KOOL & THE GANG『LADIES NIGHT』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1979年に発表されたものであり、同時に彼らのアルバムとして初めて全米TOP 20入りを果たしたアルバムである。(Billboardで最高位13位を記録し、1908年の年間アルバム・チャートでは11位にランクインしている。)'74年に全米TOP 10入りを果たすシングル・ヒットを飛ばしているが、それ以降は低迷気味であったが、結成して10年でアルバムの方でも遂に開花したことになった記念すべきアルバムである。
収録曲は以下の全6曲である。『Ladies Night』『Got You Into My Life』『If You Feel Like Dancin'』『Hangin' Out』『Tonight's The Night』『Too Hot』。
この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルの『Ladies Night』は5年ぶりの全米TOP 10入りを果たすヒットとなり、Billboardで最高位8位を記録して、1980年のBillboard年間シングル・チャートでは35位にランクインしている。また、イギリスでも最高位9位を記録している。続く2nd.シングルの『Too Hot』は最高位5位を記録し、イギリスでは最高位23位、1980年の年間シングル・チャートでは36位にランクインしている。('80年の年間シングル・チャートで35位と36位に並んでいるという珍しいことになった。)そして3rd.シングルの『Hangin' Out』はアメリカでは最高位103に留まったが、イギリスでは52位を記録している。
お薦め曲は、シングルヒットを記録している『Ladies Night』と『Too Hot』、そして7分を超える大作となっている『Tonight's The Night』をピックアップしておく。尚、シングルの『Ladies Night』は約3分半の普通のシングル曲であるが、アルバム・バージョンは6分半を越える大作となっている。
収録曲数が少ないが、曲の方は1曲が4分半であるが、それ以外の5曲は全て5分を超えるものとなっていて、たっぷりとダンス・ミュージックを堪能出来るものである。(但し、トータル時間が34分強ということで、短めですが...)
サウンドの方は、彼ららしいファンキーなものから発展していて、世界中なブームとなったディスコ・サウンドの流れを受けたものになっている。ファンキーな要素も残っているものの、洗練されて聴きやすくなっている。どちらかというと'70'sのダンス・ミュージックというよりも'80'sのダンス・ミュージックと言うことの出来る内容になっている。彼らは'80's前半に黄金期を迎えることになるが、その黄金期は本アルバムからスタートしているのだが、それだけに、'79年の発表であるが'80'sサウンドがお好きな方には必聴のアルバムである。
尚、アメリカでは、本アルバムと1973年発表の彼らの5枚目のアルバム「GOOD TIMES」との「2 in 1」となったものがリリースされている。共に収録時間が30分強なので、2枚のアルバムから曲を削ることなく1枚のDISCに収録されているが、発表年代が離れすぎているので、価格的にはお得であるが、内容を考えるとお薦めできないものである。→やはり、本アルバムは独立した形のもので楽しみましょう!
↓別ジャケット(再発盤)
↓不評の「2 in 1」
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