KENNY G『DUOTONES』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1986年に発表された彼の4枚目のスタジオ・アルバムである。それまでにもフュージョン界では名前が知られていた彼であるが、本アルバムによってポピュラー音楽の世界にまで名前を知られる様になったアルバムである。本アルバムはBillboardのアルバム・チャートで最高位6位を記録し、1987年の年間アルバム・チャートでは15位にランクインする大ヒットになった。
収録曲は以下の全10曲である。『Songbird』『Midnight Motion』『Don't Make Me Wait For Love』『Sade』『Champagne』『What Does It Take (To Win Your Love)』『Slip Of The Tongue』『Three Of A Kind』『Esther』『You Make Me Believe』。
この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルの『Don't Make Me Wait For Love』がBillnoardのHOT 100で最高位15位を記録するヒットとなり、彼の名前が知られる様になる。2nd.シングルの『What Does It Take (To Win Your Love)』はチャートインしていないが、3rd.シングルの『Songbird』が同ちゃんーとで最高位4位を記録する大ヒットになり、1987年の年間シングル・チャートでも55位にランクインするということになった。この曲によって彼の名前はフュージョン界だけに留まらず定着することになった。
お薦め曲は、本アルバムからとなるとやはり『Songbird』が一押しと言うことになる。更にヒットシングルの『Don't Make Me Wait For Love』を、それ以外からは『Midnight Motion』『Sade』『Esther』という所をピックアップしておく。
KENNY Gというと「サックス」であるのため、インスト曲のイメージが強いのだが、本アルバムではボーカルを取っている曲もあって、単なるサックス奏者としてではなく、アーティストとして作り込まれたアルバムとなっている。(ボーカルのある曲の方が少ないですが...)完成度も高く、捨て曲もないため、腰を落ち着けて聴くことが出来る。
また、彼は1992年に1000万枚以上のセールスを記録するアルバム「BREATHLESS」を発表することになるのだが、セールス的な快進撃は本アルバムから始まることになる。ということもあって、絶対に聞いておきたいアルバムの一つである。
尚、本アルバムに対しては、ボーカルがない曲はつまらないという声と、ボーカルがある曲が中途半端という声もあるのもまた事実であるが、彼はボーカリストではなくてサックス奏者であるということを考えれば、守備範囲を広げることになったアルバムと言うことで宜しいかと...
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