KLYMAXX『MEETING IN THE LADIES ROOM』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1984年に発表された彼女たちの3rd.アルバムである。'80'sという時代には、ポップなサウンドが定着し、ガールズ・グループが台頭したということがあったが、彼女たちもそういうガールズ・グループの一つとして知られているグループである。結成されたのは1979年であるが、レコード・デビューは1981年のことであり、ダンサブルであって、ポップでなそのサウンドは'80's(前半)らしいものであって、親しみを持って聴くことが出来る物である。特に本アルバムは、彼女たちもキャリアを重ねてきて、最も完成度の高いアルバムであり、彼女たちの最大のシングル・ヒット曲が収録されており、彼女たちの発表したアルバムの中でも最もヒットを記録したアルバムとなった。尚、本アルバムはBillboardのアルバム・チャートでは、最高位18位を記録しており、Billboardの年間アルバム・チャートでも1985年は52位、1986年は82位にランクインするというように、ロングヒットとなったアルバムである。
収録曲は以下の全9曲である。『The Men All Pause』『Lock And Key』『I Miss You』『Just Our Luck』『Meeting In The Ladies Room』『Video Kid』『Ask Me No Questions』『Love Bandit』『I Betcha』。
この中からシングル・カットされたのは4曲である。1st.シングルとしてリリースされたのは『The Men All Pause』であるが、最初は鳴かず飛ばずだった。2nd.シングルの『Meeting In The Ladies Room』がBillboardで最高位59位を記録し、3rd.シングルの『I Miss You』がBillboardで最高位5位を記録し、1986年のBillboard年間シングル･チャートでは堂々の3位にランクインしている。（最高位が5位であるのに、年間順位が3位というのは快挙である。→年間シングル･チャートのTOP 5は1位獲得曲が独占して当たり前ですから...）そして4th.シングルとして『Lock And Key』がリリースされている。また、4枚目のシングルの後に1st.シングルだった『The Men All Pause』が再発されて、この時にはBillboardで最高位80位を記録している。
お薦め曲は、彼女たちの最大のヒット曲である『I Miss You』、シングル曲の『The Men All Pause』と『Lock And Key』、シングル曲であってアルバム・タイトル・ナンバーてせもある『Meeting In The Ladies Room』、そして『Love Bandit』という所をピックアップしておく。特に『I Miss You』は、当時バラード・ナンバーがやたらと流行っていたのだが、当時を代表するバラード・ナンバーとして知られている名曲である。
サウンドの方は'80'sポップスが基本であり、当時の流行サウンドであるため、とても聴きやすいものである。（ある意味では「産業ロック」が幅を利かせていた時代であっただけに、流行りのサウンドを狙ったものということになり、ある程度のヒットも当然と言った所がある。）'80'sサウンドがお好きな方にとっては、何の障壁もなく受け入れられるものである。
確かに彼女たちのネームバリューは大きく無く、他のガールズ・グループの方が'80'sを代表するグループとして知られているが、'80's中期には彼女たちも時代の中心にいたことだけは間違いなく、本アルバムはそんな時期に発表された傑作である。ということで、'80'sサウンドがお好きな方は聴いておかなければならないアルバムである。また、とても聴きやすいものであるため、'80'sサウンドということを抜きにしても、一度は耳を傾けて欲しいと思うアルバムである。
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Mca Special Products
- 発売日: 1990/10/25
- メディア: CD
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