ケータイ刑事銭形雷18話[裏ネタ編]PART 10 [ケータイ刑事]
「銭形雷」の第18話の「地球最後の日! ~デイ・アフター・トゥモロー殺人事件」の「裏ネタ編・増補」は長々と記してきたが今回限りです。で、地下シェルターはこういう仕様だったということから「防水加工」について、水を飲んだ岡野さんがむせてここに入ったと言っていた「気管支」について、ドクター・オゾンの動機であった「オンリー・ワン」について、そしてこの状態にしてしまおうとしてことから「極限状態」についてと「飢え死」について記します。
また、BS-iの本放送時に記した記事は2006/4/30付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。
「防水加工」:「防水」とは、外部から水の流入、浸透を防ぐことである。「防水加工」とは、そのように、内部に水が入らないように対策を行った加工方法のことである。尚、英語では「Waterproofing」という。
例えば、織物、紙、皮革などの撥水性のある皮膜を表面に構築したり、ゴムパッキングやパテなどで隙間を埋めるような細工がこの具体的なものである。身近な所では、紙コップは表面に撥水性の皮膜が作られている。
また、「防水」のレベルには3段階があって、「完全防水」「生活防水」「日常生活防水」がある。(但し、これらの明確な規定は無い。)一応、「完全防水」は水中で使用しても問題ないものである。「生活防水」は水中での使用は出来ないが、小雨で濡れても問題なく、または(表面に付いた)汚れを水洗出来るものである。「日常生活防水」は日常的な生活の範囲で水に濡れること(洗面の時に水がかかる程度)に耐えられるレベルのものである。
「気管支」:「主気管支」ということもある。気管の分岐点から左右の肺胞までの部分のことである。心臓の上後方で気管が左右に分岐しているが、そこから肺まで部分であり、そこから先は更に枝分かれしていて肺胞に達している。
喉から先の部分を「下気道」と呼ぶが、「下気道」は細かく分けると「気管」「(主)気管支」「細気管支」「呼吸細気管支」に分けられる。その中で、左右の肺への分岐点から先をひとまとめにして「気管支」と呼ぶ場合もある。
尚、人間の気管支は左右対称ではなく、右の気管支は太く短く、気管との縦軸方向の角度は小さいが、左気管支は右気管支よりも細くて長く、気管との角度も大きくなる。よって、機動に入った異物(食べ物や飲み物)が入って行く場合は、普通は右気管支に入っていくのが普通である。→この物語での岡野さんも間違いなくそうですね。
英語では「Bronchus」または「Bronchial Tube」、ドイツ語では「Bronchie」、フランス語では「Bronche」、イタリア語では「Bronco」、スペイン語では「Bronquio」、中国語では「支氣管」という。
「オンリー・ワン」:英語の「Only One」。「ただ一つの」「唯一の」と言う意味である。ただ一つしか存在しないということから、「貴重なもの」「かけがえのないもの」「重要なもの」という意味もある。
それにしても「ケータイ刑事」ではこの言葉を口にする犯人って結構多いですね
また、世の中には「オンリー・ワン」の名前を会社名にしている所がけっこうあったりする。違う業界ならばともかく、時には同じ業界の会社もあるだけに...(一応、「○○・オンリー・ワン」や「「オンリー・ワン○○」という社名も含んでの話ですが...)
「極限状態」:「極限」とは、普通は「行き着いたぎりぎりの所のこと」「それ以上はないところ」という意味である。英語では「Extreme Situation」、ドイツ語では「Extremer Staat」、フランス語では「Situation Extrême」、イタリア語では「Situazione Estrema」、スペイン語では「Estado Extremo」という。
また、数学の世界では、ある変数が一定の規則の下で、ある確定した値に限りなく近づくときに使われる。(数学では「Lim(リミット)」と言う言葉で使用される。)
「極限状態」とは、ぎりぎりまで追いつめられた状態のことをいう。特に、厳しい環境下に追い込まれて場合のことを指していて、「生きるか死ぬか」というギリギリの状況のことを指す。
尚、数学の世界では、数列が極限状況にある場合は「収束する(した)」と言う。→こういうことは零ちゃんの得意分野ですけど...
「飢え死」:「飢え死に」というように「に」を送り仮名として表記することもある。空腹のために死ぬこと、餓死することである。(一応、「飢え死」と「餓死」は類義語であるが、細かい所では違いがある。)
人間の場合、食べ物が無い状態でも直ぐに死ぬことはない。栄養摂取がなくなると、まずは筋肉を分解して蛋白質として、脂肪がエネルギーとして利用されることで生命維持が図られる。(但し、これには水分を必要とする。)一般的に大人であれば、水があれば一、二ヶ月程度は生存できる。(当然、筋肉や脂肪が消費されるので、骨と皮だけのようにやせこけていく。)尚、元々痩せている人と太っている人とでは、筋肉や脂肪の蓄積量に差があるため、生存できる期間に差異があるのは当然である。(言うまでもなく、太ってる人の方が長く生存できる。)しかし、これは生命体として生存できるということであって、健康体を維持してということにはならない。(そのため、持病の悪化により、餓死に至るまでに死亡することもある。)、脂肪を消費しきると、エネルギーとして供給されるものが無くなってしまうため、生命維持が出来なくなって死に至ることになり、これを「餓死」という。
尚、脂肪をエネルギーとして消費するには水分が必要であるため、水分の供給すらもなくなると、筋肉や脂肪が残っていても死に至ることになり、これを「飢え死」という。→「飢え死」はやせこけないで死亡することもあるが、「餓死」はやせこけて死亡することになる。(細かい違いはこれであるが、一般的にはここまで区別されずに、「飢え死」と「餓死」がほぼ同意語として使用されているのが現状である。)
この物語では、食料と水が数日分しかない、と語られていたため、脂肪を燃焼させて生命維持活動に必要なエネルギーを得ると言うことが出来なくなるため、(閉じ込められた状態が続くと)数日+αで死に至りますね。
英語では「Starvation」、ドイツ語では「Tod von Hunger」、フランス語では「Mort de Faim」、イタリア語では「Morte da Fame」、スペイン語では「Muerte de Hambre」といい、中国語では日本語と同様に「餓死」という。
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