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「THE ULTIMATE WARRIOR」 [映画(洋画)]

表題の作品は1975年のアメリカ映画「SF最後の巨人」である。(日本での劇場公開は1976年4月であった。)2012年の近未来のニューヨークを舞台にした作品である。(2012年というと来年であるので、現在では「近未来」とは言わないが、本作は1975年の製作であるため、当時は37年先となるため、紛れもない「近未来」である。)ただ、現在ではアニメ化された「北斗の拳」の世界観に非常に似ていると言われるが、「北斗の拳」は本作の後に誕生した作品である。

作品データを記しておくと、時間は94分、監督と脚本はロバート・クローズ、撮影はジェラルド・ハーシュフェルド、音楽はギル・メレである。そして出演は、ユル・ブリンナー、マックス・フォン・シドー、ジョアンナ・マイルズ、ウィリアム・スミス、リチャード・ケルトン、スティーヴン・マクハティ、ダレル・ツワリング、レイン・ブラッドベリ、ネイト・エスフォームス、メル・ノヴァク、たちである。

21世紀を迎えた社会は、猛烈な疫病のために人類は滅亡寸前という状況になっていた。僅かに生き残った人たちはコミューンを作り、助け合うように生きていた。コミューンから外に出ると、そこは弱肉強食の世界で、弱者は直ちに殺されて食料にされるというような世界だった。コミューンは用心棒を雇い、外敵に対峙していた。ニューヨークの中心部にあるコミューンのリーダーのバロンは用心棒としてカーソンを雇っていた。コミューンにいるカルが新しい種子を発見し、それが育ち、収穫間近になっていたためだった。また、バロンのコミューンの敵は近くのコミューンのキャロットだと分かる。そんな中、バロンの娘・メリンダが身籠もり、カーソンに安全な場所に移すことを頼むバロンは、地下道を使ってニューヨークからの脱出を指示した。しかし、バロンのコミューンにいるサイラスがキャロットに寝返り、メリンダとカーソンが地下道からニューヨークを脱出すること、更に種を持っていることを伝えた。で、キャロットは早速地下道に手下を連れて潜った。そういうことになっているとは知らないメリンダとカーソンは地下道を進んで行くが、突然メリンダが陣痛に襲われ、男のコを産んだ。しかし、既にキャロットの部下たちが迫っていたため、引き込み線にメリンダを隠し、カーソンは敵に立ち向かっていく。そして1人、また1人と倒していき、キャロットとの対決となる。やがてカーソンが優勢になるが、キャロットは鋼鉄の線をカーソンの手首に巻き付け、逃がさないようにする。が、足を滑らせたキャロットは深い穴に落ちてしまい、カーソンは何とか穴には落ちなかったが、鋼鉄線で繋がっていることで、穴に落ちそうになる。また、その穴には餓えたネズミの大群がいて、餌となるものに気づき、迫ってくる。カーソンは何とかして脱出しようとするが、鋼鉄線を外すことが出来無かった。で、斧を使い、自分の手首を斬り落とした。これによって鋼鉄線で繋がったキャロットはネズミの群れの中に落下していった。そしてカーソンはメリンダの元に戻り、彼女を連れて旅立っていった。

物語の導入部で、人類滅亡寸前という状況になった細かい経緯が語られていないので、何かと都合よく物語を進めていくことが出来るB級作品という雰囲気になっている。ただ、荒廃した社会の近未来が疫病によるものというのは、こういう設定の場合は核戦争ということが多いだけに、それなりに考えられている。(但し、'70'sの荒廃した近未来という設定では、核戦争に次いで未知の疫病というものが多いのですが...)
が、物語が荒廃した世の中でのコミューン間の闘いという所から、地下道での闘いと脱出劇ということになっていくストーリーの進め方は何とかならないものかと思ってしまう。というのは、物語が進んで行くに従ってスケールがドンドン小さくなっていて、荒廃した近未来という設定が置き去りにされてしまっている。

そういうことがあるのかは分からないが、LDではリリースされていた本作は現時点ではDVD化されていない。まあ、B級作品と考えて、B級作品の世界観を楽しむと言うことで宜しいかと...

 

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