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KON KAN『MOVE TO MOVE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1989年に発表された彼らの1st.アルバムである。カナダ出身のポップなバンドである彼らはシンセサイザーを巧みに操ったサウンドを展開し、ポップで聴きやすいダンス系ナンバーを聴かせているグループ(と言っても、デュオですが...)である。本アルバムは、特に大きなヒットにはなっていないものの、往年の名曲『(I Never Promised You A) Rose Garden』をサンプリングしているということで、話題になったアルバムである。

収録曲は以下の全11曲である。(一応、後ろ2曲がボーナス・トラック扱いである。)『Arts In D Minor/Harry Houdini』『Bite The Bullet』『Move To Move』『I Can't Answer That』『I Beg Your Pardon (I Never Promised You...)』『Am I In Love』『Glue And Fire』『It Doesn't Matter』『Puss 'N Boots/These Boots (Are Made For Walking)』『Arts In D Minor/Harry Houdini (Justin Strauss 12')』『I Beg Your Pardon (I Never Promised You...)(12' )』。

この中からシングル・カットされたのは『I Beg Your Pardon (I Never Promised You...)』であり、本国カナダでは最高位19位を記録しているが、アメリカではBillboardで最高位15位、イギリスでは最高位5位、ニュージーランドでは最高位3位を記録するというように、本国以外でのほうがより大きなヒットとなった。ちなみにこの曲は1970年に発表されたLYNN ANDERSONのヒット曲『(I Never Promised You A) Rose Garden』をサンプリングしていることで知られている。(元曲は全米3位を記録した大ヒット曲である。)

お薦め曲としては、結果的に彼らの放った最大のヒット・シングルになった『(I Never Promised You A) Rose Garden』と、『Arts In D Minor/Harry Houdini』『Am I In Love』と言う所と、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『Move To Move』をピックアップしておく。

サウンドはダンサブルであって、とても聴きやすいものである。また、本アルバムがリリースされた時期のダンス・ミュージックというと、「ユーロビート」がブームになっていた時期であっただけに、そういったブームに乗せられて持ち上げられたところがあるのもまた事実である。が、彼らのサウンドはユーロ・ビートとは異なるものであって、シンセサイザーを駆使したポップな曲というのが基本姿勢であり、ユーロビートと一緒にされてしまったのは彼らの不幸であった。(「ユーロビート」の本流を行くサウンドとは異なることで、やはり異端児扱いされてしまった。)とはいっても、十分に楽しく聴くことが出来るアルバムであるため、当時の流行などを忘れて聴いて欲しいと思うアルバムである。

 

Move to Move

Move to Move

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Atlantic / Wea
  • 発売日: 1989/06/13
  • メディア: CD


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