オズの魔法使い」:アメリカの作家ライマン・フランク・ボームが著した児童文学作品であり、全14作が記されている。尚、彼の死後、別の複数の作家たちがその続編ということで「オズ・シリーズ」を記している。ボームが記した第1作は「オズの魔法使い」というタイトルで、1900年に発表されている。その後、何度か映画化もされていることで、世界中に知られている作品となっている。(映画の中で最も有名なのは、1939年のジュディ・ガーランド主演の作品である。)
その、J・ガーランド主演作品のデータを記しておくと、1939年の映画で邦題は「オズの魔法使」である。(「魔法使い」ではなくて「魔法使」であって、正式な邦題には「い」は入らない。)製作はマーヴィン・ルロイ、原作はライマン・フランク・ボーム、監督はヴィクター・フレミング、脚本はノエル・ラングレー、フローレンス・ライアソン、エドガー・アラン・ウールフの3人、撮影はハロルド・ロッソンとナタリー・カルムス、音楽はハーバート・ストサートである。そして出演は、ジュディ・ガーランド、バート・ラー、ジャック・ヘイリー、レイ・ボルジャー、ビリー・バーク、マーガレット・ハミルトン、フランク・モーガン、たちである。
カンザスの農場に住む少女・ドロシーがトルネードに襲われ、気がついた時には魔法の国・オズに飛ばされていた。そして、そこで出会った知恵がない案山子、心を持たないブリキ男、勇気のないライオンと共に旅をするという物語である。案山子、ブリキ男、ライオンはこの物語では書かすことの出来ないキャラクターである。
また、1974年にはミュージカル「ウィズ」として上演され、それが好評だったことで1978年にオール黒人キャストデミュージカル映画として製作されている。この作品には若かりし日のマイケル・ジャクソンが出演していることでも知られている作品である。
この作品のデータを記しておくと、1978年の作品で、時間は134分、原作はライマン・フランク・ボーム、原作戯曲はウィリアム・F・ブラウン、監督はシドニー・ルメット、脚本はジョエル・シューマカー、撮影はオズワルド・モリス、特殊メイクはスタン・ウィンストン、音楽はチャーリー・スモールズとクインシー・ジョーンズである。そして出演は、ダイアナ・ロス、マイケル・ジャクソン、ニプシー・ラッセル、テッド・ロス、リチャード・プライアー、レナ・ホーン、テレサ・メリット、メイベル・キング、セルマ・カーペンター、スタンリー・グリーン、たちである。
ブロードウェー・ミュージカルの映画化と言うことで、音楽をたっぷりと楽しむことが出来る作品ということで、1939年の「オズの魔法使」とは違った楽しみ方の出来る作品である。
ゆかいな仮装をたのしむ本 (Kids’ workshop series)
- 作者: アンジェラ ウィルクス
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 1997/08
- メディア: 大型本
ライオンはなぜか一頭では狩りをしない―動物たちの不思議な食生活
- 作者: 小原 嘉明
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 1990/12
- メディア: 単行本
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