LUBA『OVER 60 MINUTES WITH LUBA』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1987年にリリースされた彼女のベスト・アルバムである。タイトルが実に分かりやすく、ベスト盤らしいタイトルというのも面白い所である。カナダ出身で、ロックよりのサウンドを聴かせる女性シンガーということで'80'sには注目された一人であるが、世界的なブレイクはせずにカナダ国内で'80'sに活動したシンガーである。(2000年から2001年に一度復帰し、2007年に再びカンバックしていて、現在は現役に戻っている。)特に彼女というと、映画「ナインハーフ」で使われた『The Best Is Yet To Come』(邦題:恋するほどに美しく)で知られている。
内容の方は、新曲2曲と、過去に発表された3枚のアルバムと1枚のミニ・アルバム、そして映画「ナインハーフ」で使われた曲というように、当時の彼を一通り網羅している内容となっている。
収録曲は以下の全16曲である。『The Best Is Yet To Come』『When A Man Loves A Women』『Let It Go (Extended Club Mix)』『Innocent (With An Explanation)』『Act Of Mercy』『Secrets And Sins』『Even In The Darkest Moments』『How Many』『Sacrificial Heart』『Storm Before The Calm』『Everytime I See Your Picture』『Strenght In Numbers』『What You Believe』『Raven's Eyes』『Back To Emotion』『Resurrect The Love』。
お薦め曲としては、カナダでシングル・ヒットを記録している『Everytime I See Your Picture』『Storm Before The Calm』『How Many』『Strenght In Numbers』と、2曲の新曲内の1曲で、シングル・カットされた『When A Man Loves A Women』(彼女のシングル曲の中では最もチャート成績がよい曲であり、カナダで最高位6位を記録している。)をピックアップしておく。(ベストアルバムであるため、基本的に良質の曲が揃っているのはいうまでもない。)
サウンドはロック系のものを中心にしているが、ポップで聴きやすい曲もある。声の質は全く違うものの、BONNIE TYLERのようなパワフルさ、PAT BENATARのようなエネルギッシュな所が感じられる。楽曲に恵まれていたら、世界的にブレイクを果たすことが出来たであろう素材の持主であるだけに、この辺りはちょっと残念な所である。
が、'80'sサウンドがお好きな方であれば、特に何の抵抗感もなく受け入れられるサウンドであるため、一度は聴いておくことをお勧めしたい女性ボーカリストである。(そのためには、本ベスト盤はもってこいである。)
尚、タイトルに「60分以上」ということを謳っているが、本ベスト盤の収録時間は68分弱ということなので、偽りはない。しかし、日本人の感覚からすると「誤差が大きい」と感じられまする。→「OVER 66 MINUTES」としても全く問題ないですし。が、数字に細かくない大らかなところが良いのですけど...
コメント 0