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ケータイ刑事銭形零7話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]

今回からの「銭形零・裏ネタ編」の増補は第7話の「金は天下の回り物!? ~福沢U吉誘拐事件」に突入です。今回はサブタイトルにある言葉から「金(かね)」について、「天下」について、「回り物」について、「福沢U吉」の元ネタである「福沢諭吉」について記します。

また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/2/21日付です。)

金(かね)」:貨幣、通貨のことである。(日常的には「おかね」と呼ばれるのが一般的であって、「貨幣」とはあまり呼ばれない。)

それぞれの国に於いて、国内で流通しているものであり、経済学的な価値を表す尺度であり、物やサービスとの交換を行うもの、更に価値を保存するという3つの機能を有するものである。基本的に、それぞれの国で独自の通貨が使用されているが、EU加盟国の大半が域内共通貨幣である「ユーロ」という同一貨幣を使用していたり、経済的に不安定な国では他国の安定した貨幣を流通させている国が一部にある。(この場合はアメリカ・ドルが使われていることが多い。→インフレ率が2億パーセント以上というあのジンバブエは、アメリカ・ドルの国内流通を認め、ジンバブエ・ドルは実質的に誰も使用しなくなった。)

また、他国の異なる通貨との間では一定のレート(固定の場合と可変の場合とがある。)で交換することが出来る。

紙に印刷した「紙幣」と、金属によって作られた「硬貨」との2種類が存在している。尚、古くは金属以外の素材を使った硬貨もあったが、鋳造技術が確立すると、基本的に金属を鋳造したものだけになった。(前者を「銀行券」と言い、基本的にはこれが基本である。後者は補助貨幣という役割が中心となっていて、小額のものしか作られていない。)

英語では「Money」、ドイツ語とオランダ語では「Geld」(但し、発音は異なる)、フランス語では「Monnaie」、イタリア語では「Denaro」、スペイン語では「Dinero」、ポルトガル語では「Dinheiro」、中国語では「貨幣」という。

天下」:一般的には「てんか」と読むが、「てんが」と読むこともある。(大阪の地名である「天下茶屋」は「てんがちゃや」と読む。)

いくつかの意味がある。元々は文字通りに「天のおおっている下」のことを指し、「世界」と言う意味であった。そこから派生して、「国全体」「全国」といういみが生じている。(戦国時代に「天下」と呼ばれたのはこの意味である。)更に、「国の政治」のこと、「世間のこと」「世の中」を指すこともある。それ以外では、「天子」のこと、江戸時代の「(徳川)将軍」のこと、「親王」「内親王」「摂政」「関白」などの地位にいる人のことを指す敬称として特定の人物を指している。更には、実権を握っていて思うままに振る舞うこと、という意味もある。

日本語の複数の意味に対応した英語としては「World」という言葉が使われる。特に「The World」と言うと「世の中」と言う意味になる。

この物語では「世の中」と言う意味であるのは言うまでもないですね。

回り物」:一ヶ所に留まっていないで回っているもの、循環しているもののことを言う。

この言葉を使った慣用句として「金は天下の回りもの」(「金は天下の回り持ち」という言い方もある。)という言葉があるが、これは、金銭は一人の所に留まっていない、貧富は固定したものではない、ということで、現在は貧しくてもいずれは自分の所にも回ってくるかもしらないので、悲観するな、という意味である。ちなみに英語では「Money circulates among people.」という。

尚、単に「回っているもの」という意味からは「寿司は世界の回りもの」という言葉があるが、これは言うまでもなく「回るお寿司」、則ち「回転寿司」のことを指している。

福沢諭吉」:幕末期から明治時代の洋学者、啓蒙家、教育家である。現在では1万円札(1984年に発行されたD券、2004年からのE券)の肖像画の人物としてお馴染みである。

生まれは1835年で、豊前中津藩の下級藩士の子として生まれた。緖方洪庵に蘭学を学び、江戸に洋学塾を開き、幕府に用いられた。また、使節に随行して欧米への渡航が3回ある。帰国後は啓蒙活動を始める。また、明治維新の年でもある1868年には蘭学塾の名称を慶應義塾と改めて、以後は教育に専念することになる。(この時は慶応4年であったが、その年に明治維新があって明治元年に改元されている。→慶應義塾は一応慶応4年の間であり、明治になる前から存在していたことになる。)

この物語でも語られている「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」という言葉をはじめ、数多くの著書がある。「西洋事情」「世界国尽」「学問のすヽめ」「文明論之概略」「脱亜論」「福翁自伝」などは余りにも有名な彼の著作である。また、日清戦争では主戦論を展開したことでも知られている。

住居は大学校内(現在の慶応大学三田キャンパス内)に構えており、現在でもキャンパス内に終焉の地を記した石碑がある。

1901年2月3日に亡くなった(20世紀になって一ヶ月ちょっとという時期のことでした。)が、亡くなる直前にあたる1900年12月31日には19世紀と20世紀の「世紀送迎会」を行っていることでも知られている。(当時の日本は元号、または神武天皇即位紀元が中心であり、「西暦」はあまり使われていなかったが、この辺りは欧米への渡航歴のある教育者らしいところでもある。)

 

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