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古代少女隊ドグーンV#12[Final] [特撮]

前回の続きの物語であって、時間が無いというような印象を与える形で始まったが、あれもやりたい、これもやりたいと言うことで詰め込みすぎてしまい、色々と残念な物語で終わってしまいましたね。(今回は主題歌もカットしていたほどでしたし...)まあ、前回の冒頭で後出しジャンケンの様な形で締めの物語に繋いだようにしただけに、実に残念でした。

特に、マグちゃんのキャラが余りにも強烈な個性を持っていただけに、もっと上手く使えばより面白くなったのに...(水野美紀の貝マンも、前回は良かったが今回はどうでも良いような扱いになってしまい、キャラを活かせず、マグちゃんに(物語でも層だったが、食われてしまってたし...))

「ドグちゃん」との結末の違いは、本作ではこのままの続編が作れる終わり方にしているということがあるが、井口監督のことだから考えているかもしれませんね。(が、三匹目のドジョウは、余程練り込まないと転けるだけだし...)ただ、最近の作品では殆ど見られなくなった主人公の自己犠牲という形での幕引きというのは、ある意味で昭和的な所となってて、「ジャンクドラマ」と掲げている本作の本領発揮と言うところでした。

4人までもが貝マンに倒され、残るドジちゃんも絶体絶命に追い込まれ、とどめを刺されようとなるが、そこに現れたのが妖怪ハンターのマグちゃんだった。貝マンの攻撃を毛止めてドジちゃんを救うと、圧倒的な強さで貝マンを倒した。(食ってしまった。)ドグちゃんが現れて、マグちゃんをドジちゃんに紹介する。で、翔太が危ないと言うことで、月宮家に戻って来る。

そこで祭壇に最終貝が口を閉じようとしているのを貝柱になって支えている雄三の姿を見た。で、雄三はここまでの経緯を語った。2年前に最終貝の存在を知り、口を閉じると地球が滅ぶと知り、ドジちゃんと一緒に異界に入った。最終貝の口を閉じないように支えていた貝柱は細くなっていて、今にも折れそうだった。そんな時、ドジちゃんが貝柱を折ってしまい、雄三はとっさに貝柱になって口を閉じないように支えることにした。しかし、もはや腰が限界になっていた。自分の後継者として翔太をと考えた雄三は、貝柱になる翔太に、最後に家庭の温かさを味あわせてやりたいと、ドジちゃんに頼んだのだった。

これを聞いた翔太はドジちゃんとのことは全て芝居だったと知り、怒りがこみ上げる。そこに最終貝の口から黒い煙が出てきて翔太を呑み込み、翔太は新たな僕・貝マンになってしまった。で、ドジちゃん、ドグちゃん、マグちゃんが翔太・貝マンと戦うことになる。

一人では変身できないドジちゃんだったが、みんながドジちゃんの中にいるということで勇気を貰い、変身した。(今までのビキニ・アーマーよりもパワーアップしている。)そして「スーパー・ドキドキウェーブ」で翔太・貝マンを退治し、翔太は元に戻った。で、ドジちゃんはドグちゃんとマグちゃんから「妖怪ハンター合格」とされた。

雄三はもはや限界に達していて、翔太が自ら雄三に変わって貝柱になる。が、ドジちゃんが翔太を突き飛ばして貝柱になった。更にドグちゃんとマグちゃんも加わった。

シャシャ爺が、地球に最終貝の影響が出ないはるか遠くに転送すれば良いということで、転送弾きにを持ってきた。しかしシャシャ爺も土になってしまった。翔太はドジちゃんごと転送してしまうことになるため、戸惑うが、雄三の言葉で意を決した。ドグちゃんがドジちゃんに、「想いを伝えなさい」と言い、最後にドジちゃんがこれまでの想いを伝え、翔太も本当の気持ちを口にした。で、最終貝の倒し方が分かったら帰ってくる、と約束して、翔太は最終貝を遙か彼方の宇宙空間に転送し、地球の危機は救われた。

半年後、雄三と共に妖怪研究家として行動を始めた翔太は、またいつか、みんなと一緒に過ごす日が来ることを夢見ていた。

ラストのじゃんけんは(予想通りで)なくて、みんなからのご挨拶でした。(「ドグちゃん」の時もそうだったし、「ケータイ刑事」に絡んでいる井口監督だったらこうするのも当然ですね。)

第6話でのあのハーモニカがまたも繋がっていて、それがポイントになっていたと言うことを考えると、シリーズ構成と言うことでは結構練られていることになる。が、今回の物語はあれも、これもということで詰め込みすぎてしまい、一つ一つが雑になってしまったのが残念であった。その一方で、ドジちゃん以外の4人については、ドロちゃん以外は殆ど空気だったこともあって全く違和感がなかったですが...→「戦隊」と言うと5人だけど、5人(ドグちゃんを加えると6人)にしたということで、それぞれのキャラクターを描ききることが出来なかったのが本作の失敗点でした。(やはり3人までが限界と言った所ですね。)で、主役のドジちゃん以外のキャラクターを十分に描くことが出来なかったので、取って付けたような描写が多々見られ、表面的なものだけしか描くことが出来なくなってしまった。更に、「戦隊」と言うことを意識したのに、「ドグちゃん」の路線の物語があったり、「ウルトラマン」を意識したりということで、何でもやろうとして欲張りすぎたことが本作を無個性なものにしてしまった。

深夜枠の実験作(「ジャンクドラマ」と掲げているのがその証でもある)ということからすれば、これでもそれなりに成功したと言えるであろうが、本作での失敗点を忘れないで貰いたい所である。(本作は「失敗作」とまでは言い切れないが「成功作」とも言えないですし...)

(おまけ)後番組は「サイン」が1/19スタート(1/12は「ナビ」が放送される。)ということだが、全く違うジャンルの作品ということで、予告すら流れなかったですね。まあ、本作を楽しんだ人であれば「サイン」はどうでも良いようなジャンルの作品(大多数は見ないでしょうね...)だから、これは良かったですね。但し、放送局と言うことを考えたら、番宣をしなかったというのは問題になると思いますが...

 

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↓やはり、これには及ばない作品でした。
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