八神純子『思い出は美しすぎて』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1978年に発表された彼女のデビュー・アルバムである。ヤマハのポプコン出身のシンガーソングライターの代表的な人物として知られている彼女であるが、メジャー・デビューをしてから半年という時間が流れてのアルバムということになった。
収録曲は以下の全10曲である。『雨の日のひとりごと』『時の流れに』『思い出の部屋より』『思い出は美しすぎて』『追慕』『気まぐれでいいのに』『せいたかあわだち草』『窓辺』『もう忘れましょう』『さよならの言葉』。
この中からシングルとしてリリースされているのは、ポプコンで優秀曲賞を受賞した『雨の日のひとりごと』と、メジャー・デビュー曲となった3rd.シングルの『思い出は美しすぎて』である。いずれもが本アルバムよりも先にリリースされている。尚、『思い出は美しすぎて』はオリコンで最高位25位を記録するヒットとなった。
尚、『気まぐれでいいのに』と『さよならの言葉』は彼女の作詞/作曲ではなくて小野香代子の作詞作曲による曲である。また、『時の流れに』は作詞は彼女によるものであるが、作曲は戸塚修との共作であり、これら以外の7曲は全て彼女の作詞作曲である。(編曲は全て彼女自身ではない。)
お薦め曲は、『思い出は美しすぎて』と『雨の日のひとりごと』という彼女のキャリアに於いて重要な曲でもあるシングル曲と、『思い出の部屋より』『窓辺』をピックアップしておく。
現在、彼女の曲を聴く場合は、圧倒的にベスト盤で聴くことの方が多いだけに、初期作品と言うと『雨の日のひとりごと』『思い出は美しすぎて』、そして『みずいろの雨』などというように限られた曲となってしまう。(『みずいろの雨』は本アルバムの後の発表である。)デビュー時から卓越した歌唱力があり、楽曲のクオリティも高いだけに、聴かないというのは余りにも勿体無いところである。ということで、彼女の曲を聴くとしたら、しっかりと聴いておきたいのが本アルバムである。
それにしても『雨の日のひとりごと』といい、『思い出は美しすぎて』といい、本アルバムには余りにも綺麗な曲が多いですね。特に『思い出は美しすぎて』は凄すぎますね...
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