SSブログ

KATE BUSH『THE KICK INSIDE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1978年に発表された彼女の1st.アルバムである。(邦題は「天使と小悪魔」)前年に発表したデビュー・シングル『Wuthering Heights』(邦題:嵐が丘)が全英No.1ヒットとなったことで注目を集めることになったアルバムであり、大ヒットを記録した。チャート成績は、本国イギリスでは最高位3位を記録し、ニュージーランドとオランダでは2位、西ドイツでは3位、ノルウェーでは4位、スウェーデンでは8位を記録している。尚、日本でも37位を記録しているが、アメリカ(Billboard)ではランクインしていない。

収録曲は以下の全13曲である。『Moving』『The Saxophone Song』『Strange Phenomena』『Kite』『The Man With The Child In His Eyes』『Wuthering Heights』『James And The Cold Gun』『Feel It』『Oh To Be In Love』『L'Amour Looks Something Like You』『Them Heavy People』『Room For The Life』『The Kick Inside』。

この中からのシングル曲は、前年のデビュー・シングルの『Wuthering Heights』と『The Man With The Child In His Eyes』の2曲である。前者は4週連続でイギリスで1位となったのをはじめ、豪州、アイルランド、ニュージーランドで1位となっており、オランダで3位、西ドイツで11位を記録している。(アメリカでは108位であった。)一方、後者はアイルランドで3位、イギリスで6位、アメリカでは85位を記録している。

お薦め曲としては、やはり衝撃のデビュー曲となった『Wuthering Heights』、そしてヒット・シングルである『The Man With The Child In His Eyes』、更には『The Saxophone Song』『Them Heavy People』、そしてアルバム・タイトル・ナンバーでもある『The Kick Inside』をピックアップしておく。

デビュー時はアイドル的なシンガーとしても見られたこともあった彼女であるが、圧倒的な歌唱力と独特の世界観を持っていることで、アーティストとして評価されることになった。また、本アルバム製作時には、まだ10代だったということも驚きを与えた。しかし、セールスも良く、評価された本アルバムであるが、彼女自身は満足しておらず、次作の後には自らプロデュースも行わなければ納得したアルバムは作れないとなっていくことを考えると、正にシンガーというよりは芸術家であると言うことを知らしめている所でもある。(内容に満足できず、何度もレコーディングを繰り返すことから、レコード会社からは嫌われる存在にもなったというのも有名な話である。)

後にも傑作アルバムを発表している彼女であるが、本作では最も伸び伸びとした彼女が垣間見られるところでもあり、彼女のアルバムを聴く上ではやはり聴いておかなければならない作品である。何せ、芸術家でもある彼女の原点ですからね...

 

The Kick Inside

The Kick Inside

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1991/08/05
  • メディア: CD

天使と小悪魔(紙ジャケット仕様)

天使と小悪魔(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2005/11/02
  • メディア: CD
↓ジャケット違い
Kick Inside

Kick Inside

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Indent Series
  • 発売日: 1996/07/23
  • メディア: CD

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。