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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その190) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「自宅にいた知人の侵入者」です。(その178では「不審な侵入者」として記したが、今回は「知人」ということです。)取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは(その178と同様に)「・2nd.8話」を、「007」からは「カジノ・ロワイヤル」です。

ケータイ刑事」:「・2nd.8話」。「基本的にアレな訳なんだけど ~銭形零の悪夢」と言う物語。(後に、でも本作と同様の展開となる「悪夢シリーズ」がシリーズに初めて登場した物語である。ただ、「」以降の「悪夢シリーズ」の物語は本作のような強烈なインパクトが無くなっていますが...)物語はちゃんの夢の中の出来事ということであって、現実世界での物語ではないという所がポイントになっている。

まずはこの物語が「ちゃんの夢」という説明があってから、寝ているちゃんの夢の世界へ入って行く。夢の中のちゃんは自宅にいる。自室の鏡の前でちゃんは決め台詞である「増せり、悪の数字」という台詞の練習をしている。それに対して夢を見ているちゃんが「天の声」という形で突っ込んでいた。そんな所に事件を知らせる入電が届いた。ということで早速携帯を開くちゃん。

が、いつもの入電とは大きく異なっていた。「かなり痛い男が現れる気配」というものであり、ちゃんは「レレレ」と漏らす。で、振り返ったちゃんの視界にある人影があり、ちゃんと同じ制服を着ていた。(ニセ零ちゃんである。)ニセ零ちゃんは本物のちゃんを見ると「私?」と言って驚き、(本物のちゃんの)側に寄ってくる。身長差もあり、体格も全く違い、顔の大きさも全く違うのに、ニセ零ちゃんは本物のちゃんを、自分を見ているかのように驚いて、「そっくり」「瓜二つ」「同じ」と漏らしていた。が、本物のちゃんは「違います」と簡単に否定し、「私、そんな汚い顔してません」とボロクソに返していた。

ニセ零ちゃんは「銭形零は1人いれば十分よ」と言うが「私一人です」とちゃんは言う。ニセ零ちゃんはそんなことは全く気にせず「増せり、悪の数字」から「謎は解けたよ、ワトソンくん」と、完全に自分のペースで好き放題にちゃんの決め台詞を口にする。ちゃんは「何を手掛かりに解いたんですか?」と真面目に問うが、ニセ零ちゃんは「謎は解けたわ、ワトソンくん」「謎は解けたの、ワトソンくん」「謎を解いてくれよ、ワトソンくん」「(強面で)謎は解けたよ、ワトソンくん」…、というように決め台詞を微妙にアレンジを変えて次々と口にしていた。その都度零ちゃんが突っ込みを入れていたが、ニセ零ちゃんはそんなことはお構いなしだった。

で、ちゃんはもう呆れ顔になってしまう。するとそれに半分切れたニセ零ちゃんは「わらわの暗算解いてみよ」と、もう一つの決め台詞を言うが、(ちゃんがいつも言う)問題がなかなか出てこない。で、しばしの静寂が...

ちゃんは「問題を出して下さいよ」と催促するように言うと、「忘れてた」と返したニセ零ちゃん。で、「いくわよ」と言うまでは良かったが、「わらわの暗算って何だよ」と切れてしまう。すると「つきあいきれない」とちゃんはこれ以上はということで、見捨てて離れていってしまった。

慌てたニセ零ちゃんはちゃんを追いかけると、「出すわよ」と言って問題を語り始める。「3+5+8+@#%…&#+2+5」と言うが、ちゃんは「分かる訳ないじゃないですか。暗算っぽかったのは最初と最後だけです」と簡単に切り捨てた。すると「負けた。あなた犯人じゃないわね」と白旗を挙げたニセ零ちゃん。が、タダでは転ばずに「誰なの犯人は?」から「投げたい」と言ってベッドの上で「0の形したワッパのような赤いやつ投げたい」と駄々をこね始めた。

