LL COOL J『RADIO』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1985年に発表された彼のデビュー・アルバムである。ヒップホップ音楽のパイオニアの一人として知られている彼であるが、それだけに本アルバムはヒップホップの歴史にも刻まれるアルバムであるのは言うまでもない。尚、チャート成績の点では今一つ伸び悩んでいて、ブレイクすることになるのは次作と言うことになるが、デビュー・アルバムと言うことではそれなりの成績を残している。(Billboardで最高位46位を記録し、イギリスでは最高位71位を記録している。)
収録曲は以下の全11曲である。『I Can't Live Without My Radio』『You Can't Dance』『Dear Yvette』『I Can Give You More』『Dangerous』『Interlude』『Rock The Bells』『I Need A Beat』『That's A Lie』『You'll Rock』『I Want You』。
この中からシングル・カットされたのは全部で4曲である。リリース順に、『I Can't Live Without My Radio』『Rock The Bells』『I Can Give You More』『You'll Rock』であるが、BillboardではいずれもがHOT 100にはランクインせず、R&Bチャートでそれなりの成績を収めただけであった。また、最初の2曲がイギリスではシングル・チャートで最高位95/98位を記録している。
お薦め曲としては、シングル曲からは『I Can't Live Without My Radio』と『Rock The Bells』を、それ以外からは『Dangerous』『I Need A Beat』『I Want You』という所をピックアップしておく。
ヒップホップの歴史に於いては完全にクラシックということになり、サウンドの方も随分と時代を感じさせる所がある(ジャケットのラジカセも'80'sらしく、かなり図体の大きなものになっている所がミソですね。(当時はCDラジカセはまだ無かったですし...))のだが、こういうサウンドがあって現在のヒップホップの隆盛があるのである。サンプリングにしても控えめであって、現在のこのジャンルに慣れ親しんでいると物足りなさを感じるであろうが、当時はこれだけでもかなり衝撃を与えたものである。
ヒップホップの歴史を知る上でも聴いておきたい一枚である。
※ちなみに彼は本日1/14が誕生日である。(1968年生まれであるので、43歳になりました。→本アルバムは彼が17歳の時に製作されたアルバムである。)
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