夢を見ていた本物のちゃんは「あんな大きい銭形零なんて嫌だ...」と寝言を言っていた。

ちゃん自信は「似てない」と言っていて、「汚い顔」とボロクソに言っていたが、一応は(ニセモノではあるが...)自分自身ということになるので「知人」であると解釈することが出来る。(その178の時と全く同じ者でも異なった解釈をすることが出来ると言うことです。)

007」:「カジノ・ロワイヤル」。2006年のシリーズ第21作で、6代目ボンドのデビュー作である。過去の20作でのボンドの活躍があるものの、それらをリセットしたことにして、00要員に昇格したばかりのボンドの活躍を描いた物語である。そのためもあって、Qとマネーペニーは登場しない物語でもある。

00に昇格したボンドは、最初の任務で余りにも派手な行動(容疑者を追っていき、大使館を爆破したということ。)をしたことで、上司のMは上からとやかく言われ、ボンドのことを疎ましく感じていた。が、ボンドはそんなことは全く気にせずに、任務の続きを行おうとしたいた。で、容疑者が使っていた携帯電話の履歴から、それが床から発信されたものなのかを突き止めるため、Mの自宅マンションに潜入し、そこからデータベースにアクセスして情報を得ていた。(バハマのオーシャンクラブということが分かる。)

そんな所にMが帰宅してきた。ボンドがいたことで驚いたMだったが、先ほど上から色々と言われたこと、更にはマスコミが散々叩いていたことをボンドに口として言う。で、追っていた雇い主が誰なのかを知る機会を失ったことを責めた。

が、Mが気にしたのはそんなことではなく、秘密になっている自分の住所をどうやって知ったかということであり、それをボンドに問う。これにボンドは「あなたの本名も知っています」と返し、更に「Mというコードネームの本当の意味も知っている」と続ける。するとMは「それ以上言うと、部下があなたを殺す」と言ってボンドの話を終わらせた。そしてボンドを00に昇格させたのは早すぎた、と漏らした。しかしボンドは「00は隼司にするので、Mの失敗も直ぐ消える」と返した。Mはボンドに対して、冷静な状況判断をするように、と注意し、上司と部下の間柄では信頼関係が必要だということを説いた。それが出来ないのなら自分の前から消えるように言った。そして、場合によってはマスコミの餌食にすることも出来る、と脅しも掛けた。

ボンドはそれ以上は何も言わずに帰っていこうとする。Mは「もう家には来るな」と告げた。ボンドはそれを聴くとエレベーターに乗って帰って行った。その後Mは、パソコンに電源が入っていて、そこからボンドが何か情報を得ようとしたことを知ったが、特に何もしなかった。(この後ボンドは、携帯電話の通信記録として得たバハマのナッソーに入り、オーシャンクラブに入って調査を再開した。)

共通点は、侵入したのが、そこに住む人の知人であるということ、そしてその場で色々と問答のような言葉のやりとりをしていたことである。また、両作とも、主要登場人物の自宅が登場するということは滅多にないことであるが、その滅多にないことが行われていて、シリーズで初になっているということである。(「ケータイ刑事」でも銭形の自宅が登場したのは通算99話となるこの物語が初めてであり、「007」でボンドの上司Mの自宅が登場したのは第21作となる本作が初めてである。(第6作の「女王陛下の007」で、Mの普段の住居ではない別邸が登場しているが、これは「自宅」というのではなくて「別邸」というべきものであった。)

相違点は、「ケータイ刑事」ではあくまでも夢の中の出来事であったが「007」では現実世界での出来事だったこと、そして「ケータイ刑事」では侵入者は(似ていないものの)その部屋の住人自身(=ニセモノ)だったが「007」ではその部屋の住人の部下(=ボンド)だったこと、また、その場で行われた言葉のやりとりで「ケータイ刑事」では見捨てることになったが「007」では心の奥にあることまで伝わっていたということである。

次回もやはりシチュエーションということで記します。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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